アナフィラキシー用救急薬剤について
引越し前のコラムで私が蜂に刺されて自分自身アナフィラキシーショックを実体験したというお話を掲載いたしました(こちら)
蜂に刺された後、少し気分が悪くなってきたので(蜂に刺されるのはこれで2度目)「やばいな」と思い主人は診療で手が離せないので、救急車を呼ぶのもなぁ…と思い自分一人で運転して地域の総合病院に行き皮膚科外来の受付で除脈・SPO2低下のショック状態で力尽きて看護師さんに救出してもらい救急部に緊急でストレッチャー搬送された…という医療関係者としてはなんともしてはいけない行動をとってしまったことに対して主人と共に反省(主人も病院勤務時代はバリバリに救急部に勤務していたのに身内になると何故か対応できず…苦笑。やはり医療は身内には難しいものです。私も自分の事になると「まぁ大丈夫だろう」と変な診断をしてしまい反省です)
蜂に刺されたら、まずはともかく自己判断せずに救急に連絡して行きましょう。
一人で運転して途中でアナフィラキシーでショックを起こして事故をするケースはとても多いそうです。私のようにショックを起こしつつ運転してきたのは奇跡に近いので…。
蜂は特殊な例ですが、やはり歯科とはいえ「診療所」という病を治すところに緊急薬剤をそろえていないのは…とくに当院の場合口腔外科という手術や外傷などを取り扱う科ですので、これを機に緊急薬剤をきちんと準備しようということになり、MRさんと相談をして導入したのがこちら。エピぺンという救急薬剤です。私がうんちくを語るより、こちらのリンクの記事を読んでいただいたほうが分かりやすいかと思いますので詳しい説明は割愛させていただきますね。
アナフィラキシーショックとは…。すみません、ここのコラムは医療関係の方が多いのでついご説明を忘れてしまいましたが、要するに体内に異物が入ることによる拒絶反応によるショック状態を起こして生命に危険を生じる事を言います(私の説明では分かりにくいと思いますのでアナフィラキシーショックについてはこちらを)
このエピペン、ショック時にワンショットで薬液を注入できるという簡便さがウリなのですが、針が…おそろしく太いです。めちゃくちゃ痛そう!!
MRさんに「なんでこんなに針が太いんですか?これ貫通しそうな勢いですね」と質問すると「アナフィラキシーを起こしているともし冬場だったらいちいち衣服を脱がせて注射などしている暇はないですので衣服を貫通してもなお体内に薬液が入るようにわざと針を太く長くしているんです」とのこと。
あまり夏場の薄着の際には打たれたくない薬です…。
こちらの薬品の取り扱いを検討したいという先生は、お取引のある製薬会社に問い合わせをしていただき、MRさんから直接説明を聞いてエピペンの登録医になる必要があります。
登録が終わってからやっと購入できます。説明といってもお昼休みに軽く聞ける程度なので、ぜひインプラントや歯周外科などのオペをされる先生方は常備されていてもよいのでは?
なお、このエピペンは保険適応外ですので、ご注意を。
…との口腔外科医の主人からのアナフィラキシーショック用のワンショット薬のお奨めの伝言でした。お役に立てれば幸いです。
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