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2009年6月28日 (日)

内部留保をもたない会社ーメガネ21創業者ー

私は基本的にテレビは苦手なのですが、ビジネス・経営系の番組はできるだけ見るようにはしています。

木曜と金曜の夜9時からの「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」、日曜の朝の経済番組などは好きですね。

金曜日に放送されていた「ガイアの夜明け」の地方エコのコーナーでは私達夫婦が住んでいるアパート(当院は診療所と自宅が別です)のすぐ近くの梅干屋さんが紹介されていてビックリしました。しかもTV出演されているのは当院の患者様。ガイアも近くに取材に来てるんだなぁ…と。ただテロップやナレーションに「地方の活性化」「地方の…」とやたらと出るので、よほどこの地区は「地方」なんだと妙なところで実感しました(苦笑)

さて、今週もうひとつビックリしたのが「カンブリア宮殿」で放映された「メガネ21」。残念ながら私の住んでいた神戸や今住んでいる田辺では見た事がない会社なのでなじみがなかったのですが…。司会の村上龍氏が普段は結構辛口なのにこの会社は妙に絶賛していて、一体どんな会社かなと思いきや。

創業者の方は見た目普通のおっちゃんですが、かなりの切れ者。話し方を聞くだけで「あ、この人はカリスマ性のある人だな」と感じました。

もちろん、会社の内部システムも画期的。

社員には業績に合わせて多額の賞与支給、物流ルートを安くするための工夫、薄利多売とも思われる商品の捌き方、そして一番この会社の注目すべき点は内部留保を持たずに社員に多額の賞与を与えることにより会社が「貯金」をするのではなく、社員本人に「貯蓄」させ会社で多額の資金が必要になった場合に「社内株主制」をとっていること。

これなら、内部留保しなくても社員が株主になって資金を調達してくれますから売上から社員の人件費として多額の賞与を支給して金を「会社」にプールさせずに「社員」にプールさせておくことで、「会社」としての「経常利益」は少なくなるので法人税が助かる、「社員」も自分達のもらった賞与などから自社の内部株を購入し内部から経営に参加できるシステムを構築することによって、自社の株を自分で持っているからには自分の会社が傾くと自ら出資している株が焦げ付く可能性があるので一生懸命働く…そうすることによって会社がますます繁栄する。

経営者と従業員が共和制をとってWin-Winの関係を保っているように見えて、経営を携わったことのある方ならお分かりかと思いますが、非常に経営者にとって合理的かつ緻密に計算された経営計画によって成り立っている事がよくわかります。

従業員にも株主を経験させることによって「経営の苦しみ」を分かち合ってもらうこと、テレビでは「この会社は賞与が半端でなくいい」ということだけクローズアップされがちでしたが創業者本人も口頭で言っていましたが「これは売上が良いときだけです。賞与の額だけで惑わされないでほしい。業績が悪い時はもちろん賞与なんて…ね」と発言をされていたので、おそらく業績の悪い時は賞与の支払いはない、ただし儲かれば儲かった分差し上げますよ、という「甘い蜜は分けますが、その分苦しい時は痛み分けしてもらいますよ」という非常にシビアな会社なんですよね。

この方は人の動かし方と、会社の動かし方、税金の抜け道をよく知った方だなぁ…とある意味感動してしまいました。

この会社の会計士や税理士になれば…かなり大変でしょうね(苦笑)

業種によって会社の形態やあり方は変わってくると思いますが、経営者と社員が一体となって一つの目標に向かえる職場環境であること、そしてお互いがWin-Winの関係である事、それを導くために強力なリーダーがいることが企業繁栄のキーポイントになります。それは会社の大小や規模には左右されません。

来週は、この会社の謎の資金繰りについて明らかにされる予定との事。どうやって税金や監査の目を潜り抜けてこのようなシステムを構築されたのか見ものです。

ちなみに、歯科医院でいうと「内部留保」というのは、保険組合から保険窓口分以外の入金がある通帳の残高の事を言います。あまり個人商店では「内部留保」という言い方はせずに「通帳残高」という言い方をするので、主人は「内部留保」という言葉が気に入ったようで「内部留保」「内部留保」と連呼しています。「次に会計士さんが来訪したときにいつも『通帳残高が…』と言っているのを『当院の内部留保は…』といってやろうかな。会計士さんビックリするでー」と意気揚々としています(笑)

経営をする上で、会計士が入っているとはいえ自分でも税金の抜け道や会計の事をもっと勉強することで売上やシステムを見直して売上向上のヒントになるかもしれませんね。今年は無理ですが、来年当たりに勉強してみようかなと思っています。

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