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2009年8月 8日 (土)

麻薬の歯への影響

今週は芸能界で麻薬関連の大きなニュースが立て続けにありましたね。びっくりしました。

ご本人は自業自得でしょうが、家族やお子さんが可哀相ですね。特にお子さんは「親が麻薬犯罪者」という汚名を一生背負っていかなければいけません。特に有名人のお子さんの場合はその影響力は絶大でしょう。親として絶対にしてはいけない行為です。

覚せい剤や麻薬などの違法な向精神薬は身体に非常に悪いのであのように取り締まられているのですから、一時の快楽で手をつけてしまうとそれこそ人生取り返しがつきません。「嫌な事を一瞬忘れたい」がために手をつけてしまうと非常に中毒性が強く身体がその快感を覚えてしまっているのでやめようと思うと専門機関で特殊な治療を受けなければいけません。

意志が弱いのでそのような薬剤に手を出されているのですから、なかなかやめられないのと再犯が高いのが特徴です。

私は6年ほど休日歯科救急診療所に働いていました。

手錠をかけた方が一般歯科診療所には目立ちすぎて受診できないので、留置所や刑務所に収容されている方が多数来院されていましたので何例も見てきましたが中毒患者というのは本当に悲惨です。

幻覚幻聴、精神不安定などの精神疾患はもちろんのこと、身体にも大きな影響が出ます。まずは毒性をもろに受ける肝臓や腎臓がダメになります。歯にも大きな被害が出ます。

一般に歯の麻薬への影響は知られていないようですが、麻薬患者やシンナー中毒者は歯が独特な「溶け方」をしています。薬剤で歯が溶けてしまうんです。歯自体もカスカスでもろくなるのでボロボロと器具をかけるだけで歯がかけてしまいます。前歯などは殆ど溶けたりかけたりしますから「異様な」顔貌になります。目つきも変わり口元も歯が溶けて頬骨が突き出し老け込みますから顔は健常の時とは別人のようになります。

あと特徴的なのが「歯軋り」。中毒患者は麻薬が切れてくると歯を必ずくいしばります。それも尋常ではない圧で噛み締めますから歯が擦り切れてかみ合わせが崩壊します。かみ合わせが非常に強いので歯や顎骨への負担が大きく、さらに歯がもろくなっていますから、もう口を見ただけで「あ、この人麻薬やってる」とすぐ分かります。

歯とほぼ同じ成分で出来ている骨も同じくです。

私も専門家ではないですし、論文など読んで調べたわけではなく臨床的に見てですからはっきりしたことがいえませんがこのような症状が多々見受けられたのは紛れもない事実です。

麻薬は自分が気付かない間に身体も心も蝕んでいきます。そしてあなたの愛する人たちを不幸のどん底に突き落としてしまいます。

辛いのはあなただけではありません。

みんな辛いんです。

だから辛いからと言って安易に麻薬に手をつけると今よりももっと辛い状況に追い込まれます。

昔のCMでこのようなものがありましたよね。

「あなた人間やめますか?それとも覚せい剤やめますか?」

今更ながらに名コピーだなと思います。本当に麻薬に手をつけると人間終わりですから麻薬には絶対に手をつけてはいけません。

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