« 「あたりまえ」の事を「あたりまえ」に続ける難しさ | トップページ | 麻薬の歯への影響 »

2009年8月 2日 (日)

栄養学勉強中!

以前の記事で当院の傾向として「夏場は口内炎が多くなる」と書きました。不思議なことに「舌痛症・口腔乾燥症」や「味覚異常」の患者様は春・秋の気候のいい時期に集中します。

なぜかというと、夏場の口内炎は身体の抵抗力低下から。春秋は気候が良いので「舌痛症・口腔乾燥症」の原因である更年期障害のある方が比較的外出しやすい季節だからです。(更年期障害をお持ちの方は非常に暑い・寒いですと「ほてり」や「しびれ」などで外出がしんどいんだそうです)

この「口内炎」や「舌痛症・口腔乾燥症」や「味覚異常」。はっきり言うと治療法があまり確立されておらず「対症療法」といって症状を軽減するような対処をすることしかないんですね。症状がきつい割には「重症」ではない事が多いので、ご本人さんは辛くてもなかなか治して差し上げられないのが辛いところ、だそうです(主人談)

ですが、予防をすることは可能です。それは身体の抵抗力を上げるために規則正しい生活をして身体を疲れさせないこと。栄養価のあるものを食べること、です。

当院でも口内炎や舌痛症・口腔乾燥症などの症状のある方には「ビタミンB系がお口の粘膜にはいいですから、ビタミンBのサプリメントを飲まれると症状が少し緩和されるかと思いますよ」ですとか、味覚異常のある方には「亜鉛のサプリメントが比較的症状を緩和してくれるようです」と指導をさせて頂いているのですがなんだか教科書的説明ばかりで…。

たしかにサプリメントで飲むのは効率がいいですが、やはり口から食べ物で摂取するのが一番!

…じゃあ、ビタミンBや亜鉛を多く含む野菜は?

はい、私達夫婦の勉強不足です。

私は学生時代に栄養学は欠点ギリギリ、主人は栄養学は全く習っていません。ダメですね~。「サプリ飲んで下さい」では(苦笑)

ということで、最近2人で栄養学の勉強を始めました。遅まきながら…。

口内炎にいい野菜!それは夏野菜で言うと「なすび」、「とうもろこし」。どれも季節露地モノで栄養価も高く特にビタミンBを多く含みます。オールシーズン出回る野菜では、ダントツに大根。なぜかというと抗炎症作用が強いから。大根おろしを多く摂取すると良いようです。歯肉炎・歯周炎にもいいらいいですよ。あとは、口が臭くはなりますがビタミンBが豊富なのがにんにく。休前日に夏バテ防止でにんにく料理を食べるのがお奨めです。

では、味覚異常に効果的な野菜は?それは今は時期ではないのでハウスモノになりますが、白菜。亜鉛を多く含みますので、味覚異常の方は「食べ物で摂取」をしたいなら白菜がお奨めです。熱を通すとかさが減るのでたくさん食べれますよね。冬場のなべは最適ですが今は暑いですからねぇ…。

ちなみに妊婦さんが最近当院では多いので、妊婦さんによい食事なども調べました。また何かの機会があれば記事にしますね。(私達は栄養学の専門家ではないのでにわか知識だとプロの栄養士の方にしたら「何これ」と思われそうなので)

そんなわけで、今度から上記該当の患者様がいらしたら食事指導も含めてきちんとお話できるようにしたいと思います。

私達夫婦も口内炎もちなので、最近大根おろしにシラスをかけて食べるようにしていますがかなり軽減されましたよ。身を持って臨床試験しています(笑)

では、みなさんも夏バテして口腔粘膜を傷つけないよう気をつけて下さいね。

« 「あたりまえ」の事を「あたりまえ」に続ける難しさ | トップページ | 麻薬の歯への影響 »

とりあえず診療日記」カテゴリの記事

当院ホームページ