快適な入院施活を送るための個人的マニュアル(基礎編)
さて、2ヶ月あまり入院生活を送ったわけですが…。
主人も大学病院勤めの勤務医だったので、よく大学在院中に口腔外科外来に受診した方に対して「う~ん、これは入院して検査(もしくは治療)した方がいいですね。病棟にベット確認しますから…病棟に確認したところ○日にベットが空くので、では○日に入院してください」と患者様に有無を言わさずあっさり言ってました。
医師からすると患者様を入院させるのは日常茶飯事。
でも、言われた患者様からすると「ええーー!そんないきなり入院なんて言われても」ですよね。
私もそうでした(苦笑)
上記と同じく、私の場合も体調不良で病院に行ったところ、内科の先生にも「じゃあ、今日から入院できますか?」でした。さすがに即日入院は無理なので翌日にはなりましたが。
症状が悪かったのもあったから即入院だったのですが、明日からって…。仕事、どうするの?入院するにも何も用意もしてないし…。
正直、大変困りました。しかも私達は身近に頼れる両親もいないので夫婦2人。いきなり入院といわれても入院準備や仕事の調整など2人でやるより仕方ありません。
では、入院が決まった場合、どうすれば快適に入院生活が送れるかを私なりにまとめてみました。
ご興味のある方は続きをどうぞ。
①医師に入院期間の確認
主治医におおよその入院期間を確認しましょう。親切な先生なら「約○日くらい」と伝えてくれますが、医師によっては伝えてくれない先生もいるので必ず入院期間が長くなるのか短いのかを確認して下さい。「おおよそどれくらいの期間の入院になりますか?」と聞くのがよいでしょう。
②仕事の調整
お仕事をされている方は、まずは入院が決まった場合は即仕事場に連絡して上司に相談し入院する間の対処を考えましょう。自営業の方の場合は、休業損失補てんの保険に入っている場合は手続を開始して下さい。結構時間がかかりますからこれは早急に。
③入院に必用な細々したグッズの手配
入院するには身の回りのものが必要です。短期入院の場合でも必要最低限のものはいるので100円均一でそろえると良いと思います。病院の売店はほぼ定価販売で高いので、シャンプーなどはドラックストアで揃えておくのがベター。女性だと好きなメーカーのものとかもありますしね。あまり病院売店は品揃えはよくないです。1ヶ月以上の長期入院が予想される方の場合は()の中をご参照下さい。
1)歯ブラシ・歯磨き粉・うがい用のプラスティックコップもあれば便利
2)シャンプー・リンス(入浴は病院によっては毎日入れる所と、男女隔日の所があります。1~2週間程度の短期入院なら旅行用の小さなシャンプー・リンスセットで十分ですが1ヶ月以上になると普通サイズのシャンプー・リンスを用意したほうが良いと思います。また、女性の方はトリートメントやドライヤーをするときのトリートメントスプレーなどヘアケア製品を持っていったほうがよいかも。ちなみにドライヤーは病院内で貸出があるのでもって行かなくてもOK)
3)ボディーソープor石鹸(これも短期の方なら旅行用で十分。長期の方は普通サイズを買いましょう。個人的にはボディーソープの方が取り扱いが楽です。石鹸だと石鹸箱に入れているとはいえ後が濡れて大変なので…)
4)お風呂セットを入れるかご
これはあると便利。お風呂場まで行くのに持ち運びに使います。シャンプー・リンス・ボディーソープ・洗顔などお風呂で使うものをまとめて運べるような100円均一で売っているプラスティックの買い物かごにそれらを詰めるとバラけずに持ち運びに便利です。
5)洗顔・基礎化粧品(女性の場合、朝晩の洗顔が必要かと思うので自分が使用している洗顔や基礎化粧品は持参しましょう)
6)ティッシュ(病院で買うととても高いです。短期の場合は1箱でいいですが、長期の場合でなかなかお見舞いに来てくれる人がいない場合は2箱くらい持っていったほうが良いでしょう)
7)はし・スプーン(100円均一で十分。入院食によくシチューやカレーが出るのでスプーンは必須です)
8)コップ(湯飲みよりマグカップなど取っ手のついている物が便利。あと病室内は結構埃っぽいので蓋のついたカップが良いと思います。あとご高齢の方や握力が下がっている方は重たいマグカップだと落として割ったりするので100円均一のプラスティックの安い蓋付コップなどが良いかもしれません)
9)ポット・魔法瓶(病院にもよりますが、食事の前に配茶があります。だいたいが熱いお茶の場合が多いので水筒よりも保温機能のある小さいポットや魔法瓶が良いと思います。私はシェーグレンで喉が渇きやすかったので大きな魔法瓶を持っていきました。途中でお茶がなくなると自分で食堂まで入れに行かないといけないのが面倒だったので…。サイズは個人のお茶の飲む量で決めれば良いと思います。あまり置き場もないので大きすぎても邪魔ですし)
10)タオル(病院にもよりますが、トイレや洗面台にペーパータオルを設置しているところとしていないところがあります。手拭き用と入浴用を用意したほうがいいでしょう)
11)小銭(100円玉は必須。洗濯や売店の小物類を買うのに便利。あとテレビを見る方はテレビカードが一枚1000円です。あまり高額なお金を持っていくと盗難にあうので本当に小銭程度で)
12)エコバック(お風呂に行く時などに下着や着替えを入れて持ち運びするのに便利。また退院する時に荷物が必然的に増えるので、それを持ち帰るときにも活用できます)
※洗面器…「入院の手引き」に書いてあり私も100円均一で買って持って行きましたが結局使いませんでした。病院は「お風呂」ではなく「シャワー浴」のところが殆どなのであまり洗面器は必要ないかもしれません。置くところにも困りますし。洗面器にお湯を入れて顔を洗う方は必要かな。
④下着類(病室は寒かったり暑かったりするのでシャツなどで体温調整が必要。私の場合タンクトップとシャツを持っていきました。靴下・下着は回診の時に服をめくりあげられて医師・看護師に見られる可能性があるので新しいものを揃えていったほうが良いかも)
⑤衣服類(病院によっては病衣貸し出しのところもあり。ただ病衣は1着あたり100円くらいかかるので少し勿体無いのとぺらぺらで寒いので結局自分のカーディガンなどを持っていかないといけないので病衣貸し出しor持参で選べるところは持参したほうが良いと思います。持参の病院の場合、今はご高齢の方以外はほとんど「ジャージ」や「フリース」を着ていられます。若い方や中年の方でも「パジャマ」の人はあまりいませんでした。ユニクロの部屋着などは安くて洗濯してもよれが少ないですし、一般患者の方も出入りする病院売店に買い物に行ってもパジャマよりは目立たないのでお奨めです。退院後は自宅で部屋着で使えますしね。身内の方が頻繁に来て洗濯物を持って帰ってくれる方なら2~3セットほど上下を用意していれば良いと思いますが、そうでない場合は長期入院の方は5セットくらい用意しておくといいかも。洗濯代が高いので…洗濯に100円、乾燥機に200円で合計300円かかります。まとめて洗濯しないと高くつきます)
⑥スリッパ(病院によっては「転落・転び防止」のために運動靴指定のところがあるので「入院の手引き」で確認して下さい。私が入院していた病院ではクロックスをはいている人が多かったです。私はユニクロのスリッパをはいていました。ご高齢の方はやはり運動靴をはいている人が多かったですね。このあたりは個人の趣味で)
⑦バスタオル(これも個人の趣味ですが…。病院のシーツはひんやりして肌触りが悪いのでベットの寝る部分にバスタオルを引いて休んだほうが楽です。お風呂用はバスタオルを使うと洗濯が大変なので小さいタオルを使いましょう)
⑧座布団orクッション(病院のベットはとても固くて腰が痛みます。薄手の座布団を腰の辺りに引いたりクッションがあると楽だと思いますが荷物になるのでこれも個人の趣味で)
とりあえず、入院が決まったらこれだけは揃えておけば何とか生活することはできます。足りないものは病院売店でも販売していますが高いのであまり購入したくはないですよね。私も入院が決まったあとその足で100円均一とユニクロと薬局に買い物に行きました。何も家に揃ってなかったので結構大変でした(苦笑)
参考までに
私達のように夫婦ふたりで妻側が入院してしまった場合、旦那さんは家の事はお手上げ状態になります。旦那さんに入院中「あれもってきて」「これもってきて」「あそこに入ってるから」と言っても旦那さんはちんぷんかんぷん。なので、入院前に「今はいらないけど、もしかしたらいるかも」というものを事前に自宅に準備をして置いておくのがよいでしょう。たとえばビニール袋に必要なものを入れてポストイットなどに「衣類」、「化粧品」、「今度持って来てもらいたい本」などと書いておいて、持ってきてもらいたいときは「衣類のビニール袋を持ってきて」などと伝えるとお互い気兼ねすることなく持ってきてもらえますよ。私の場合、ちょうど入院期間が夏~初冬にかけてでしたので、「秋用の服」「冬用の服」と仕分けをして袋詰めにしておいたので、主人に「秋用の服もってきてほしいな」と言うとすぐに分かったようでした。
今回は「入院生活をするのに必要最低限のもの」を取り上げましたが、次回は「入院生活を快適にするための娯楽グッズ」をご紹介いたします。
ご参考になれば幸いです。
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