« お心遣いありがとうございました | トップページ | 神戸で「和歌山ラーメン」 »

2009年12月12日 (土)

「医院のカラー」は何ですか?

東京に今年居ぬき物件で開業した親戚がいるのですが、東京は激戦区で生き残りが大変との事。いまや歯科医院はコンビニよりも数が多いといわれる時代です。「今年、年越せそうにないよ~、どうしたら患者さん来るのかな。借入ももう出来ないし、困った」と相談をもちかけられるも…。

さすがに東京の事情までは分からないのですが、どこも厳しいようです。当院は大阪の歯科専門の大手会計事務所を入れているのですが、経験豊富な会計士さんの話を聞くと関西首都圏(大阪・神戸・京都都市部)も激戦で今年はかつてない不況のあおりをかなり受けているようです。田舎も田舎なりに人口比と医院の数が反比例なので激戦ではありますが…。

「どこか歯科コンサルタントに頼もうかなぁ」と親戚。

うちの医院もそうですが、毎日どこかしらの歯科コンサルタント会社からのDMが届いてます。しかもどこで調べたのか分からないのですが、公表していない自宅住所にまで歯科コンサルからDMが山のように届く始末。

「当社でコンサルトをすると患者さんが10倍に!」

「○日間であなたの医院を勝ち組にします」

「行列のできる歯科医院の作りかた」

などなど。

キャッチコピーが…

コピーからしてもう胡散臭いです(苦笑)

当院では「デンタルダイヤモンド」という歯科雑誌を講読しているのですが(このコラムのタイトルをパロディしている歯科雑誌の「歯界展望」は名前をお借りしてるのに購読してません…苦笑)そこにも歯科コンサルタントの広告もどきの「流行っている医院紹介」などがよく掲載されています。

最近は「うちはこんなに勤務医や衛生士のスタッフも多くてチェアも多くて、スタッフ・患者様にHospitality重視で大規模にやってますよ」というのが歯科医院のトレンドのようですが…。

「猫も杓子もこうゆう歯科医院多いよね、最近。実際どうなんだろう?僕が患者様やったら代診に診てもらいたくないな。だって、自分の名前で開業してるんだからさ、自分で診ないと不安やし患者様に失礼やん。君(私)には歯周病は任せられるけど、君は嫁さんやから診察してもらってもどうなってるか気安く聞けるから良いけど代診の先生だとそういうわけにもいかないしね。VIPとか自費だけ院長診察とかイヤラシイから僕はいやだな」と主人がポツリ。

同じようにマネをしたからといって、どの医院もそのやり方が通用するとも思えないのが私の個人的な感想です。コンサルト会社や掲載されてある医院はキレイゴトしか並べてないような気がして。

主人も私も、経営方針としては「自分達で診れる範囲で、自分達の目の届く範囲での規模で」を基にしています。ですので、代診の歯科医師を入れたり、これ以上の拡大路線は全く考えていません。というのも、今の医院でこれ以上チェアを増台するにもスペースもないですし、あえて移転までしてまで拡大したいとも思いませんし。もう新規オープンはコリゴリです(苦笑)

医院を拡大して、チェアもたくさん導入してスタッフも大勢抱えて…となると、それだけ目が届かなくなってしまい、よほど経営者の統率力がないと「ただ大きいだけ」の医院になってしまう恐れがあります。大きい医院は見栄えはいいでしょうが、経営サイドのきちんとした経営方針がスタッフ全員に行き渡っていなければ、人数が多い分まとまりがつかなくなります。その分経営する側から言うとリスクも大きいと言わざるおえません。いくら院長が熱くなっても、スタッフがついてきてくれなければ「空回り」するだけです。私達はそれほどの統率力の器をもってないので規模を大きくするつもりはありません。

今の流行のように医院の規模拡大、スタッフの数を多くする、ホスピタリティ…云々よりも、まずは「自分の医院のカラー」を明確にするというのが大事ではないかなと私は思います。

「医院のカラー」がない医院というのは、どうしても方向性が定まらないので何となく日々来院される患者様を何となく診療して毎日が過ぎていき、気がつけば「医院のカラー」が明確な医院にどんどん患者様を奪われて経営難に陥る、というケースが多いようです。

では「医院のカラー」とは何か?ということですが。

「医院のカラー」はその先生の得意分野でもいいですし、何でも良いんです。それを全面にアピールしてスタッフにも教育し、来院してくださる患者様に理解してもらうことで、医院にひとつ「筋」を通していくことで、おのずと医院自体の目指すべき方向性は見えてくると思います。

まずは「自分は自分の医院で何をウリにするのか」のコンセプトを明確に置いて、自分自身がそれを実践する→スタッフに教育する→患者様へアピールする。その結果、売上が上がってスタッフや患者様への啓蒙ができている上での「今流行の医院拡大路線」は良いことだと思います。

コンサルタント会社のDMのように数日で医院が変わるようなら誰も苦労はしません。日々少しずつ「医院のカラー」をスタッフ・患者様に理解してもらい信用や信頼を培って行く事が大切だと思います。

方向性を見失っている先生は、まずは「今自分が何をしたいのか、自分の医院はどんなカラーを出していけば良いのか」を立ち止まって一度考えてみられてはどうでしょう。

自分がもし患者様の立場ならどんな医院に行きたいですか?ようするに、自分が行ってみたいような医院を想像してそれに近づけていくことだと思います。

偉そうな事を言ってますが、当院も焦らず毎日試行錯誤中で失敗しては反省の日々です(苦笑)

今まで働いている時はじっくり医院に毎日のように届くコンサルタント会社のDMに目を通す事がなかったのですが、自宅療養中によく見てみると「??」と思うような記載が多くて思わず記事にしてしまいました。

…今も山のように積まれている各社DMを開封して記事を読んでいるところです。開封だけで大変(苦笑)

逆にコレほどまで歯科コンサルの会社が各社あり、宣伝活動激化と言う事は、歯科コンサル会社も歯科医院同様に迷走して顧客確保に必死ということですね。

どの業界も不況で厳しいということです。

« お心遣いありがとうございました | トップページ | 神戸で「和歌山ラーメン」 »

当院ホームページ