手術は大変
今年は私が長期入院してしまったので、手術介助がいないのであまり大きな外科手術は後半できずじまい。私が復帰する年明けに結構大きな外科手術が立て続けに予定が入っています。
「やっと外科医らしいことができるよー」と主人も張り切ってます。
年明けにはサイナスリフトやソケットリフトのオペが控えてます。(一般の方にはわかりにくいかと思いますが、インプラントをする際のかなり難しい手術のことです。口腔外科で専門知識がないとしないような手術です。)
解析したCTを見たんですが…うーん結構難しそう。
主人も完璧にしたいそうで、もう何度もこのオペはしてるんですけど再勉強で「サイナス・ソケットリフト」の研修会に月初めに大阪まで行く予定です。
口腔外科の手術は術野が狭いので介助についていてもケースによっては術者が全く何をしているのか見えない場合があります。サイナスやソケットは難易度が高いわりに介助者は全く見えないので正直大変。術野が見えると「次何がいる」と判断してササっと器具出しやアシストが出来るんですけど、小さい穴みたいなところを一人で覗き込んでコネコネしているので術者は神経を尖らせてピリピリしているので見えなくても介助が不適切だと激が飛びます。やはり主人も穏やかそうに見えて「外科医」。普段は大人しいのに手術中は結構怒られたり怒鳴られます。なのでこっちまでアシストや器具出しをミスしないように、術中モニターのバイタル(心電図や心拍数、血圧や血中酸素濃度など)もチェックしないといけないしと…でハラハラするので変な汗をかいてしまいます。
第一助手の私でこんな感じなので、手伝ってもらう「鉤引き(口の端を引っ張ってもらうアシスト)」のスタッフはもっと大変。何しているのか分からないですし長時間なので退屈なのと結構引っ張るのに力が要るので手がだるくなります。
当院は「歯科助手」スタッフにはオペの「鉤引き」や一般治療などのアシスタント以外は絶対に口腔内は触らせないようにしているので、実際に医療行為ができるのは主人と私だけ。
歯科助手スタッフには「エセ医療従事者」ではなく、きちんと患者様への対応をしてもらいたいので受付や器具管理に集中してもらうようにしてもらっています。
当院は口腔外科で一般歯科よりも有病者の方が多いですし、出血を伴う処置も多いので、もし無資格の彼女達が何らかの医療事故を起した場合に患者様へ多大なる迷惑をおかけすることになります。いくら人手が足りなくて忙しくても簡単な「歯石取り」や「セメント除去」であろうとも、口腔内を実際に触るような医療行為は絶対にさせません。
「歯科助手に医療資格者と同じ白衣を着せて医療行為はさせない」、それは「口腔外科」として看板を挙げた主人と私のどうしても曲げられないポリシーで今まで開業してから通してきました。
ですが、手術中など主人は術野に集中しないといけないので正直モニターでのバイタルチェックやルートで流している点滴の輸液残量などのチェック、術前術後説明や同意書説明、投薬説明をしながら第一助手までこなすのは大変。
本当に「Drコトー歯科診療所」状態で手が足りない…。
医療資格者が欲しいです。
なので看護師さんか准看護師さんをパートで募集しようかな…と思っています。
« 今年もお世話になりました。 | トップページ | 2010年宜しくお願い致します。 »
「とりあえず診療日記」カテゴリの記事
- しばらく火曜午前休診の理由(2024.12.07)
- オサダ診察台の納品セレモニー@関西発!(2024.11.30)
- 小さい秋見つけた(2024.11.23)
- スタッフみんな頑張り中!(2024.11.16)
- 歯科助手新入社員・岡山入社です(2024.11.09)