誰がための?
私は趣味がパソコンなので定期的に読んでいるブログがいくつかあります。(どちらかというとROM系なのでTwitterやmixiは苦手…)
その中で最近考えさせられるブログがひとつあります。以前ここにも紹介したことがあるかと思いますが漫画「ブラックジャックによろしく」や「海猿」の作者である佐藤秀峰さんのブログ「漫画制作日記」。佐藤さんはお嫁さんも漫画家さんなので夫婦&スタッフで持ち回りで毎日ブログを更新されています。
佐藤秀峰さん…とても個性の強い方でブログを読んでいていつもヒヤヒヤしてしまいます。出版業界の暴露話をよく掲載されているんですが「そこまで書いていいん?」と心配しています。かなり出版社に対する不信感が強くご自身でネット漫画のシステムを構築してしまったツワモノです。
今度発表する「新ブラックジャックによろしく」の9巻本のカバーイラストは出版社からギャランティーがないので書かない、白紙で発行するとのこと。コレは出版業界では前代未聞なこと。担当編集者と関係がよろしくないようでそれに対する抵抗のように思われます。コレに対してお嫁さんは反対で「出版を心待ちにしている読者に対して失礼」と物申しています。
私はどちらかというとお嫁さんの意見に賛同。
読んでくれる読者がいてこその「本」です。いくら漫画がネットに移行しつつあっても「単行本で読みたい」読者は多いはず。ネット好きな私でもあまりPCから漫画を読むというのは慣れていないので抵抗があります。そういった方多いんでは?
自分の仕事にプライドを持って「漫画界を改革する」という自らの意思を貫き通すというのは容易いことではなく尊敬には値しますが、やはり「読者」があってのことだと思います。
私自身、超封建的な歯科の業界に身を置く者としていろいろと思うところがあり「あれはおかしいから変えたい」「コレも変えたい」と感じることは正直あります。でもそれは患者様のためになるのかと考えたときにそうでなければ実行に移しません。どちらかというと歯科医院ではうちの医院も「特異的」なことをしている方だとは思いますが、「患者様の満足度を優先して」があくまでもポリシーなので歯科界の不満を打破するために医院で患者様を犠牲にしてまで実行する気はありません。それは当院に通院してくださっている患者様に対して「失礼」に当たります。
佐藤さんの気持ちは分からなくはないです。でも、佐藤さんの漫画を支えているのは誰か?という本質的なことを見失ってないかな?と最近この方のブログを読んでいて感じます。
各業界、いろいろありますね。
でもどの業界でもいえることは一番大切なのは「顧客」を満足させてあげること。いわゆる「CS」だと思います。
当院がいまあるのも通っていただいている「患者様」があってこそです。それを忘れてはいけないなと強く感じました。
当院もできるだけ患者様に「通ってよかった」と思ってもらえるように努力しないといけないなと感じる今日この頃です。
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