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2010年9月 4日 (土)

ステロイド知覚過敏

よくネットのSLEのブログを見ていたりすると「ステロイドを飲むと知覚過敏になる」という記載を見かけます。

一応、歯科のプロとして「そんなわけないやん」と思っていたんですが(実際に、ステロイドで知覚過敏になった方が歯がしみて歯科医に行っても「磨きすぎですよ」と言われてしまうケースが多々。かくいう私も自分がステロイドを飲むまでは患者様に「磨きすぎ」と言ってました。反省…)実際に自分がステロイドを1年服用して完璧な「知覚過敏」になりました。

ステロイドの副作用として専門書には認められていないようですが「ステロイド知覚過敏」は紛れもなく存在します!

なぜ「ステロイド知覚過敏」になるかというと(自説ですがたぶんそうだと思います)ステロイドの副作用である「骨吸収」からです。歯周病からではなく、ステロイドの副作用の骨吸収がものすごい勢いなので歯槽骨(歯を支えている顎の骨)が吸収されてしまいます。

その結果、歯の根面が歯肉から露出してしまい、普段は歯肉に隠れていなければならない「刺激に敏感な根面」がダイレクトに刺激にさらされてしまうため「しみる」症状、いわゆる「知覚過敏」がでるんです。これはステロイドを飲み続ける限り骨の吸収を抑えることが出来ないので治療法は…「しみるのを防ぐ薬を塗布する」しかありません。残念ながらステロイドが減量する、もしくは服用が0になるまでは続きます。

私自身、仕事柄、歯周病は全くないのですが、ステロイド服用前のパノラマ写真(レントゲン)とステロイド服用後1年のパノラマ写真(レントゲン)を比較すると明らかに顎骨が吸収しています。歯根部も露出してきてしまい、水がしみるしみる!特に下顎の前歯部。自分でグルーマー(知覚過敏用の治療薬)を塗布しているくらいです。

私はステロイド服用1年で骨の量が一気に減ってしまい70代になってしまったので現在「ボナロン」服用中です。「ボナロン」のことは以前の記事でも書きましたが、この薬を服用すると顎骨壊死を起こすので口腔外科処置ができなくなってしまうんですよね。歯は大切にしないといけません。

「知覚過敏」ってぶっちゃけ歯科治療サイド的にみると「むし歯」でも「歯周病」でもないので、軽く見がちなのですが症状としては結構しみて苦痛なのでツライですよね。

「知覚過敏」用の歯磨き粉「シュミテクト」は即効性はないですが長期使用(2週間使用で約40%、4週間使用で80%以上、知覚過敏の症状が緩和したと臨床試験の結果あり。…ってなんでそんなこと知っているかって?元この製品を扱う某外資系製薬会社の社員だったからです…笑)

シュミテクトを試してみるのも良いかと思います。値段は高いですが…。

というわけで「ステロイド知覚過敏はれっきとして存在」するということです。

ご参考までに。

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