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2010年12月 5日 (日)

歯科医院の経営と「歯科ブログ」の運営について

最近はあまり「歯科コンサルト」系の話題は書かないようにしているんですが…。

歯科経営系の話題になりますので折りたたんでおきますので、ご興味のない方は飛ばしてくださいね。

うちの医院にも毎日のようにどこで調べたのか「医院経営を根本から変える!」「患者が倍増テクニック」「行列の出来る歯科医院へ変貌!」など怪しげな歯科コンサルト会社各社から宣伝のFAXが届きます。当院のメールアドレスや「お問い合わせはこちら」ボタンをHPやこちらのコラムに作っていないのは、このようなDMがたくさんくるのがイヤなのであえて公開していません。

FAXでくる広告を見ていても「そんなにうまく行くならどこの医院も繁盛してるよ」と(苦笑)

たしかに、今、歯科医院は不況のあおりを受けて「勝ち組」「負け組」と明暗はっきりしているのが現状です。

先日、知り合いの開業医の先生に「経営不振」についてご相談を受けまして。コンサルタント会社を入れても一向に経営改善が出来ないけどどうしたらいいかと…。

都市部には歯科コンサルト業者が多数ありますが、そのコンサルト内容を見聞きしていると実際に歯科医院を経営をしている立場からすると「現場を知らないのにどうなんかな?」というのが本音。一番歯科のコンサルトで売れているという本は「実際にコンサルタントをする人間が現場に入って(といっても歯科助手ワークに毛が生えたような感じ)情報を得ました」というのをうたい文句にしていますが読んでみたら「う~ん」と言う内容でした。

医院が経営不振になるのは会計的なことをクリアにしていないというのも根本的にあるかと思いますが、まず第一に「経営者の意識」が問題だと思います。いくらコンサルトの会社の人が熱くなっても「経営者」である歯科医師の先生が考え方をまず変えないことには「医院の売り上げがどうのこうの」の以前の問題だと思います。

先生が危機感を持ってコンサルトをお願いしているんでしょうが、実際にそのコンサルトの方の意としたいことが先生に伝わってないケースが多いように思います。うちの会計士さんとも話をしていたんですが、コンサルタントを入れると一瞬だけモチベーションは上がって売り上げに反映されるそうですが、それも長続きしない場合が多いそうでまた元の木阿弥に戻ってしまうんだそうです。なので「コンサルトを入れても結局は先生の意識次第なので高額なだけであんまりコンサルトって入れても意味ないですよ」だそうです。

「なぜ医院が経営不振になったのか」ということを、ご自身で気づかないと経営改善は難しいと私は思います。

私自身は病気をしてから、かなり医院経営に関しては経営方針が変りました。「自分が病気になって初めて見えるもの」が多々あり、「もし私が患者の立場だったら」というのを考えて言動やスタッフに指導するようになりました。「自分が受けたい医療を提供する」ということに「気づき」を感じたんですね。なのでその点を今医院運営に生かすように努力はしています。

今自分が提供している医療ははたして、もし自分が「受診する側」になった場合どう思うか?

少し振り返ってみてはいかがでしょうか。私も病気をする前までは気づきませんでした。いくら他人に言われても自分が気づかないことには行動には移せません。

そのことを教えてくださったのが、私の父親代わりをしてくださっている日本IBMの間宮隆彦さんです。間宮さんから「気づき」の大切さを学びました。本当に感謝しています。

ですので、出来るだけ当院では「患者様を一番に」をスタッフ全員で心がけるよう主人共々(まず経営陣が先頭に立ってその言動を行わないとスタッフはついてきません)努力しています。と、えらそうなことを書いていますがまだまだ未熟ですが…。

あと、よく歯科医院の先生方から相談を受けるのが「ブログの書き方」。

私は基本書くのが好きなのでコンスタントに書いていますが、書くのが嫌いな方は無理に「ブログ」はされないほうが得策だと思います。文章を書くのが好きな私でさえ毎日更新は難しいので、週末のみ更新と決めて毎週(入院のとき以外は)必ず更新しています。自分で決めたことですし、医院のオフィシャルな「広報」ですから開いたからにはきちんとしないといけません。

気が向いたときだけの更新やほとんど更新されていないブログなら「しない」ほうがマシです。アバウトな更新やほとんど更新しないブログは相手に「なんかいい加減」という印象を強く与えてしまいますので逆効果です。書くなら書く、書かないのなら作らない。これが一番です。

内容も、よく見かけるのが芸能人ブログのように写真をとりあえずバーンと貼って文章は数行、しかも改行いっぱいというパターンはオススメできません。

「今日は~しました」「~楽しかったです」…。

読み手からしたら「…で?」「だからナニ?」という感じですよね。一応「読み物」になるので、「起承転結」というか文章のリズム、読んで面白い、オチがあるという文章を書いたほうが「また読んでみたい」というリピートや興味が湧きますよね。業務日誌や日報ではないんですから、短くてもいいので読み手がまた読みたいと思う情報を提供すべきだと思います。あえてプライベートな失敗談などを載せて「意外感」などを出すのもいいかもしれません。「あんなまじめそうな人が実際はこうなんだ」といった感じです。

個人情報がうるさい時代なのと、ちょっとどうかなぁと思うのが症例報告。「うちの医院ではこんなことができる」とアピールになるのでしょうが、手術系の症例写真は一般の方が見てあまり気持ちの良いものではないですし、見る人が見たら患者様の個人が特定されてしまいます。了承をとっているんでしょうが、あくまでも私の個人的な考えではあまり症例写真掲載は積極的にしたいとは思いません。慣れていない人が見るとリアルな症例写真は「グロい」です。「見る側」が見たいと思える情報かどうか?という視点を持つことも大切です。

あと絵文字。同じ文章ですがどちらが読みやすいですか?

今日は○○の患者さんがきました歯周病が治って嬉しかったです次は○○の治療を指導したいと思いますがんばります

今日は○○の患者さんがきました。歯周病が治って嬉しかったです。次は○○の治療を指導したいと思います。がんばります。

絵文字満載だとなんだか…言い方が何ですがちょっと「アホっぽい」ですよね。若者向けのブログならいいですが、医療系や会社系なら知的な感じが欠けるのでブログの文章内では絵文字は絶対に使わないほうがいいです。

まず初めから「そんな面白いことなんか書けない」という方は手始めに芸能人ブログのようなものからはじめてもいいと思いますが、自信のない方はあえてブログというツールは触らないほうがベターだと思います。不特定多数の方が見るものなのであまり安全なツールではないのと、個性が強く出るものなのであまり気安く設置するものではないと私は個人的に思います。

結論から言うと、個人的な匿名性のブログなら何を書こうがかまわないと思うのですが、オフィシャルで個人が特定できるブログは非常に危険性が高いので、よっぽどこまめに更新して管理ができないのなら作らない・書かない方がいいと思います。無理にブログをする必要はありません。それならHPの「お知らせ欄」をこまめに更新するので充分です。

…と、長々と書いてしまいました。同じ相談がここのところ何件か入っていたのでコラムで書かせて頂きました。私もまだ若輩なのでアドバイスなど出来るような立場ではないのですが、経営をしてみて紆余曲折5年、短い期間ですが感じてみたことを少しまとめてみました。参考になれば幸いです。

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