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2011年1月10日 (月)

歯科でプリセプター

看護師の方ならおなじみの「プリセプター制度」。

プリセプター制度とは何ぞや?

プリセプター制とは、一人の新人(Preceptee)に一人の先輩看護師(Preceptor)が付き、ある-定期間マンツーマンで教育指導を行なう指導方法のことをいいます。

新卒の看護師は、はじめて社会人として就職し、新しい職場環境に対する不安を抱えながらも、基本的な看護技術を習得する必要があります。そこで、新人看護師が新しい職場に適応し、個々の能力を十分に発揮できるように、プリセプター制による個別技術指導をはじめ、精神的サポートを行いながら新人看護師の自立を支援しています。プリセプターは、新人に対し計画的・段階的に指導し、相談にのることで職場適応を促します。年間を通して看護技術のチェックリストを定められた月にチェックしながら、目標の達成に向けて新人看護師(プリセプティ)に応じた指導を行っています。

看護師の業界は資格取得後の教育も上記のようにきちんと形体化されていますが、悲しいかな歯科の業界では「プリセプター」という概念すらないというお粗末さ。「歯科」の業界の時代遅れには呆れてしまいます。

そんなわけで、歯科業種の人たちは国家試験後、入社した歯科医院で今後の歯科人生のすべてが決まってしまうので、最初の職場選びというのが非常に重要になってきます。

入社した歯科医院に教育をしてくれる先輩の歯科衛生士自体がいなくて新卒のまま誰に教わるでもなく自己流ですべてを覚えてしまって他院では全く技術が通用せずに衛生士自体を辞めてしまった人、歯科助手ワークしかさせてもらえない歯科医院に勤めてしまって臨床経験は長くても衛生士業務が全く出来ない人、清潔不潔の概念が全くない医院に勤務して感染症に罹患してしまった人…。資格をとって10数年この業界にいるといろんな人を目にしてきました。歯科の場合は勤務先によって本当に待遇が千差万別であるとしみじみ感じます。

私は学生時代にそんな歯科の世界がキライだったので、卒業後はあえて歯科臨床の道に進まずに製薬会社に入社しました。そのおかげで、歯科の世界だけでなく一度外の世界を見ることができ、結果的に製薬会社で接遇や一般常識、その他歯科の世界にいると絶対に身につけられないようなマーケティングや広報等の知識もつけられて良かったと思ってます。

訳あって歯科臨床に戻らないといけなくなったのですが、臨床に戻ってからも勤務した開業医院の先生や勤務先以外で手技を教えてくれるベテランの面倒見のいい先輩に恵まれていたのでいろんな歯科の技術を学ぶことができ、何とか今の私があります。

現在、「もしウチの医院の内部情報が流れたとしても恥ずかしくないような歯科医院づくり」、「自分がもしスタッフならここに勤めたいと思うような歯科医院」を目指して労務や会計、接遇、医療知識、清潔不潔などを私なりに徹底して医院運営を行っています。

今年の4月から当院でも新卒の歯科衛生士さんの採用が決まっています。現在、歯科衛生士は需要と供給が全くつりあわず各院確保が非常に難しい状態です。そんな中、数ある歯科医院の中から当院を選んで就活に来てくれた事に感謝です。ですので、大切に育ててあげていかないといけないなと思っています。躾が非常に厳しいことで有名な学校の在校生なので、もうある程度基礎的な接遇などは出来ているのですぐに臨床業務の指導に取りかかることができるので助かります。

久々に(というか、当院を開業して初の新卒歯科衛生士)新卒さんをお預かりするので、新人看護師教育の「プリセプター制度」を取り入れてイチからきちんと教育していく予定です。今まで先輩が教えてくれてきたことを今度は私が教えていく番です。こうやって医療の業界は「師弟制度」で成り立っています。私は先輩に恵まれて今まで育てて頂いた分、今度は後輩に恩返しをする順番が回ってきました。一応、入社半年までの教育スケジュールは立てているので一日でも早く自立して良い医療が提供できるよう指導していきたいと思っています。

新しく入るメディカルスタッフには長く当院に勤務してもらって技術を身につけてもらい「まさご歯科に勤めてよかった」と思ってもらえるようにしたいと思います。

良いスタッフに恵まれてこそ、患者様にも良質な医療とおもてなしを提供することが出来ます。良いスタッフを育てるためにはまず経営者である私たちが見本になるべく日々努力と勉強が必要ですね。主人共々、スタッフの見本となれるよう心がけたいと思っています。

衛生士学校も今後は卒後のプリセプ要綱をきちんとつくって後進の育成に力を入れてもらいたいものです。

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