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2011年1月30日 (日)

ステロイドカバー

膠原病(SLE)の記事です。「続きを読む」で折りたたまないのでご興味のない方は飛ばしてくださいね。

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先週の専門病院通院でステロイドが久々に1ミリ減量!

「ここからの減量はかなりつらいので覚悟してね」と主治医。

…主治医の言うようにあまりにも久しぶりの減量のせいで副腎が働いてくれず、離脱症状(ステロイド減量時に出る副作用。長期間ステロイドを服用していると体内でステロイドホルモンをつくる副腎が働くのをサボってしまうので、副腎がステロイドが減ったことに気づいて自力でステロイドホルモンの分泌を始めるまでけっこうツライ症状が続きます、これを「ステロイド離脱症状」といいます)。

たったステロイド1ミリ(錠剤で言うとプレゾロニン1つ)減っただけですぐに体が反応。38度以上の熱はでる、だるい、顔はダルマみたいに真っ赤(私の罹っている膠原病SLEは顔が赤くなるのが特徴。蝶形紅斑と言います)、すこし当っただけで全身青あざ、ひどい肩こり…と減量時の一時的な悪化のオンパレード。毎回減量時には半月ほどこんな症状が続くのでこの時期は症状緩和のために非ステロイド系鎮痛剤とお友達です。まだまだ結構な量のステロイドをいってるので感染しやすいので1ミリでも減るのは嬉しいんですけどね。減るときのしんどさはひたすら耐えるのみです。修行と思って乗り切ってます(苦笑)

不思議なもので、白衣を着ている間は気合で乗り切れるものなんですよ。その分反動で仕事をしてないときはだらけてます(苦笑)

さて、ここからが本題。

ステロイドを飲まれている方で手術が必要な方は、主治医と相談して必要に応じて「ステロイドカバー」という処置を行わないといけません。

ステロイドカバーとは?

ステロイドを長期使用していると自分で生産されるステロイド量が減少。手術後はステロイドを多く必要とするために増量しないとショックを生じる。

ステロイドカバー

過去6ヶ月以内に1ヶ月以上ステロイドを投与されている患者では周術期にステロイド補充が必要(外因性ステロイド投与で脳下垂体と副腎皮質系の反応が抑制される)手術当日、術前・術中、術後にわけで静注(点滴で投与)

ようするに、ステロイドを長期使用している方が手術をするときはステロイド内服以外にも点滴で追加投与しないといけないということです。

昨年、私は入院を要する大きな手術を2回受けてるんですが、1回目の手術は専門医の主治医のいる病院の元で外科と主治医が担当して入院手術を行ったのできちんとステロイドカバーで手術をしたので術後の悪化もなくかなり楽でした。(点滴を術前術後ずっとぶらさげては面倒でしたが)

SLEは手術をすると免疫系等が崩れるので悪化することが多いんです。だから必ず手術が必要な場合は免疫専門医がステロイドの量をさじ加減します。

しかし2回目の手術は緊急だったため主治医のいる病院は神戸なので物理的に難しく、田辺のかかりつけの病院もベットが空いておらず、主治医の診療情報提供書持参で全く面識のない病院に空きベットがあったのでそちらに回されて手術になりました。

そのときの手術はステロイドカバーなし!手術を担当した医師がステロイドカバーせずだったんですよ。

そのせいで術後非常に調子が悪くなり、その結果、せっかく寛解近くまでデータが安定していてステロイドも維持量近くまで減っていたのに急に悪化。再発してしまいステロイド増量で再治療開始。主治医に「なんでステロイドカバーしてなかったんですか?」と怒られるし(私に怒られても…)、悪化するしで最悪でした。再発後はステロイドの減量はカメペース。なかなか減りません。あのときにステロイドカバーさえしてくれていたら…と思います。

…が、そんなこと医療関係者じゃないと分からないですもんね。医療関係者の私ですら「おかしいな?点滴でステロイド投与しないのかな?」と思っていても医師には言えないですもん。付き添いの外科医の主人ですら「え?ステロイドカバーしないの?いいのかな」と思いつつ言えなかったみたいです。(医師は患者&患者家族から治療について中途半端に専門知識を言われるのを嫌います。それが分かるだけに同業者だと余計に言いづらい…)

ステロイドを飲まれている方は手術の際は細心の注意が必要。ちゃんと薬の知識のある先生の下で処置を受けてください。救急以外は必ず主治医のいる病院で手術は受けてくださいね。

当院でもステロイド投与中の患者様で血が出る手術が必要な場合には主治医と相談して必要であればステロイドカバーを行うか、場合によっては入院が必要なので「主治医のいるかかりつけ病院」に口腔外科があればそちらで手術のみ対応してもらうようにしています。

ステロイド服用中の方は必ず自己申告してくださいね。じゃないと危険です。私のような二の舞にならないようにしてほしいです。

一患者として、一医療者として感じたことでした。

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