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2011年1月22日 (土)

患者様に愛される医院を目指して

みなさん、こんにちは。

診療終了後に近くのスーパーで「おつとめ品」目当てで買い物をしていたら偶然患者様に遭遇。「あ、いくみ先生!コラムいつも読んでます。大学の勉強頑張って!」と声をかけてくださいました。応援ありがとうございます。なんとか留年しないように頑張って単位試験&卒論と戦っております。中年女子大生は大変です(苦笑)

Imgp3862先般、当院のキビシイ会計士・T氏(新婚ほやほやさんです)←と面談があって雑談をしていたのですが、今、歯科の世界では「トリートメントコーディネーター(略してTC)」とか簡単に取れる「○○協会認定カウンセラー」等々の資格がたくさんあるそうで。実際に国家資格がない歯科助手さんなどにそういった講習に行かせて「にわかカウンセラー」にさせている歯科医院が多いそうです。この不況の中どこの歯科医院も生き残りに必死なんだそうです。

大学で実際に臨床心理学やカウンセリング論、精神看護など本格的に勉強をして感じたんですが、このように病を持つ「患者様」と向き合って行うカウンセリングなどの専門分野は奥が深く専門的な知識がないと非常に難しいです。

しかもある程度基盤となる医療知識がないと素人が「なんちゃってカウンセラー」を名乗って行うような簡単なものではありません。カウンセリングというのはれっきとした「医療行為」です。それを数回研修に行ったからといって(特に医療国家資格がない歯科助手スタッフなどが)カウンセリングを実際に患者様に対して行うことは、患者様にとっても医院にとっても信用問題がかかわるとても非常に危険な行為です。

私は個人的に安易にスタッフに「TC」や「カウンセラー」「医療コーディネーター」を名乗らせて患者様と対応させるのはいかがなものかと思います。(あくまでもコレは私個人の考えです)

うわべだけの知識で実際に患者様に対応するのは失礼だと思い、きちんとした心理士の資格をとりたいと決心し大学に編入したのですが、心理学の専門書を読んだり試験を受けたり担当教官と対応して勉強すれば勉強する程にいかに今までの自分が「医療者」として患者様へのメンタルケアやカウンセリングに対して「未熟」であったのかと実感して恥じ入る毎日です。

私が「きちんとした専門資格を持って患者様と向き合いたい」と思うようになったのは、自分が難病になって「患者」という立場を経験したからこそです。

「患者」の立場からすると、中途半端な知識のカウンセリングは逆に不安や惑いを生む原因となります。特に当院の場合、一般歯科と違い口腔外科で「がん告知」など「命」に関わる疾患を扱うことがあります。最近、「口腔外科」という科がやっと田辺にも浸透してきたのか、当院でも「口腔ガン」の発見が多くなっています。先週もまた「告知」がありました。

そういった患者様への精神的フォローを、同じく「難病告知」をされた一患者として、そして一医療従事者としての経験をもとに今後行いたいと思っています。今はこのような「気づき」を与えてくれた病気に対して「感謝」しています。おそらく病気になっていなかったらまだ患者様の目線でない「傲慢」な治療や対応をしていたに違いありません。

「まさご歯科」では主人が高度な医療技術の提供を・私が患者様の精神的介助を・そして新しく入る歯科衛生士が患者様のお口の健康を守る口腔ケア管理を、と医療資格保持者スタッフが各自の専門分野に責任をもち「医療分業制」を徹底して患者様に『より良質な医療』をご提供できるよう夏頃をめどに大きく診療体系を変えていく予定にしています。今はその骨子やシステムをまとめている最中です。

また、患者様や医療スタッフをサポートする歯科助手スタッフには院内で快適に過ごして頂けるよう「おもてなし」や医療器具の管理、院内の清掃をさらに徹底して教育していきたいと思っています。

患者様に「ありがとう」と心から感じて頂ける医院作りを目指して日々主人をはじめスタッフ一同頑張りたいと思っています。

…と熱く語ってしまいました。スミマセン。

難病を抱える身、いつ何が起きるか分かりません。だからこそ、毎日を大切に。そして当院を選んでくださった患者様お一人お一人との「ご縁」を大切に診療を行いたいと思っています。まだ未熟な私たち夫婦ですが、私たちにできる精一杯の誠意をもって診察に当たりたいと日々努力しています。

これがお互い白衣を身にまとう医療関係者でありながら、難病患者であり難病患者を支える家族として2年間ふたりで病と闘い過ごしてきた私たち夫婦がたどり着いた答えです。

病気をしたことによって「犠牲」にしたものもありますが「得る」ものもそれ以上に大きかったと思います。病気を持っていても悲観せずに、無理せず自分の体と付き合えばこのように勉強もできますし、仕事だってできますよ。

だから「あなたもがんばって」。

どうぞこれからも「まさご歯科」を宜しくお願いします。

では、今週もコラムにお付き合い下さい。

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