当院の季節の旬な疾患
田辺で口腔外科を始めて早5年目。口の中の疾患も季節によって旬?があることに気づきました。
・3月~4月、GW連休前後まで(春)、10月頃(秋)
口腔乾燥症、舌痛症、口腔心身症
春先や秋ごろなどの「めちゃめちゃ寒い」「めちゃめちゃ暑い」時期が過ぎると多くなります。特に4月終わりからGW前にかけては新患様のほとんどがこの症状が主訴、というケースも多々。上記疾患は精神的なものから症状が出やすいので季節の変わり目に特に症状が出やすいようですね。この時期はカウンセリングはフル稼働になります。
上顎洞炎
花粉の時期で鼻をかみすぎて上顎の上に炎症が起こり目の下から鼻の横あたりにかけて「重い」「違和感」を感じる症状。耳鼻科ともかぶるんですが、レントゲンを撮るとすぐわかります。
・6月~7月
歯周病急性炎症
これは土地柄的なものですね。田辺・みなべ地区は「梅」の生産地でちょうど「梅ヒライ」の時期になります。かなり重労働らしく過労からくる歯周病の急性炎症がこの時期非常に多いです。この時期は歯周病外来が大混雑です。
子供さんの治療
ちょうど歯科検診の時期で、子供さんが学校で「虫歯治して」という検診の紙を持ってこられるのでこの時期の夕方の待合室はちょっとした「まさご児童館」になります(苦笑)
・7月~8月
親知らずの炎症、抜歯希望
10代後半~20代くらいの若い方がなぜかこの時期、親知らずが痛くなる方が多いです(夏休み、弾けすぎて疲れるからか?)特に盆前はなぜかみなさん親知らずが痛くなる傾向があるみたいです。お盆休み前には抜歯は基本しませんので、盆明けに毎年「手術日」はかなり先まで「親知らずの抜歯」が入ってます。
・9月~11月
顎関節症
少し寒くなってくると「食いしばる」ようになるのか、顎関節症が主訴の方が増えます。マウスピースを作るのが大変です。
・12月
虫歯
土地柄、都会にいる子供・孫が正月に帰ってくるのでそれまでに虫歯を治したいという方で12月は「一般歯科化」しています。
・1月
入れ歯破損
正月に「ごまめ」などの固い物を噛んで入れ歯が割れた、壊れたという方多いです。
どうですか?丸4年診察してみて、特徴的な傾向があったのであげてみました。なぜか2月はこれといって特徴はないですね。一年で一番忙しいのが4月~6月。あとなぜか8月も忙しいです。地域柄か農家の方が多いので春~秋までの時期は連動して忙しくなります。冬場は意外とゆったりしていますね。あと、雨の日は漁師さんの予約外が多いです(雨が降ると漁にいけないので)。
運動会シーズンは子供さんの外傷(けが)。近くに小学校があるので結構「ざっくり」な救急が増えます。
都会とはちょっと違った季節もの診療が多いのがこちらの特徴です。じっくり腰をすえて治療されたい方は予約外の飛び込みがやや少ない冬場がオススメですよ。
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