秘境の学校へ、いざ出発!
6月は「歯の衛生週間」で歯科では一番なにかと忙しい時期。うちの医院も「校医」をしてます。
うちのようなルーキー医院や若い先生は山の奥の秘境な学校を担当してる場合が多いです。今年も行ってきました、学校歯科検診。ここの学校は今年で早いもので5年目。全校生徒13名のこじんまりした中学校です。うちの医院はスタッフ全員を連れて行きます。ずっと院内仕事だと息が詰まるのでたまには外で気分転換も必要ですしね。タクシーに揺られること30分。かなり山間の学校でクネクネ山道なので3年目くらいまでは車酔いしてたんですが、さすがに5回も行ってると慣れてきました。今回久保は初参戦。
主人は超マイペース検診なので急がせないとものすごく時間がかかります(笑)なので私は監視役。生徒数が少ない学校とはいえ去年までは20名くらいいらっしゃったんですが、今年はさらに少なくなり保健の先生もいなくなってしまったので英語の先生が検診を担当。「記入用紙の書き方わからないんです」とのことで横でアシストしました。今、私は大学で勉強中なのですが、一応「学校の保健の先生」の資格も取れるので「保健の先生」のアルバイトでもしようかな、なんて(笑)
さて、検診の後は久保の初仕事。「保健指導」です。簡単に言うと「集団歯磨き指導」。衛生士学校では習うんですが、実際に現場で「集団保健指導」をする機会って少ないんですよね。なので久保にはなんでも経験と思って今年は彼女に全部「お任せ」しました。指導に使う「媒体」も全部久保の手作り。当日まで何度も練習してました。衛生士学校の非常勤講師をしていたときに学生さんの保健指導の監督をしていたので、久保を指導しながらなんだか懐かしいなぁ~、初々しいなぁ~なんて感慨にふけってしまいました(笑)トシですねぇ。
ここの学校の学生さんたちはみんな朗らかでよい生徒さんなので毎年まじめに聞いてくれます。久保から虫歯についてや歯肉炎について、歯磨きの仕方についてを説明。その後、毎年恒例の染め出し。歯垢がついてるところを赤く染めるアレです。
染め出しした後は全員で歯磨き。毎年だれか若い教員の男性の先生も「犠牲者」になってもらうのがうちのお約束(笑)無理やり今年も2名の先生のご協力いただきました。先生も真っ赤で生徒さんにウケてます(笑)
みんな真っ赤なので、指導のし甲斐がありますね。スタッフ全員で生徒さんのブラッシング状況をチェックと簡単なマンツーマン指導を。
最後は主人が〆の挨拶をするんですが、彼はテレ屋なのでこれが毎度ニガテ。「ぼそぼそ…」と言って何を言ってるのか聞き取れません(苦笑)
検診後は帰りのタクシー待ちでいつも校長室でお茶を頂きながら校長先生とお話をするんですが、毎年生徒さんの人数が減ってきているので校長先生いわく「隣町の学校と合併になってしまうかもしれない」とのこと。ただでさえ、山間で通学が大変なのに合併になるとさらに通学が大変になるので存続してほしいとのお話でした。学校どころか病院なども街まで出ないとないような地区です。
今まで神戸にいるときは都市部の医療しか見てきていなかったので、こちらに引っ越して開業してから僻地医療についても いろいろと考えさせられることも多くなりました。
私たち夫婦で出来ることは限られていますが、僻地医療に少しでも貢献できれば幸いです。
来年も検診にいけるよう学校存続してほしいものですね。
以上、歯科検診レポでした。
久保ちゃん、お疲れ様!
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