« 「ピヨピヨ」がいつのまにか… | トップページ | 今週のコーディネート »

2011年6月 5日 (日)

クスリをくれ…

うう、クスリをくれ…。

今の医学界ではこんな症状のことを「禁断症状」とは言いません。「離脱症状」と言います。豆知識。

SLEと診断されて早2年。体の炎症を抑えるステロイドを毎日毎日2年間結構な量を飲み続けていると、薬が切れてくるのがわかるようになります。私は朝・夕内服なんですが(個人差はあると思いますが私の場合)朝ステロイドを飲むとだいたい夕方の16時~17時くらいにステロイドが切れてくる感じがわかります。

まずクスリが切れてくると最初に筋肉の炎症が出てきます。私の場合、左の肩甲骨周囲が錐でグリグリと刺すように痛んできます。それに続いて両肩の肩こり(これもえげつない痛み)、腕の痺れ、熱が上がってきて体が熱い…という自覚症状が出てきます。

自宅で療養しているときは、「あ、症状出てきたからクスリのもう」と軽く胃に食べ物を入れてから自由に夕方にクスリを飲めるんですが(ステロイドはキツイので空腹で飲むと胃がやられちゃう。胃穿通を起こすのでちゃんと食後に飲みましょう)仕事中はそうはいかないからコマッタモンダ、です。

ちょうどステロイドが切れる時間帯は、うちの医院に来られた方ならお分かりでしょうが夕方の一番忙しい時間帯。診察の手がトロイ私たち夫婦は各自担当診察分のカルテラックには「診察待ち」のカルテが山積み状態。ただでさえ診察時間が押していて患者様をお待たせしているので手が離せません。

…クスリ、飲めません(号泣)

ええ、でもそこは白衣を着たら「プロ」。痛くても熱くても表情には出しません。涼しい顔で診察しますよ。白衣の下はいろんな意味で汗だくですが(笑)

でも主人には私がクスリが切れてきてフリーズしかけと分かるようで診察の合間に「ちょっと薬飲んできたら?」と言われるんですけど「このクソ忙しいとき(キタナイ言葉でスミマセン)に優雅にお菓子つまんで薬飲む余裕なんてあらへんわ!」…状態です。忙しいときの診察中はまさに「戦争」です(苦笑)

でも不思議と白衣を着てると乗り切れるんですよね~。「The 戦闘服」、白衣マジックです。

で、夜の19時くらいに診察終了。最後の患者様がお帰りになられるんですが…。薬が切れて数時間経っているので気合が抜けるとどっと症状&疲れの波が押し寄せてきて汗だくでボロ雑巾。ヘロヘロノックダウンです。

まさに「クスリ…くれ…」状態。

でもステロイドってやっぱりすごいクスリだなと思うのは、ヘロヘロノックダウン状態で飲むとすぐに効くこと。古いたとえで言うと「ドラゴンボールの仙豆(死にかけた人が復活する豆))」状態です。

外科処置時に激しい炎症があった場合は緊急で血管を確保してステロイドを直接点滴で血管に入れるんですが、ステロイドはホントに即効性があります。今まで自分がステロイドを飲むまでは「ほんまにあんなんで効くの?」なんて思ってましたが、ホントに効きます。まぁその分副作用がかなりキツイので投与には慎重ですけどね。

ボロ雑巾だったのが、内服してクスリが効くとうそのように症状が引くんですよね。

しかーし

ステロイドの怖いところは「ハイ」(?)になること。ステロイドを飲むと神経が高ぶる副作用があるのでなぜか興奮して眠れなくなるんですよ。飲むのが遅くなればなるほど眠れない。頭と目がキンキンに冴えてきます。初めてステロイドを投与された方は、まれにかなりハイになって幻覚が見えたり意味もなく楽しくなったりすることもあるんだそうです。何かの本で読んだのは「ピンクのブダが飛んでる」とおっしゃった方までいるそうな。私は残念ながらそういった経験はないんですけど。見てみたいですね、ピンクのブタ(苦笑)

…って、それ「麻薬」やん!

そうです。ステロイドは医学界では「魔法のクスリ」で麻薬に近い性質があるんです。だから離脱症状も強いわけで。医師も処方時にはかなり気を使う薬の代名詞です。

飲んでこのように「ハイ」になる方もいれば、「ステロイド鬱」と言って逆にものすごく落ち込むいう方もいてなんとも不思議な薬です。

仕事をしていると処方時間に飲めないので主治医にかなり怒られます。ステロイドが切れたまま長く放置していると「ステロイド離脱症状」といってちょっと危険なんで医師からの処方時間は守ってくださいね。

私も仕事中にめちゃめちゃ忙しいとき以外は処方時間は守ってます。(忙しいときは気がつくと18時とかだったりする)私が診察に出ている日で夕方、一瞬消えて診察室からいなくなっているときがある場合は裏でお菓子を頬張って薬を飲んでます。

そんなきつい薬飲んで難病になってまで働くなって?

貧乏性なんで家でじっとしてられないんですよ(苦笑)損な性格です。優雅にセレブな開業医の奥様…あこがれますが、私には無理ですね(笑)

いつも「開業医の奥さんには見えない」と言われております、はい。主人まで「医者に見えない」といわれる始末(笑)

ええ、私たちは白衣を脱ぐと引きこもりで地味に庶民的な生活をしております。いつかテレビや漫画で見るようなセレブ生活してみたいですね。

あ、薬の話でしたね。脱線しました。離脱症状が出ないようにステロイドは時間を守って飲みましょう。

« 「ピヨピヨ」がいつのまにか… | トップページ | 今週のコーディネート »

患者の目線から-SLE患者として-」カテゴリの記事

当院ホームページ

リクルート/採用情報

  • 詳細はまさご歯科口腔外科クリニック・リクルートをご参照下さい。


  • ■2018年度・新卒歯科助手
    2018年度の新卒歯科助手求人は募集はありません。
  • ■2018年度・新卒歯科衛生士
    2018年度の新卒歯科衛生士の求人は7月1日にエントリーしました。

当院掲載書籍紹介

  • まさご歯科口腔外科クリニックが日本の歯科100選-2012年-に紹介されました。2011年12月1日より全国書店にて販売中!