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2011年8月20日 (土)

猫ひっかき病

うちには今「椎茸さん」という8歳のアメショーと交通事故で轢かれてたのを拾った「めいちゃん」という生後およそ4か月のキジ猫と、猫を2匹飼ってます。

意外と知られてないんですが、猫ってバイキンいっぱいなんですよ。

猫に噛まれたり引っかかれるとミミズ腫れしませんか?

それは猫の爪などにあるバイキンが傷口から入るからです。これが結構キョウレツ。

飼い猫で外に出していない猫でもバイキンが多いので気を付けてくださいね。

もし猫に引っかかれたり噛まれて出血および傷ができた場合は、必ずすぐに流水で傷口を洗浄して抗生剤の軟膏を塗り、お持ちであれば抗生剤か化膿止め(なければ応急的に風邪薬)を飲んでください。「たかがひっかき傷」と思うべからず。抵抗力の弱い子供やご高齢者や免疫抑制中の方の場合は炎症が波及して「リンパ節」にまで飛び火します。

主人が大学病院勤務時代、頸部リンパの激しい腫れで救急で来院されたお子さんがいらっしゃたらしいんですが、口腔内や全身的にも検査をしても原因は見当たらず、よくよく聞くと「猫にひっかかれた」とのこと。病名として本当に「猫ひっかき病」ってあるんですよ。早めの応急処置をしないと危ないです。

かくいう私も膠原病で「免疫抑制中」なので、うちの飼い猫達にじゃれられて引っかかれると大量出血&ミミズ腫れ&熱がでます。そして引っかかれたところは跡が残ってしまうので腕や手は「ちょっと、アレなリストカットな人?」というくらい傷まみれなので半袖が着れません(苦笑)免疫内科の主治医にも「猫は飼ったらダメ」と言われるんですが…もともといるので仕方ありません。

引っかかれても腫れても炎症で熱をだしても、猫って可愛いんですよねぇ。夫婦そろって猫バカなくらい猫好きです。

当院でも謎の頸部リンパ腫脹の方でよくよく話を聞いてみると「猫」という方もいらっしゃったので、みなさんもお気を付けくださいね。

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