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2011年11月13日 (日)

大学病院勤務の頃 その1

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さて、主人も私も大学病院に勤務していたんですが、私は口腔外科外来は週2回歯周病外来を担当していたんですが、あとは血液免疫内科の病棟で口腔内管理を医師・看護師の方とチームを組んでいたのでほとんど血液免疫内科病棟やクリーンルームにおりました。写真は血液免疫内科の看護師の皆さんとのミーティング中。

血液内科で診る白血病の方って大量化学療法(抗がん剤)を行くので副作用で多量に口内炎ができるのと、免疫内科で診る免疫疾患で急性症状が出ている方に行う大量ステロイド投与も感染症で口腔内に変化が起きやすいのでそのコントロールで血液免疫内科に詰めてました。

個人的には「病棟入院患者さんを週1回やら単発で口腔チェックやケアをしたところでどうよ?」って感じですからね。毎日病棟に行って医師や看護師さんから申し送りを聞いての患者さんの状況を確認することで他職種のスタッフ同士や患者さんとの信頼関係も生まれますし口腔内管理やケアの必要性もわかってもらえるものです。

この時にできた「絆」は今でも続いていて、当時受け持っていたクリーンルームの白血病の患者さんから季節の挨拶が来たり、当時の病棟の先生や看護師さんとも仲良しです。

何のご縁か、この数年後に自分が働いていた血液免疫内科の病棟にSLEで入院するとは思いませんでしたが(苦笑)神大入院の際にはいろいろとお世話になりました。きちんと人間関係を築いておいて本当によかったと思っています。

このご縁で白血病になって今度は血液内科にお世話になったらどうしようとちょっとビビってます…。へんに病識のある病気に罹ると治療や予後がわかるのでいやなもんです、はい。

神大血液免疫内科のみなさんはとても勉強熱心でよく医師・看護師・コメディカルを含めて勉強会を行ってました。私もよく参加させてもらいました。下の写真は私がまとめた「白血病罹患者の口腔管理」の発表風景です。

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勤務時代はよく勉強してたなぁと懐かしく思う今日この頃です。やはり大勢のメディカルスタッフと働いていると刺激が多いですね。こちらの勉強会に参加させてもらったおかげで免疫疾患や白血病、抗がん剤、ステロイドについてかなり詳しくなりました。今の開業医業務にも役立ってます。(うちの医院は免疫疾患の方や抗がん剤治療中の方が大変多いので)

大学病院を辞めて5年、開業医になると日々の業務にただ流されるだけになりがちです。来年からはきちんと大学病院病棟までのレベルまでは無理ですが開業医なりに全員が勉強できる環境を整えようと現在準備中です。

地方にいても都会と変わらない医療を提供する、が私のポリシーです。主人ともども医院の質向上や専門特化に取り組んでいきたいと思っています。

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