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2012年1月 7日 (土)

Please take care !

うちのHPに英語の診察案内を載せているせいか、たまに英語圏の患者様がお見えになります。田辺って意外と英語圏の方が多いんです(交換留学生とか交換教師留学とか)

HPに英語診察案内を載せてるくらいだから夫婦揃って英語ペラペーラと思われてるかと思いますが…。

実は二人ともスピーキングが苦手です(笑)

主人は一応国立医学部の医学博士を持ってるんで英語の医学論文を書くくらいですから英語はそこそこ出来るんですが、「書く」のみが得意でヒアリング&スピーキングが苦手。私は外資系製薬会社に勤務していたのでとりあえずヒアリングは出来るんですがスピーキングが苦手。

え?それならHPに掲載するなってですよね。まぁそのあたりは「大人の事情」ということで…。

で、英語圏の方からご予約が入ると私が勤務している火曜・木曜午後に予約が入っています。(だいたいご予約の時は「日本人の知り合い」の方が「英語しか喋れないんですけど大丈夫ですか」と問い合わせを入れてくるらしいです by受付担当者)Dr.ヒロシから「外国の方から予約が入ったらいくみさんのいる日に予約を取ってもらって」とスタッフへ裏指令が出ていることが発覚!詰問したところ「僕一人では英語は不安やから…」だそうで。医学博士なんだからそんな弱気発言ってどうよ?とツッコミをいれておきました。

「いくみさん、年明けよろしくね~。休まないでよ」と妙に主人に念を押されていたので「もしや」と思ったら「ビンゴ」でした。

年明けに予約表を確認したら何やらカタカナで英語圏と思われる方の初診が私の診察枠に予約が入ってました。実はその日は前日に神戸のリウマチセンター通院で処々検査をうけて疲れていたので休もうかと思っていたんですが「お願いだからこの日だけは絶対に休まないで」と主人に拝みこまれていたんで何かあるなとは思っていたんですが「これがあるから休むな、ということだったんだな」と…(苦笑)

予約時間。お見えになりました。受付でスタッフが日本語で、患者様が英語で話していて「ちぐはぐ」なのが聞こえてきます。あくまでも英語圏の方に日本語を貫く我が受付スタッフに脱帽です。

うちに来院される英語圏の方は「顎関節症」や「親知らずが痛い」といった特殊な英語が必要な方が多いんで大変なんです。「マンデブラージョイント(顎関節)云々カンヌン」とハッキリ言って英語で説明が難しい!

今回ご予約を頂いたイギリス人のとても紳士的かつイケメンの患者様はまず私がたどたどしい英語で「ナイスチューミーチュー。ハウアバウトユー?(まさにカタカナ英語)」と初診問診をとったところ「定期検診、歯石取りご希望」とのことでした。

正直な所、ちょっと肩の荷が下りました…。

「定期検診」「歯石取り」は久保の専門分野。

ということで、今回は久保初の「英語診察」!

私:「この方、ムンテラ(問診)したら定期検診と歯石除去希望なんで久保ちゃんよろしくね~。学校で習った歯科英会話覚えてる?」

久保:「ええ~!いくみさん、憶えてないですよ。無理です無理です!!(半泣)」

私:「なんでも経験、やってみなさい(笑顔で久保にカルテを手渡す)」

医療の現場ではオーベン(指導担当者)の言うことは後輩は「絶対服従」なので久保は恐る恐るながらも果敢にイケメンイギリス患者様B氏の診察に。

日本に来られる外国の方って、実は英語はカタコトでも勢いと身振り手振りで通じちゃうんです。(私も外資系製薬会社に入社してそれを体感して知ってます)なので、あえて今回は久保に任せてみました。

久保の様子を物陰から伺う私たち夫婦。

思ったように「オー!イエース!」とB氏と久保で身振り手振りで意外と通じてます(笑)なんだか診察がとっても楽しそう。陽気なイギリス紳士B氏は日本の歯医者さんは初めてだったとのことですが、喜んでいただけてよかったです。

Imgp5928

4月HP更新用に写真掲載の許可までずうずうしく頂きました。B氏、ご協力ありがとうございます。B氏の写真は「英語診察案内」に掲載予定です。

英語圏の方が診察に来られると「知らないふり」をする内気なDr.ヒロシですが、ちゃっかり記念撮影だけは参加してました(笑)

Imgp5930

先週は「奈良のせんとくん」と友好親善を行っていたんですが(先週のコラム参照)、今週はイギリスの方と友好親善。グローバルを目指しているらしいDr.ヒロシです。

「英語しかしゃべれないわ」という方は、手振り身振り&筆談&カタコト英語ですが、なんとか診察できますので診察ご希望の方は一度受付にお問い合わせください。

久保ちゃん、初英語診察お疲れ様でした。頑張って歯科英会話覚えておいてね。

追記)英語以外の外国語は…できませんので、ゴメンナサイ。

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