検査漬け@患者目線から
長くコチラのコラムを読まれている方ならご存知かと思いますが、私は膠原病のSLEを罹患しています。この病気は免疫系統の病気なので、体のあちこちに症状が出ます。
現在、実は右手はほとんど感覚がありません。
え?なんでそれで治療できるか?う~ん、体が施術を覚えこんでるんでさほど治療には差支えはないんですけどね。恐るべし体の記憶能力。白衣を着ているときは気合で乗り切れますが、なぜか白衣を脱ぐとお箸が持てなかったりペンが持ちづらかったりします。
でも最近あまりにも右手の感覚がなくなってきて診療中にもよく器具を落としそうになるので免疫内科の主治医から神経内科にて筋肉の検査をしてきてと言われました。
その検査の一つ、筋電図です。
神経伝達検査と針筋電図の検査。(写真の筋電図の器械はどこぞの病院のHPから画像拝借)
神経内科には以前から通院してるんですが、外来診察室の横に筋電図検査室があります。待合室で診察を待っていると、この検査室からは毎度なぜか「痛い、痛い」「コワイ、コワイ」と悲鳴が聞こえてきてます。
前回通院時に次回筋電図検査の予約が入っていたので、検査技師さんから検査の簡単な説明があったんですが「検査の時にちくっと痛いですが大丈夫です」と言われました。
「ちくっと痛いけど大丈夫?ってなんだ??」と意味不明(苦笑)
で、検査当日。検査の時間はだいたい30分位です。
「少し痛いです。痛かったら合図してください」で検査スタート。
私は右手が検査対象だったので右手に電極をいっぱい貼られてまずは神経伝達検査。電気が送電されているプローブ(検査器具)を技師さんがぐいぐいと右手の各所いろんなところに押し付けてきます。痛みは軽く感電しているようなビリビリ感。
私、あまり反応しないようで技師さんが「あれ、おかしいなぁ」とボソボソ言いながら、何度もビリビリ。
技師さん「先生~。すみません。代わってもらえますか~」と。
先生登場。
先生にも何度かビリビリされました。
先生「う~ん、針もやって診断するわ」と神経伝達検査は終了でそのまま針筋電図の検査に突入。(画像はどこぞの病院のHPより拝借)
この針筋電図…。
たしかに「チクッと」痛いです。でも痛みはある程度我慢できます。それよりなにより、針でブスブスといろんなところを刺されるので、出血傾向な私は腕から手にかけて血まみれ…。技師さんにいっぱい絆創膏を貼られて止血する始末(苦笑)
これが噂の検査室の悲鳴の正体か…としみじみ実感。
私は基本的に痛みに強いのでどんな検査もたいてい我慢できるんですが、今まで一番辛くて二度としたくない検査は、
3位:麻酔ナシの皮膚バイオプシー(麻酔ナシで皮膚の炎症部分をメスで切り取って生体検査に出す)
2位:リップバイオプシーと唾液腺造影(両方とも口腔外科の検査の一つで、リップバイオプシーは唇の細胞をとって生体検査に出す検査で、唾液腺造影は唾液腺に造影剤を入れて唾液腺の開口を見る検査。一番お馴染みな科なので痛いというより怖かったです)
1位:ルンバール(髄液を調べる検査で腰椎に麻酔をして髄液を抜く検査。術後の頭痛がエゲツナイ)
ですね。あとの検査は観血処置も含めてだいたい何をされても大丈夫でした。痛みに強いのでもしかしたらMかもしれません(苦笑)
で、検査結果。ステロイドを飲んでるのでかなり筋力低下。右腕の麻痺と痺れもあるのでレントゲンも取ったら頸椎ヘルニアも悪化しているみたいなので次回MRです。
あれやこれやと毎回検査検査で病気もちは大変です…。
ですが、こうやって患者になることで「患者様の立場」も理解できるので、できるだけ患者様の立場に立った、患者様のQOLにあった治療が提供できるよう微力を尽くしたいと思います。
あ、筋電図の検査は個人差があると思いますが痛みの度合いは私の中では10のうち2くらいです。ご安心を。
« 受付スタッフのユニフォーム変更 | トップページ | 今週のコーディネート »
「患者の目線から-SLE患者として-」カテゴリの記事
- 膠原病の夏・日本の夏@2019年(2019.07.27)
- お灸LOVE♡(2019.07.06)
- 東洋医学と上手く付き合ってみる(2019.05.11)