新しい薬ですよ~
みなさん、こんにちは。
当院は私が免疫疾患ということもあり私の受持ちには「リウマチ」系の患者様が多いんですが、免疫疾患者にとって冬場は「関節痛地獄」の始まりです。お見えになって一言目に「節が痛い季節になりましたね~」のご挨拶がお約束になってきた今日この頃です。皆様どうぞご自愛ください。
さて、先週、毎度恒例の毎月1回の神戸の専門病院通院でした。私はSLE(全身性エリテマトーデス)でステロイドをかれこれ3年以上服用しています。ステロイドを飲んでいると副作用で骨がボロボロになってしまうので骨粗鬆症の薬を飲むんです。私も骨年齢が80歳…。
その骨粗鬆症の代表的な薬が「ボナロン」。このボナロンも副作用がキツイ薬でして、抜歯などをすると顎の骨が腐る等々…まあメンドクサイ薬です。
そんなメンドクサイ薬についに画期的な新薬が登場!
エルデカルシトール(商品名エディロールカプセル)です。
今年の春に認可が下りたピカッピカの一年生なニューフェイスな薬です。新しい活性型ビタミンD3誘導体製剤であるエルデカルシトールは骨吸収を直接に抑制するビスホスホネート(ボナロン)に比べて副作用が少ないそうです。
私は薬剤師ではないので詳しい情報は製薬会社のHPにてどうぞ。
コチラのコラムは同業者(歯科医療関係者)の方が多く見られているので新情報を知っておいた方がいいですよ~という事でインフォメーションでした。
新しい薬は医療関係者は大好きです。なぜなら論文の格好の材料になるから。(論文をたくさん書く医者は臨床を多々こなすより良い医者と評価されやすい…業界的な裏話です)
というわけで、私の主治医とその指導医の先生もこの薬の効果についての論文を書くべく手ぐすねを引いております。
ええ、私もバッチリその対象者というわけで、研究の被験者としてお手伝いをさせてもらうことになりました。その名も「ステロイド投与患者の骨粗鬆症治療と予防に対するエルデカルシトールの安全性・有効性に関する観察研究」だそうです。
簡単に説明しますと、ボナロンを飲む群と新薬を飲む群ではどっちが骨粗鬆症に有効か、というのを調べるんですね。被験者になると骨粗鬆症の検査を何回かタダで受けられるのでちょっとラッキー。個人的には新薬チームに入りたいんですが…。
そんなわけで医療は日進月歩なので私たちも日々勉強だなぁ~なんて思う今日この頃です。
では今週もコラム更新していきますのでお付き合いください。
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