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2012年11月 4日 (日)

難症例

当院は口腔外科なのでいろんな症例の方がお見えになるんですが、どうしても治療が難しい方もいらっしゃいます。先日、主人の指導医の西松先生がお見えになるので難症例の方の診察をしてもらいました。

その方は極度の顎関節症で顎脱臼しており口が閉まりません。

ちなみに口腔外科では顎脱臼(顎が外れた)は治療の専門分野です。

「再初診」なので問診票を記入してもらってます。ちなみに保険証は「社保・家族」で赤カルテでした(分かる方には、分かるネタです…)

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え?人間じゃない?あの「熊野古道販促プロジェクト」のダルダルさんです(笑)中の人はたぶん人間…しかも女性…

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問診票が書けたみたいで受付大江に手渡すダルダルさん。ダルダルさんは口が閉まらないのでしゃべれません。大江、ダルダルさんにややウケ気味で笑いをこらえるのに必死(苦笑)

診察室に入ってもらいます。頭デカイ…。エプロン首にまわらない…。

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でもそれは顔に出さないのがプロの医療者。いろんな患者様がお見えになるので、臨床経験15年以上の私たちはどんな方が来てもあまり動揺せずに対応できちゃいます。う~ん、職人技。

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で、西松先生に顎脱臼を入れてもらうべく診察。口腔外科医は顎を入れるのが上手いんです。主人も特技が「顎入れ」なんですが、ダルダルさんだけはどうしても無理だったので主人の指導医である西松先生にて施術開始。

西松先生「顎入れるので力入りますよ~」

ダルダルさん「○▽■♪×~!!!!」…声にならない声。

どうやらあの西松先生でも顎が上手く入らず痛いようです…。

西松先生「真砂、手伝って」

主人も治療に参戦。
「うおぉぉぉぉーーー!!」西松先生&主人、渾身の力にて顎入れ。

西松先生(小声で)「真砂、あかんなぁ」

 

主人(小声で)「そうですね~無理っすね」

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外科医たる者、諦める時は諦める、その決断力は必要。

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西松先生「あ~、ダルダルさん、まあ顎はそのうち閉まると思いますよ。久保さん、ケアだけしてあげてください」

診断、早っ!!

即決断、さすが西松先生です(笑)

久保「では歯石除去しますね~。痛かったら手を挙げてください」

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私たち歯科資格者の特徴として「痛かったら手を挙げて下さい」というくせに患者様が手を挙げても「大丈夫ですよ~」とやり過ごすという荒業があります。久保もこの法則に従い、ダルダルさんが手を挙げているにもかかわらず強行施術続行(笑)ダルダルさん涙目。

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ダルダルさん、茶渋などの着色が多いのと常に口が開きっぱなしで口腔乾燥症気味なのでブラッシング指導。

なぜか全員で治療後、記念撮影(笑)

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顎が閉まらないにも関わらず、とりあえず歯石除去だけをして帰されたダルダルさんでした。

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大江「また定期検診に来てくださいね~。はい領収書です」

ダルダルさん「顎閉まってないんやけど…」

大江「そのうち閉まると思いますよ♥エヘヘ」

若い可愛い女の子の笑顔パワー恐るべし!!!

臨床20年選手と15年選手でもどうにもならない症例があるという事を痛感した一日でした。

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って、コレ何の記事やねん!ですか?(笑)

仕事にも遊び心は必要、ということを言いたかっただけです、はい…。うちの医院、たまにこんな変なこともしてます。

ダルダルさんの治療風景の詳細はコチラ

だるだるの日記(コメント欄が笑えます)

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