尿測
いつまで続くか、真面目記事。ネタもなくなってきたので病棟入院ネタを。
入院すると、1日の尿量を測定する検査があります。その名も「尿測」。
オシッコをカップにとって尿を溜めて一日にどれくらいの尿が出てるかを見る検査。
ちなみに
尿量を調べると何がわかるのか?ナースブックより抜粋
腎臓では血液を濾過して、体の中の不要な物質や水分を尿に排泄し、老廃物を処理するとともに血液や体液の成分を一定に保っています。しかし、腎臓の働きが障害されたり、血液の濃度や尿量を調節するホルモンに異常が生じると、尿量が大きく変化しますので、この検査は病状把握の重要な手がかりとなります。
ということです。腎臓関係の疾患があると必ずルーティンで行う検査の一つです。私の病気、SLEも主に腎臓が悪くなる病気なので尿測は毎回入院時必須です。
この尿測…
実にメンドクサイ
古い病院なら、お手洗いに「マイ蓄尿パック」がキープされていて、そこにカップでおしっこを採って溜めていきます。カップはだいたい500ml。オシッコを我慢しすぎるとカップから溢れるのであまり我慢せずこまめにトイレがコツです。尿測している尿がずらりで、尿の香りが若干目に沁みます。
新しい病院では、どうか?ですね。
一番最新の尿測器械は入院時のリストバンド(患者さんの認識用に入院するとバーコードと患者番号と氏名の入ったリストバンドを必ず付けないといけません)のバーコードをトイレの尿測読み取り器械にかざして、そのままカップなどに尿を取らずに排泄して勝手に便器内で尿測を行ってくれるという画期的なものがある、らしいです。
すばらしい進化!
別にアフィではないですが、興味のある方はTOTOのHPのリンクを張っておきます。
私は、以前自分が働いていた神大病院に入院していたんですが、神大は比較的新しい病棟なので「マイ蓄尿パック」ではなく、それなりに新しい器械が入ってました。
カップで尿を取るのは取るのですが、便器の横に「尿測器械」がありデジタル管理されていてタッチパネルの自分の名前をタッチしカップを所定の位置に置きます。そうするとキュウウーーーーと尿が器械に吸い込まれて尿量とpHを測定するという優れもの。そして計り終わった尿カップまで洗浄してくれます。で、データは病棟の電子カルテへと転送されてます。
が、これにも難点が。
病室に1つ、専用トイレが設置されていて、4人部屋なら4人分尿測ができる器械が導入されているんですが、この尿測器械、いちいち大きい声で喋るんです。
たぶん、他の人のタッチパネルの名前を押してないかの確認なんですが、これが結構やかましい。「ヤマダハナコさんの尿ですね。確認してください(だいたいこんな感じ。失念)」とフルネームで名前を読み上げてくれます。
自動で尿量&pHを計ってくれるのはいいんですが、計り終わるまで5分位かかるのでその間トイレから出れません…。
そして最後は「尿量○○ml、pH○○、です。カップを洗いますので洗い終わったら元の位置に戻してください」と声高らかに器械がお話してくれます。その声、トイレから病室に響き渡るほど。だから誰かトイレに行くと、丸聞こえ(苦笑)
昼間は別にいいんですが、夜の消灯後にトイレに行くと絶対に誰かを起こしてしまいます…。そんなに大きな声で名前とオシッコの量をお話ししてくれなくてもいいから、と切実に感じました(真夜中になるとさすがに消音設定になっていて小声になっていた記憶がありますが23時くらいまでは大声で話してたような)
しかも毎朝6時にメインテナンス(溜めていた尿を全部廃棄して器械を洗浄して、新しく1日の尿量を計る用のセッティングする)ので6時から6時半までトイレに行けません。みんな朝起きたらトイレ待ち。
これが入院中毎日ですからね~。尿測が必須な腎疾患や免疫疾患は入院期間が長いのでかなり苦行です。
晴れて退院して、通院になっても尿検査があります。
私が個人的に思うんですが…
尿検査用のカップって、ディスポで1回使い切りなのでキレイですが、もしこれでお茶とか入れて出されたら、なんか萎えますよね…。
ちなみに、尿カップは1つ50円前後と普通の紙コップよりコスト高いんですよ。(豆知識)
今度もし入院になったら、最新施設の整った病院に入院したいですね~。田辺では紀南病院とか新しいので最新器械が入ってそうですね。(1回入院したことがありますが、尿測はしなかったんで)ちなみに南和歌山医療センターは古風タイプの蓄尿でした。
また病棟入院豆知識、掲載します。
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