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2013年3月31日 (日)

フィジカルアセスメントを活用したスタッフ教育

どこまで続くか真面目記事のコーナーです。

今回は「フィジカルアセスメントに則った医療スタッフ教育」についてです。

医療関係者以外の方は「フィジカルアセスメントなんてなんぞや」ですよね。

フィジカルアセスメントとは(フィジカルアセスメント入門から抜粋)

最先端の機器を使って医師が患者さんを診察するようになり、以前より正確で詳細なデータを基に診察をすることが可能になりました。しかしその反面、患者さんに医師本人が接し、打診や聴診や触診する機会が減ってきています。患者さんの中には実際に医師による触診を求めている人々もいます。そこで看護師のフィジカルアセスメントが大切になります。フィジカルアセスメントとは、打診や聴診や触診などで実際に患者さんの体に触れ、患者さんの症状を分析することです。

看護師の世界では超有名なフィジカルですが、歯科では全く普及してません…。悲しいかな歯科は医科より数十年遅れてるんですよね。衛生士教育も私個人の意見では義務教育が3~4年制に変わったのでもっと改革して看護師に近い教育をすべきだと思うんですが。

フィジカルとは、上記抜粋にもありますが要約すると、患者さんと接して患者さんの訴えている症状などを自分なりに分析して診断に役立てることを言います。

実際に看護師さんの間ではこれは現在非常に流行っていて(by ICU勤務ナースの友達談)看護師でもきちんと病状把握をして医師に負けない病状分析をする、というのがメジャーなんだそうです。そのセミナーや研修会はどこも満員御礼状態。

看護師が医師に代わり、適切なアセスメントを行う機会が増えています。また、大部分のフィジカルアセスメントでは、必ず会話・対話を伴います。患者さんの気分・体調の変化を窺う良い機会であり、メンタルな健康管理にも大変役に立つ方法です。つまりコミュニケーションと、ひいてはラポール(患者さんとの信頼関係)の形成にも一役を担っています(フィジカルアセスメント入門より抜粋)

心理の大学に編入した際にまわりがほとんど看護師さんだったんですが、やはり病状に合わせた、精神状況に合わせたフィジカルアセスメントを学びたいから大学に編入した、という方がほとんどでした。かくいう私も実際に臨床現場に出ているとアセスメントをどうすべきかという壁にぶつかって大学で勉強しに行ったんですが。

そんな悩める看護師や医療職の皆さんと机を並べて、ディスカッションしたり、アセスメントの実習をしたりして大学編入した2年間はとても充実したものでした。やはり他職種の方からの意見というのは取り入れて参考にすべきところが多々あると実感した次第です。今後も臨床に出ている限りは自分の出来る範囲で勉強をして、出来るだけ「良い医療」を提供できるよう心がけていきたいものです。

というわけで、4月からうちの衛生士、久保も丸2年臨床を行って3年目を迎えます。2年目の時は歯科助手さんの教育指導をメインでしてもらっていたので、この春から中堅としての臨床現場の指導を入れていこうと思っています。

その際に、このフィジカルアセスメントを元にした久保の指導計画を考えてます。

それにむけて、まずは久保には最近「患者さんと必ず接しなさい。患者さんの訴えを聴きなさい、患部を触って自分の目で確認して手で感触を覚えなさい。そして自分なりに診断をして先生と診断が合っているかを確認しなさい」としつこく伝えてます。

現場の場数を踏む事こそ、臨床力を伸ばす一番いい教材です。しかし、ただ漠然と「患者さんと対応する」だけでは別に国家資格がなくてもできることです。

「こういった症状の時は患者さんはこう訴えてくるので、患部の状態はこうで、こう対応する。そして対話はこう行う」というのをきちんと医学的根拠を踏まえて教えていくつもりです。

久保がある程度フィジカルアセスメントが出来るようになってから、JIADSやSJCD(歯周病治療の最高峰の研修会)に参加してもらって本格的な実技を教えて、5年目くらいには歯周病に関しては自分で診断が出来て治療までマスターし「一人立ち」できるよう、そして歯周病認定衛生士が取れるようにを、一応私の中での久保に対する指導目標としています。

新卒の医療国家資格者を預かるからには、きちんと指導し育ててあげるのが先輩としての責務です。そうやって医療業界は技術が受け継がれていきます。

久保は私が直接指導する最後の衛生士になるかと思います。彼女は私の臨床16年の中で一番出来のいい衛生士です。きちんと育ててモノになる衛生士になってもらいたいのと、今後彼女にも「きちんとしたフィジカルに則った後輩教育」をしてもらいたいので、私が出来る限り大切に育てたいと思っています。

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