舞妓さんから芸妓さんへ
贔屓の舞妓ちゃんが芸妓さんになりました。
ちょうど舞妓最後の特別週間にお茶屋さんにて大学の同窓会の日だったので、会の前に少し写真だけ取らせてもらいました。
舞妓最後の髪型「先笄」です。
「先笄」は舞妓から芸妓に移行する1~2週間くらいしか結えない超レアな髪型です。鳥のしっぽのように垂れ下がった尾が特徴で複雑怪奇な髪型ですね。お嫁入りする前の娘さんが昔に結っていた髪型だそうです。
すごく髪型が重いらしく「首が痛おす~」とのこと。「先笄」の時は黒紋付きを着ます。祇園甲部は先笄の際の黒紋付きは白襟ですが、宮川町は赤襟です。個人的には赤襟のがキレイなので好きです。
簪もこの「先笄」専用のおめでたいものを。3羽の鶴と松です。
前回彼女とランチで会ったときに「簪を注文しに行く暇がなくて~」と言うので、一緒に「金竹堂」さんに立ち寄りました。金竹堂のお兄さんと鶴の数をどうしよう?亀もいいかなぁ?と先笄用の写真集を見て悩んでました。結局3羽になったのね。
とても貴重な黒紋付き先笄の全身像。
キレイですね~。ため息が出ます。歩く芸術品ですね。
この後、同窓会の宴席で舞妓最後の舞「黒髪」を地方の鈴千代さん姐さんの演奏付で蝋燭の火だけで舞ってもらいました。幻想的でとても良かったです。
ちなみに「もう黒髪、舞いすぎて、何がなんやら分からんようになっとるんです~」だそう。超売れっ子なので超多忙のようです。
たぶん、カメラオタクの方がもっときれいな写真を撮ってることだと思うので時間限定で仲良しオフショットを。先笄でコレはレアですよ(笑)適当な時間でこれは削除しますから見れた方はラッキー。
ちょうどこの日、今まで仕込ちゃんだった妓が見習いさんになってました(この前は「お盃」といって舞妓さんになるのが決まったという儀式の時に見かけたんで、前の記事を探してもらえばその画像があると思います)とし智ちゃんです。
おぼこいですね。ビラビラがついてる舞妓ちゃんって可愛らしい。
比較検討で
舞妓最初の髪型の「割れしのぶ」
「若く可愛らしく見える」ように髪飾りは華やかに。1年目はビラビラ付で口紅も下しかさせません。お化粧もお姉さんの許可がないとアイラインなど引けないので「幼い」感じです。
「割れしのぶ」で2~3年舞妓さんを経験してお姉さんになったら「おふく」。
鹿の子がなくなって、櫛になるのと、簪が大人しめになります。
で、舞妓最後の髪型「先笄」。お姉さんらしくスッキリと髪飾りは鼈甲です。メイクもアイラインがOKになるのでぐっと色っぽくなります。
彼女と初めて会ったときはまだ舞妓になってすぐだった頃なので月日が経つのは早いなぁと感じます。次会うときはもう芸妓さん。がんばっておきばりやす!
お茶屋のおかあさん、若女将さん、お心遣いありがとうございました。
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