春は「気の目立ち」
いつまで続くか真面目記事、のコーナーです。
コラムをもう4年ほどしてますが、さすがにアホな事ばかりでは何なんで、今年から土日6本記事を更新しているうちの1記事だけ真面目記事を入れてますが、いかがでしょうか?
アホ記事の方が良い…というお声があればアホ記事に戻します(苦笑)
さて、今回のテーマですが「春は『気の目立ち』」です。
口腔外科に勤めていると、ある事で「ああ、春が来たなぁ」と思う事があります。
それは3月から4月、「木の芽立ち」といって木の芽が芽吹く時期に「口腔心身症」「舌痛症」が主訴でお見えになる初診患者さんが異様に増えてくるんです。いわゆる「口腔内の不定愁訴」です。そしてパタっと5月あたりには少なくなるのが特徴。
「口腔心身症」「舌痛症」とは、口の中が特に虫歯や歯周病など何も問題がないのに、痛かったりピリピリした感じがしたり、異物感を感じたりする症状全般を言います。
例えば「口の中にミミズがいるから駆除してほしい」とか「舌に電気が走っていてビリビリしている」、「歯茎に虫がいる、歯茎が動くんです」「電波が口の中に飛んでくるんです」…etc。
ちょっと「…?」と感じるような症状を多々訴えらるのが特徴。主に訴えには電気・電波系や虫系が多いように思います。
こういった電気・電波系や虫系を訴える方の大部分は精神的な要因が原因で上記症状を「感じて」しまいます。
春先にかけて、暖かくなってくるとホルモンや精神のバランスが崩れやすく、特に更年期年代の女性に上記のような「感じてしまう」症状が多く出るようです。
いうなれば、体全体の「知覚過敏」みたいなもの、といいましょうか。
春は精神的に不安定になりやすいので、「木の芽立ち」にかけて私たちの間ではこの時期を「気の目立ち」と呼んでます。
治療法は精神科に紹介したり、ストレスを溜めないよう症状とうまくつきあっていく、対処療法…しかないんですが。
ちなみに内科でもこの時期は更年期年代女性の「頭痛」や「不定愁訴」が多いらしく「季節病」と言っているらしいです(by内科ナースの友達談)
ちらほら初診の方でこの主訴が多くなってきたので、本格的に春が来たんだなぁと感じる今日この頃です。
久保に「初診の患者さんで口腔心身症が多くなってきたら『春だなぁ』と感じられるようになったら立派な口腔外科の衛生士さんだよ」と話しておきました。
春に向けて、心身症対策で久保にカウンセリングを教える予定です。
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