口腔外科の季節柄
みなさん、こんにちは。もう日中は夏日になってきましたね。
さて、口腔外科を標榜して開業して早6年。季節的な傾向があることがわかりました。
前々から書いてますが、春先はホルモンバランスを崩される方が多いせいか口腔心身症が多いんですが、5月から夏にかけては外傷(顔面から転んだ・ぶつけたなど)やら蜂窩織炎(パンパンに腫れあがる系の病気)などの口腔外科ならではの疾患が多くなります。
多分理由は、暑くなってアウトドアな季節になるからと、夏バテによる抵抗力の低下。
もう予約外救急が最近多くて多くて。

特に出血系がここの所非常に多いです。血がドバドバーみたいな。
外科系は血を見ると人間が変わりますから、主人も私も出血性の救急が来ると殺気立ってます(苦笑)
臨床経験になるので久保に救急処置をつかせてあげたいんですが、最近は特に忙しくて救急が来ると主人と二人で処置していまい、なかなか久保に救急対応を教えられずです。
先日、ちょっと手が空いたときに久保に心電図の計り方と読み方を教えたので今後は後輩育成のために救急対応をもっと教えていかないといけないなぁと感じる今日この頃です。
で、出血系の処置が終わったら「やり遂げた」という満足感はあるんですが、別の問題が…。
とにかく口腔外科関係の外傷は出血量が半端なく多いので、もう処置中が血生臭いんですよ。「The 血」といった感じでマスクをしていても強烈にクサイです。鼻孔粘膜に臭いが貼り付いて顔を洗って鼻をかんでもまだ臭いが残るほどです。
出血系外科処置後はしばらくお刺身やお寿司などが食べれません…(苦笑)
子供のいない我が家では季節感のある行事が少ないため、口腔心身症で春を感じ、外傷で夏を感じる…が開業してからの季節の感じ方です。
なんか変な季節感ですが。
今年もお盆休み辺りは白浜や扇が浜の海水浴場で外傷の救急の受け入れが多いだろうなぁと思いつつちょっとした夏を感じております。
では、今週もコラムを更新してまいりますのでお付き合いください。