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2013年7月28日 (日)

入院なう。2 2013年6月Ver.

入院なう。2 手術編

さて、今回は手術入院です。

私が受けた形成外科でうけた手術「眼瞼内反症」とは?

瞼縁が眼球側に向かい、まつげあるいは瞼縁の皮膚が角膜を刺激している状態です。「逆さまつげ」とよばれるものの一部です。眼瞼内反症が原因の涙が多く出る、異物感、目やになどの角膜刺激症状は、手術で改善します。

ということで、目の手術になります。

上まぶたを切ってまつ毛が入らないように筋肉を上げて縫い合わせる、みたいな感じかな。

写真はあるんですが…グロイので掲載は止めておきます(苦笑)

入院手術となると、受持ちの看護師さんがとても大変。

「オペ出し」といってオペ場に患者を連れて行ってオペ場のナースに患者の情報と一緒に患者を受け渡ししないといけません。

オペ場に送る前にいろいろアナムネとったり(持病がないかとか生活環境とかいろいろ聞くこと)手術の説明をしたり、内服している薬を調べたり、血圧などを計ったり…忙しいんですわ。

私が入院したのは滅多にオペがなさそうな神経内科病棟(「入院なう。1」にも書きましたが、口腔外科や形成外科、耳鼻科、眼科などのマイナーな科は持ちベット数が少ないので、他科の空いているベットを借りることが多い。今回は私は神経内科の病棟のベットを借りてました)

神経内科病棟にも今年4月配属のピヨピヨ新人看護師さんがいます。

仮名ピヨさんにしましょうか。

ピヨさんはまず挨拶に来られて「今日、受持ちのピヨです。宜しくお願いします」と初々しい。後ろには怖ーい先輩看護師付き添いです。

先輩看護師さんから「真砂さん、スミマセン、医療関係の方は後輩指導のために新人と実習生が付きますがよろしいですか」と聞いてきます。もちろん私もピヨピヨ時代があったわけで、医療関係者なら誰もが通る道、断る理由もありませんから「どうぞどうぞ~お好きなように♪」と快く承諾しました。

ピヨさん「真砂さん、実はここは内科病棟なので私オペ出しするのが今日初めてなんで不慣れですがお願いします」とのこと。

後ろで先輩看護師が見てるから緊張して血圧を測るのに聴診器が逆だったり、既往歴を聴き忘れたりとテンパってます…。ああ、コワイコワイ。

ピヨさん、極度の緊張で顔色悪い。

が、最大の難関がこの後待ってます。

留置針!!

手術をする際は病室で看護師さんが事前に留置針といって点滴がすぐつなげるように常時血管に置いておける針を入れておくんです。慣れないとこれは難しい。

ピヨさん「真砂さん、留置針入れますね…」声うわずって血管を探すピヨさんの指先が緊張で冷たくなってます。

恐る恐るアルコール綿で消毒して、震える手で留置針を刺す体制になりました。

なんかピヨさんが無言なのと「今から刺します」という身構えというか、変な間でこっちまで緊張します(苦笑)

ブスッ

「きゃあああああーーーーー」

ピヨさん、針を刺したまま手を放しました。

結構な量の鮮血が辺りにビッシャ…

しかも針刺さったまま

後ろの先輩看護師さんが慌てふためいて「ピヨ、のいて」と急いで手袋をして針を抜き止血にかかります。ピヨさんの白衣も血で汚れてます。

ももももしかして動脈に刺した?

「スミマセン、スミマセン」と半泣きのピヨさん。

いやいや、泣きたいのはコッチモです、はい。

先輩看護師さん「ピヨ、なにしてるの。早くコール押して」とナースコールをして詰所から処置カートの応援がやってきます。私、止血困難なのでなかなか止まりません。

なんとか先輩看護師さんが止血して刺しなおしましたが、ものすごい痛い。留置針は慣れてるけど今回はめちゃめちゃ痛い。

ピヨさん、血をふきながら「スミマセン、スミマセン」と泣きながら謝ってきます。いやいや新人さんならみんな通る道だからまだ医療関係者の私で良かったよ、と慰めます。

先輩が一瞬席を外したので「白衣に血がついてるから着替えておかないとまた怒られるよ。ささっと着替えておいで」と泣いてメイクもボロボロのピヨさんを急かして着替えに行かせます。

しかし、私も外科の人間なので普段血は見慣れてますが、身内の血と自分の血は格別ですね~。キモチワルイ(苦笑)生々しい。

ピヨさんが着替えに行ってる間に師長と先輩看護師が謝りに来ました。着替えてきたピヨさん、肩を落としてます。ああー、私をオペ出しした後、たっぷり怒られるんだろうなぁと思うと不憫です。

で、オペの時間。車椅子に乗せられ点滴をぶら下げオペ場へGO!

病棟からオペ場に患者を引き継ぐときは、看護師さん同士で引き継ぎを行います。慣れないピヨさんは後ろにコワイ先輩が睨みをきかせる中、一生懸命引き継ぎしてます。頑張れ、ピヨさん!

引き継ぎが終わったらオペ場へ。オペ場のナースさんはみんな帽子にマスクで目しか見えてません。普段はオペ場にいる方なので、オペされる側ってとっても変な感じ。

車椅子で第3手術室に運ばれて「この台の上に載ってください」とオペ台に移されます。そこから手早く心電図やらSPO2やら取り付けられてあっという間に覆布で被されてしまいます。布が被ったので目だけでてる状態。

そうです、今回の術野は目です。

見えるって、怖い…。

研修医がまず「真砂さん、消毒しますー」と言って目の周りをイソジンで消毒。イソジンが目に染みます。主治医の先生もいつの間にか登場。

形成外科の先生って男前多いなぁ。やっぱ自分でいじるんかなぁ、なんて毎度思うんですが(笑)私の形成の主治医の先生もオメメパッチリの男前。

じゃあ、麻酔しますよーでオペ開始。

まぶたに麻酔するんですが、先生「ちょっとチクッとしますよ」

…ちょっとどころか、ちょー痛いです(泣)

まぶたの裏にも麻酔するんですが、これもちょーちょー痛いです(泣)

私たちも麻酔する際に「ちょっとチクッとしますよ」と言いますが、「ちょっと」どころの騒ぎではありません。ちょー痛いです。

右目が終わったら左目。もうちょーちょーちょー痛いです。

もう麻酔だけで萎えて「もう手術ええわ…」的敗退感に襲われます。しかも手術する器具とか丸見えやし…。

麻酔も終わって手術開始。

医療人って患者さんに分からないように意識のあるときの手術中は医療隠語を使うんです。たとえばメスだったら「スカルペル」と言ったりメス刃の番号で「11番」とか言ったりします。だってメスって聞いたら患者さん怖がりますから…。

ええ、私も今は患者ですが一応医療人です(泣)

先生と看護師さんの言ってること全部分かります…。

あ、今、切開入れてるなぁー、粘膜を剥離してるなー、血が止まらなくて電気メスで止血してて今私自身が焼かれててクサイー、今縫ってる…などなどぜーんぶ分かります、分かろうとしなくても分かっちゃうんです。だからよけいコワイ。

意外と一般の人には知られてませんがオペ室って主治医の好きな音楽をかけるんですが、前にオペ室にいた先生がクラシックをかけてたみたいで「なんだよ、こんな静かな曲。音楽アレに替えて」と先生からの指示の曲が超ロックでなんだか余計に疲れました(苦笑)

術中「先生、こんな曲かけて毎回手術してるんですか?」と聞いたら「うん、やっぱ外科はロックっしょ!!」というアツイご返答。

うちも外科ですがロックはかけませんよ(笑)

右目も左目も止血困難(血をサラサラにする薬を飲んでるんで)なのでジュージューと電気メスで焼かれてぐるぐる巻きに縫われて手術終了。手術時間1時間半。

目の上に大きなガーゼが乗ってて前が見えないので車椅子に乗せられます。オペ場の入り口にピヨさんが迎えに来てくれてました。

ピヨさんに「大丈夫でしたか~」とエレベーターの中で聞かれて「うん、オペ室がロックでうるさかったよ」とたわいもない話をしていたら、目から急に出血。「ピヨさん、血が、血が~」着ている術衣にぼたぼた目から血が落ちます。「ああ!!もうすぐ着きますから着いたらすぐ処置室行きましょう」と病棟に着いたら車椅子で猛ダッシュで処置室へ。

止血困難なので再出血で先生が来て止血処置されました。

で、クタクタになって病室へ。

なんだか血腥い一日でした(苦笑)

普段、自分が施術する側の人間なので、たまにこうやって「施術をされる側」になると恐怖心や患者さんの気持ちが理解できるのでいいですね。

う~ん、外科は体育会系だと身に染みて感じた手術でした。

意識下での手術はもうコリゴリです(苦笑)

オペ場での手術体験でした。

次回は検査を掲載しますのでお楽しみに!

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