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2014年5月 3日 (土)

接遇勉強@京都・星のや

うちの医院は「接遇」や「おもてなし」を重視してます。

やはり上質な「接遇」や「おもてなし」は自分が実体験しないと患者様に還元できないので、ちょくちょく「おもてなし」で有名なお店や旅館に赴いて勉強しております。

今回は、京都嵐山にある「星のや」。

実は2月に行ったんですがレポするのが遅れてしまいまして…コートを着ているので季節感が多少ずれているのはご愛嬌で…。

嵐山の「京都星のや」さんは水害でしばらく休業されていて、再開後すぐの訪問です。

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京都星のやさん名物のプライベート渡し船でお迎えです。船内にはひとりひとりに湯たんぽのサービスと船頭さんの観光案内。星のやさんは保津川を上っていたほとりに建つ昔の旅館をリノベーションして立て直したとのこと。船で約10分くらいで到着します。

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到着するとスタッフの総礼でお出迎え。お客さん一組一組にコンシェルジェがつきます。下船後は結構な坂道を登って宿泊棟まで行きます。

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ご高齢の方はちょっと足元がきついかな。苔むした岩とよく手入れされた庭が気持ちよいです。

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宿泊棟のまでの間にフロント棟と食事棟、パブリックスペース棟と分かれており、下船に合わせて、和楽器にて演奏で迎えてくれました。

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宿泊棟は一組一組がプライベートを重視した作りで一軒家です。チェックインの手続きとお茶菓子の接待はお部屋で受けます。

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外観は純和風ですが室内は有名デザイナーが手掛けていて和洋折衷な造り。

建築が好きな私ですが、建具や壁紙などかなり高い素材を使っているのがよく分かります。ただ、外観が純和風なので個人的にはあまり凝った造りではなく、内装も純和風で畳だといいかなと思いました。これは好き嫌いがあるので私の個人的な感想です。

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お茶菓子は老松さんのオリジナルとのこと。

星のやさんは宿泊以外はすべて「別料金」システム。

チェックインの際に夕食、朝食その他もろもろを決めます。

が、せっかく異空間に来たという感動があるうちに、結構お高い値段の食事やオプションをその場で決めるのはどうかなぁ…と。

予約の際に全部決めておいて宿ではお金の話はナシがいいのになと感じました。私たちは夫婦なので「あ、こっちのコース料理でいいわ」で決めれますが、カップルで来ると料理のコースの値段が連れ合いに分かってしまうので何となく高いのを頼まないといけないかな、とか気を遣いそうな感じですね。そこは少し気になりました。ちなみに朝食、すごく高いです(苦笑)

あとこのクラスの宿なら冷蔵庫の飲み物はだいたいフリーなんですが、料金別でした…。

さて、チェックインの手続きが終わって室内探索。

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コチラの宿は「完全なるお籠り宿」みたいで、大浴場はなく室内の檜風呂。「お二人で入ってください」的なコンセプトのようです。

アメニティは、お風呂用にキンカンとオリジナル薬草が置いてあります。他のアメニティは普通の歯ブラシと普通のシャンプーとボディソープとか。ロクシタンやブルガリなどブランド系のものや京都オリジナルのものを置いていただけると女子的にはポイントアップだと思います。

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ラブラブカップルや不倫カップルは部屋でしっぽりと…、かもしれませんが、兄妹夫婦な私たちはあんまり部屋にいてもすることがない(笑)ので、パブリック棟の散策へ。コチラは本が置いてあったり、緑茶や紅茶の珍しいティーパックが置いてあって好きに飲めます。

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他には、茶室があって盆点前の抹茶のサービスとか、喫茶バースペース(有料)があってそこでもお茶ができたりします。とにかく「陸の孤島」なので宿内でゆっくりと、がコンセプト。

で、宿でいろいろ散策しているうちに夕食の時間。

夕食は宿泊棟と別棟の食事棟で頂きます。

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内容はミシュランの星を取ってる和食です。お酒は種類が豊富なようで利き酒セットや料理に合わせたお酒をチョイスしてくれるようなので日本酒好きな方には良いと思います。

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夜はライトアップされて幻想的。

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そして、朝食は部屋食。部屋までスタッフの方が運んでくれて和食の場合は鍋を調理してくれます。私は和食が少し苦手なので洋食の朝食です。

食後はチェックアウトまでそのまま部屋が使えるんですが、食べた後の食器がそのまま…なのは主婦的には気になるんですけど、これもまあ私が神経質なので、かもしれません。

チェックアウトはフロントで。その後はまたプライベート船で嵐山まで送ってもらえます。

今回、私たちはアメックスプラチナの一人分宿泊無料サービスで泊まったんですが…それでも結構なお値段でした。これが一人無料じゃなかったら…たぶん私たちが今まで泊まった宿で一番高いクラスになったと思います。

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総評

接遇勉強のために近畿・四国・中国圏内の、いわゆる「おもてなし高級宿」に宿泊をするようにしていますが、私個人の感想では他のこのクラスの宿に比べて「ちょっと割高かな」という感じがします。「星のや」ブランド代かなと。

他のこのクラスの宿なら(もう少し安い価格帯の高級宿でも)こんなサービスはある(たとえば冷蔵庫ドリンクオールフリー、記念日の何かしらの宿からのサービスでサプライズ的な女子が喜ぶプレゼント、アメニティの充実などなど)が全部オプション料金加算なのが少し気になりました。旅行中はチェックアウトまであまりお金の話はしたくないのでそのあたりの配慮があるといいかなと個人的には思います。

スタッフのサービスは若い方がとても頑張っていて気持ちが良いです。お料理は和食と日本酒が好きな方はたまらないと思います。

上記にも書いてあるようにコチラの宿はラブラブカップルやあまり顔を見られたくない不倫カップルのお忍び宿といった感じなので、熟年夫婦や女子旅、家族旅には少し不向きかもしれません。

宿にもいろんなコンセプトがありますから、それに合わせて利用するのがいいかな、と思いました。

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ちなみに、私が今まで宿泊した宿の中で一番なのは徳島の「ホテルリッジ」。ここはダントツのサービスとおもてなし。「さすが」と思った宿です。リッジはお気に入りで毎年リピしてます。

2番は広島の「石亭」。とにかく仲居さんが痒いところまで手が届くようなおもてなしとサプライズが楽しい宿です。

3番はちょっと遠いんですが北海道の「三余庵」。料理がこの上なく美味しいのと温泉の質がとても良いです。

お気に入りは京都の「すみや亀峰庵」。朝ごはんのおくどさんのご飯が美味しいです。緑が多くて気持ち良いので毎年夏に避暑地としてリピしているのでスタッフの方がいろいろ覚えてくれていてサービスしてもらえるのが参考になります。

好みもあるかと思いますので何とも言えませんが、京都の老舗超有名高級旅館などにも宿泊しましたが…私はあまりピンとこなかったです。

いろいろ泊まって、何事も経験!

今後も主人と「おもてなし」の宿に泊まって接遇やおもてなしを学んで、日々の診療の際に役立てたいと思います。

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