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2014年7月 6日 (日)

夏は急性歯周炎

どこまで続くか真面目記事のコーナーです。

今日は歯周病の夏です。

歯科医院のブログなのにほとんど歯科的な事を書かない…んですが、たまには(笑)

7月に入り夏も本番、京都から祇園祭で贔屓の芸舞妓さん達から団扇が届くころになると多くなるのが歯周病の急性炎症の予約外の診察。

今年も「ああ、夏が来たー」って感じで多くなってます。

暑くなるとどうしても抵抗力が落ち、普段なら悪さをしないような口の中の菌や歯垢が悪さをして歯が浮いた感じや歯肉が痛くなります(詳しい歯周病のメカニズムなどは歯周病を専門に書いてる先生のブログとかを検索して見て下さい…笑)

今年は妊婦の方の急性歯周炎が多いような気がします。

妊娠中はホルモンのバランスが崩れてタダでさえ「妊娠性歯肉炎」になりやすい上に夏バテのダブルパンチ。口の中血まみれ…ひどい歯周病で歯がグラグラ…な妊婦さん多し。抗生剤の投与も出来ないのでこの時期の妊婦さんは頑張って歯磨きして下さいね。あんまり知られてませんが妊婦の歯周病は低体重児が生まれるリスク高!実は虫歯より怖い歯周病です。

私の受持ちの妊婦さんもお若いのに歯肉が悪くてどうしよう…と悩ましい方が何人かいらっしゃり出産後が心配です…。出産して完全母乳ならホルモンのバランス改善が早いので歯肉炎は治りやすいですが、今度は母乳にカルシウム分を持って行かれるので歯が悪くなります。虫歯の治療は出産前に済ませておくのがベターです。妊娠出産は赤ちゃんのケアも大事ですが、母体も大切です。お母さんもご自身のケアを忘れずに!

うちの医院は口腔外科標榜なので出血系の歯周処置がいっぱい。

最近、新卒歯科衛生士の坂本が入社したので、歯周病治療を一から教えるため歯周病処置を入れているので私の出勤日は処置処置と予約が続きます。

パンパンに腫れた歯周病の歯肉内に溜まったドロドロの血、膿や固い歯石等を掻把すると、数日で歯肉の炎症が治っていきます。それを見るたびに「人間の体って不思議」としみじみ感じます。

歯肉は手をかければすぐに反応するカワイイ臓器です。

結果がすぐ出るので治療の「やりがい」は感じます。

特に夏場の血まみれ処置は正直血腥くて施術する方もキツイですがその分「やりがい」もひとしお(苦笑)診療後に血の匂いが鼻についてしまって晩御飯が進みませんが…血の匂いは私的には夏の匂いの風物詩の一つです。これも口腔外科の定めです(苦笑)

そんなわけで、坂本は今歯周病のお勉強中。私の受持ちの方は治療中に歯周病の施術の授業をしながらで申し訳ないのですが、医療従事者は誰もが通る道。温かく見守って頂けると幸いです。

坂本も来年には自分の歯周病外来を持てるよう修行中です。

今年の夏も歯周病を治すぞー!

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