しつらえを学ぶ旅へ@有馬 華の宿
今年から来年にかけて待合室や診察室を全面的にリフォームしたいと考えています。
開業の時は全く手が回らなくて「医院を快適に」という概念までなかったのですが、最近は毎年少しづつリフォームをして出来るだけ快適な空間で治療を受けて頂けるよう努めています。
どのようなリフォームや院内のしつらえをすると快適になるのか、また日々出来る事としてどのようなおもてなしをすればいいのかを勉強する意味もかねて口コミが良く当院とコンセプトが似ているお宿やレストランなどに行ってサービスを自分で体感して医院にフィードバックするようにしています。
今回は生け花に定評のあるお宿、高野荘華野さんへ行ってきました。
有馬でも高台にあるこのお宿は入り口から立派な石段が組まれており、入り口までたどり着く間に野の花がさりげなく植えてあります。
こちらは「生け花」が売りの宿ということだけあって館内は至る所に花が飾られています。洋花でガラス花瓶というのではなく、ワビサビを主とした茶花がメインとのこと。
チェックインの際はライブラリーに通され茶菓の接待。きちんとお抹茶とお宿の手作りのお茶菓子が供されます。やはりチェックインの際にお茶を出して頂けるとホッとします。
こちらの宿は12歳以下お断りという事もあり、子供のいない私達には静かでほっとできるので助かります。
宿の中を散策すると、さりげなく高名な作家の花瓶に季節のお花が投げ入れで生けられています。
私もどちらかというと型にはまった生け花より茶花と言われるのに咲く花を一輪二輪生けて自然の生命力を感じるものが好きです。
今年で丸4年になる茶道のお稽古もお茶の先生が生ける茶花がとても勉強になり、お稽古が診療の際の「おもてなし」の心にもつながっていると思います。今後も茶道を勉強していきたいと強く感じました。
感心したのはお部屋に入ってから、どの場所に飾っている花の名前、そしてその花瓶の作家名や由来が書かれているプリントが置かれてあり館内をお花を巡って旅して下さいというもの。そいうった心遣いをみならわないといけないなと勉強になりました。
お料理も滋養に良いものをというコンセプトで野菜中心の優しいお料理で目にもきれいな盛り付けでした。
スタッフの方々もつかづ離れずの良い距離を保った接客で気持ちよく過ごすことが出来ました。
こちらの宿に泊まってから、私も壁掛け用の花瓶を2つほど買い求めて待合室と診察室にも飾っています。
お花を飾っていくうえでも参考になったのと、お客様側に立ってサービスを受けてみる事も重要で、良いサービスを提供するには自分自身良いサービスを受けてどのように思い感じたのかの感受性も育てていかないといけないと思った旅でした。
今後もリフォームに向けコンセプトに合った場所を訪問していき医院に生かしていきたいと思います。
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