8時30分→5時
たしか、以前「5時→9時」でしたっけ?見てないので内容は分からないのですがそんなドラマがありましたね。
それをもじったタイトルが今回の「8時30分→5時」。
何かというと先日の専門病院通院の待ち時間の過去最高記録です(苦笑)
こちらのコラムにもちょこちょこ書いているのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私は持病で膠原病持ちです。ちょっと特殊な膠原病なので地元神戸の某総合病院にかかっています。
膠原病のSLEという「自分の身体を自分で攻撃してしまう」という面倒くさい病気なのですが、この病気に罹患して6~7年。SLE自体の病状悪化や治療薬のステロイドやら免疫抑制剤の副作用で結構身体のアチコチにガタがきている今日この頃です。
そんなわけで、通院日ともなるといろんな科のハシゴになります。
この日は採血(全科共通でいる血液検査の採血)→レントゲン(脊椎外科用)→脊椎外科受診→眼科受診→膠原病免疫内科受診→神経内科受診→マンモグラフィー撮影(乳腺外科用)→乳腺エコー→乳腺外科受診というスケジュール。
診察券を通すと予約票が出てくるのですが…予約票が長い。巻物が出来そうなくらい長いです(笑)
採血レントゲン後はスターターの脊椎外科。先日受けた頚椎の手術の術後経過の確認です。主治医から「まだ臨床復帰はダメ」との事なので、もうしばらくは裏方仕事で医院を支えたいと思います。オフィシャルに臨床を休めるのはちょっとうれしいような…(苦笑)今後は反対の左の頚椎も手術予定になりそうです。脊椎外科は1番目の予約だったこともあり待ち時間なくスムーズでした。
次の眼科。私はシェーグレン症候群も併発しておりほとんど涙が出ません。目がパキパキを通り越して干上がってました。そんな訳で涙腺から強制的に涙が出るような器具を目に入れているのでその経過観察。眼科はとにかく数をこなしてナンボ的な科なので患者数がハンパなく流れ作業的であまり主治医とコンタクトはなくさらっと終わります。経過は良好でちょっとは涙が出てる模様です。ここでは予約時間から30分待ち。
次は本日の本命、免疫内科。待合室の外の廊下に補助椅子が出ています。そんな日はものすごく待つ!待ち時間が長くなってくると患者心理としては「こんなに待ったんだから先生と少しでも長く話して帰ろう」と思う方が多いようで一人一人がいつもより余計に診察時間が長くなります。やっと呼ばれたのは予約時間の2時間後。主治医の男前はくたびれてました。主治医とは年も近く、彼が研修医の頃から知っており仲も良いので「先生、大変やね。まだまだ混んでるから頑張ってね」とエールを。聴診、触診、血液検査の結果を聞いて診察は3分くらい。
2時間待ち、3分診療。怒りたくなるところですが、怒らないでください。医師も待たせたくて待たせてるんじゃないんです。トイレもいけない、水も飲めない状態で患者さんを必死に診てます。待ちすぎた患者に罵声も浴びせかけられます。精神も気力も体力も擦り切れそうになりながら診察しているのでそれも分かってあげてもらえると…と思います。
ここから神経内科へ。手の痺れと麻痺があるので脊椎外科と並行して神経内科でも診てもらってます。神経内科は…とにかく患者さんの話が長い。精神的に病んでいる患者さんが多いので本題に入るまでの話が長い場合が多いです。ここでも小一時間待ち。
食堂で軽くお昼を取って午後からは乳腺外科へ。
婦人科検診で「要精密検査必要」との結果だったので、免疫内科の主治医から乳腺外科へ紹介してもらってました。乳腺外科の予約の際に「予約をしてもすごく待ちます」とは聞いていましたが、もうすでに私の場合は8時30分からいろんな科を回っていて疲れが…。
担当の女医さんの初診問診までに1時間。触診後にマンモ待ちで1時間、乳腺エコー待ちで1時間、そして診断待ちでさらに1時間でここで4時間待ち。結果はSLEからくる乳腺の石灰化でした。乳がんではなかったのでよかったですが、SLEもいろんな症状が出るんだなぁと勉強になりました。
さらにそこから会計待ち…。病院を出たのが17時でした。
その日に自宅へ帰るために特急「くろしお」に揺られること3時間。田辺に到着したのが20時ちかく。
お尻にタコが出来るかと思う一日でした。通院慣れはしているもののさすがに今回は…疲れました。
みなさん、健康って大切ですよと声を大にして伝えたいです。ひとつ病気に掛かると派生していろんな病気が付随してきます。
私も自分の病状悪化をしないように気を付けるのと主人の健康管理には十分気を付けようと感じました。
地獄の通院8時30分→17時でした。
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