頚椎神経根症手術レポ その4(オペについて ①)
私の持病である膠原病とステロイド関連の副作用についての記事になります。ご興味のある方はPCからですと「続きを読む」で折りたたんでおりますので開いてお読みください。(スマホからですと「続きを読む」が出ずにそのまま下に記事が続きます)
ご興味のない方はどうぞ飛ばして下さい。
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頚椎神経根症手術ということで主治医から説明がありました。いわゆる医療隠語でいう「ムンテラ」です。(以前の記事を参照してください)
同じ医療関係者という事でしつこく主治医に質問するのも悪いなぁと思い「先生にすべてお任せします」と二人とも遠慮して聞けませんでした。そんなわけで、その時は主人ともども画像説明がよく分からないままでした(苦笑)
施術する医療関係者の立場だと日常によくある手術であるためさらっと説明しがちです。でも患者の立場からすると手術というだけで非日常です。きっとうちで手術を受ける患者さんもレントゲンとかさらっと説明して分からないんだろうなぁ…と反省。
こうやって患者の立場になるのも医療を受ける側の気持ちも分かるので私は良いことだと思っています。
で、どんな手術か?
一応医療者なので医学書でお勉強します。整形外科は口腔外科と似ているところも多いので専門書を買って主人と勉強してみました。
この年になってくるとなかなか勉強する機会がないので良い機会です。
医学書を何冊かと看護系の整形看護の本を何冊か。
この本の↑キャッチコピーが面白いです。脊椎は美しいんだそうです(笑)この「まるごと脊椎」は手術動画もアップされていて(オペを見慣れてない人はグロ注意)なかなか興味深いです。
私の症例の場合、椎間板が飛び出て神経を圧迫してしびれが麻痺が起きてます。
この飛び出した椎間板を頸の前方部を切開して取り除いて、取り除いた部分の無くなった骨を腰骨(腸骨)から自家骨を採取して移植し、移植部はインプラントとプレートで固定をするという手術です。
腸骨採取は口腔外科の手術でも自家骨が必要な際に行います。
頚部前方からのアクセスで食道や動脈静脈、気管など重要な器官があるため、術式が難しいといわれています。精密な手術になるので顕微鏡下になります。
Xジャパンのヨシキさんもおそらくこの前方手術です。脊椎専門の整形外科医が少ないため手術は私も2か月待ちでした。
頚部にインプラント…
整形で言うところのインプラントはこちら↑。
でかい!もうネジですね(苦笑)ホームセンターで売ってそうな感じです。
ちなみに私たちの口腔外科のインプラントはこんな感じ。
なんか小さくかわいく感じます。
整形外科と口腔外科はほとんど同じようにインプラントを埋入して骨を移植するのですが、整形外科のインプラントの大きさを見て一体どんなインプランター(インプラントを埋入する器械)を使ってるんだろう?と素朴に疑問を感じます。
ちまちまと小さい口の中で9ミリや11ミリや13ミリの大きさのインプラントを埋入する口腔外科のオペと違い顕微鏡下とは言え大きいネジのようなインプラントを見るとなんか豪快ですね。オペというより工事のような気がします(笑)
結構大掛かりな手術だなぁと実感がわいてきました。
主治医からのムンテラがあり、手術前にいろんな科のコンサルトが開始。
麻酔科と作業療法と理学療法のリハビリ科、薬剤部などなど。
麻酔科は今回全身麻酔です。
全身麻酔…一度受けてみたかったのでちょっとドキドキです。
麻酔科と言えば私が好きで読んでいる漫画の「麻酔科医ハナ」。面白いですよ。
麻酔科のコンサルトに病棟から呼ばれて待合室で待っている際に「麻酔の副作用など」のビデオを見ました。全身麻酔を受ける患者が多く、10人くらいでビデオを見ました。
全身麻酔で使用する薬の副作用で「吐くことがある」というのをビデオでしつこいほど説明してました。
医龍の天才麻酔科医、荒瀬先生の麻酔技術も素晴らしいですね。
麻酔科のコンサルトから病棟に帰ると、今度はICUのナースがコンサルトに来ました。普通はオペの後すぐに病棟に戻るらしいのですが、私は基礎疾患が多いので一旦ICUに入るとの事。
そして手術前日にお風呂に入ってから留置針を入れて術前投薬が始まりました。
麻酔科、ICU…実際に自分が受けるのが初体験です。
そんな訳でオペ前日まで意外とバタバタ忙しくゆっくり病棟で寝る暇がないくらいでした。全部準備が終わって、明日朝一でオペです。
次回はオペ、ICU編です。
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