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2017年7月15日 (土)

頚椎神経根症手術レポ その4(全身麻酔、オペ、そしてICU初体験)

私の持病である膠原病とステロイド関連の副作用についての記事になります。ご興味のある方はPCからですと「続きを読む」で折りたたんでおりますので開いてお読みください。(スマホからですと「続きを読む」が出ずにそのまま下に記事が続きます)

ご興味のない方はどうぞ飛ばして下さい。

ちょっと連載がご無沙汰になってしまいましたが、頚椎のオペレポの続きです。

以前の記事はコチラ。オペの説明です

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さて、緊張のオペ当日になりました。

オペ自体は全身麻酔で行うので怖くはないのですが、全身麻酔で使う麻酔薬のフェンタニルによる副作用の吐き気がえげつない人が多いのに恐れおののき…実際に入院中の病棟などで激しい吐き気の方を見たことがあるので怖さ倍増です。

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☆フェンタニルとは何か?☆

主に麻酔や鎮静、疼痛緩和の目的で利用される合成オピオイドである。1996年のWHO方式がん疼痛治療法の3段階中の3段階目で用いられる強オピオイド。麻薬及び向精神薬取締法における麻薬。

フェンタニルの効果はモルヒネの100–200倍と言われ、モルヒネをはじめとするその他のオピオイド性鎮痛薬と同様、循環器系にあまり影響はないが、呼吸抑制は強く、臨床使用量でも多くの場合、呼吸補助を必要とする。大量投与でない限り、意識レベルには影響しない。使用後に吐き気を訴えることがある(基礎の麻酔から引用)

公式にも吐き気の副作用がひどいと明記されているので…。吐き気覚悟で挑みます。

朝9時からのオペ開始で朝食は食止めされており、ステロイドなど必要最小限の薬だけ内服。朝のルーティンのバイタル測定の後に手術の術衣を渡され着替えるとオペ室に誘導されます。

どなたかのブログのオペレポには「腰骨を触るので下の毛を剃毛された」とありましたが、どうやらこの病院ではしないようでちょっと一安心。

オペ出しの看護師さんに付き添われてオペ室へ。点滴を引きながら歩いてオペ室に入ります。オペ看さんに引き継がれたところで「頑張ってね~」と病棟看護師さんとお別れ。髪の毛をまとめるキャップをかぶります。

この病院のオペ室入室はこれで3度目。大学病院勤務の時もそうでしたが、なんとなくオペ室は空気が違うというか引き締まる感じがしますね。この感じ、緊張感は好きです。

過去2回のオペは局所的なオペだったこともあり手前の小さいオペ室でしたが、今回は奥の結構大きいオペ室に連行されました。顕微鏡下手術なのと術中にポータブルのレントゲンなどが入るみたいなのでスタッフもたくさんです。

うちの医院でもセデーション下(鎮静をして意識レベルを下げて行う)オペをする際はスタッフ全員集合で緊張感があります。手術を受ける側の体験もしてみものだなぁと感心してしまいました。

「ささ、〇〇〇〇さんですね(名前確認点呼)。こちらどうぞー」と手術台乗せられると、あれよあれよで看護師さん5~6人がかりで術衣を脱がせにかかります。あまりの手早さにあっという間に素っ裸に。スタッフ側からすると患者の裸は見慣れていて機械的にやっているのは分かるんですが患者側からすると結構恥ずかしいものですね。

脱がされている間に、麻酔科医登場!

全身麻酔、初体験です。

私を担当してくれた麻酔科医の先生はマスク越しでもわかる超美人!後で聞いたところによると麻酔科業界では名の知れた美人女医さんとのこと。私と同年代で子供もいるらしいのですが、若々しく美しい。

と、先生の美貌に見とれていると「マスクを被せますので眠くなりますね」とお決まりのセリフが!

そう、医龍の麻酔科医・荒瀬先生は麻酔の天才で「腕のいい麻酔科医はマスクでゆっくり数えて7つで落とす!」とのこと。私もいくつまで意識があるのか数えてみました。

頑張って11まで数えたところで意識が飛びました。眠くなるというよりは「コト」っと落ちる感じです。

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「わかりますかー」と声をかけられ気付いたときはオペ終了で麻酔科医の美人女医さんのリバース(麻酔が覚める処置)後の意識確認中でした。

ぼんやりオペ室が視界に入り、ピッピッピと無機質なバイタルの音が印象に残りましたが瞼が重くぼんやりしています。

オペ終了とのことで、そのままICUに移送されました。

ICUに母が呼ばれ主治医から手術が終了したことと、健常者の場合はオペ後は病室に帰るんですが基礎疾患があるのでしばらくICUで術後管理をします…的なことの説明が聞こえてきました。母が「無事終わってよかったー」と手を握ってくれました。

9時オペ開始で12時45分終了だったとの事。

それから母は病室で待機とのことでICUを後にしました。

ICUも自分が患者として入室するのは初めて!

麻酔が効いていてウトウトしながらも、ICUを味わっておこうと必死に起き頑張ります。

薄い意識の中のICUのベットからの風景は看護師さんがせわしなく動いているのと、やけに広くていろんな機械音が響き無機質な空間だなぁという感じでしょうか。

腕には動脈ライン、血圧計、SPO2センサー。酸素マスクなどなどフル装備の模様。動けません。

そんな時に隣のベットの男性の方が麻酔覚醒時の術後せん妄が起こり、錯乱状態の大騒ぎに。

非常に興奮している様子で医師や看護師が慌てて抑えにかかり慌ただしくなりました。結構激しい錯乱で医師たちが「ドルミカム(鎮静の薬)早く用意して!」や「〇〇先生(おそらく精神科の医師)に術後せん妄が出たと連絡して!」「大学病院に移送かな」とまるで医療ドラマのごとくのような戦場になりました。

薄い意識の中で「術後せん妄って本当にあるんだぁ」と感じながら、そういえば私も手術したんだぁ…そうだ、フェンタどうなったんだろう?と周りを見るとポンプが設置されておりフェンタの持続点滴がセットしてありました。

あ、吐き気がない!!

フェンタの吐き気があった人はオペ覚醒後からすぐに激しい吐き気に悩まされるとのことですが、私は幸いにも吐き気の副作用はありませんでした。

頭痛はあるものの激しい吐き気回避に心から嬉しく感じました。

隣の錯乱状態の人は鎮静でひとまず眠らせたようでいったん静かになりましたが、医師たちがこれからどうするか話し合っている模様です。

そんなこんなでウトウトまた眠りにつきました。

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「病室戻りますね、ベット動きます」

と声をかけられ病室に戻ったときはもう窓から移る景色は真っ暗でした。母曰く「3~4時間くらいICUにいた」とのこと。てっきり自分の感覚では1時間くらいと感じました。

足元には血栓防止のフットポンプ、尿管がぶら下がり、相変わらずICUと同じく腕の装備もそのまま、酸素マスクもそのままです。

気付くと喉がカラッカラ!

人生最大級に喉が渇いています。

酸素マスク、物凄く口が渇きます。

看護師さんから水分摂取OKの許可が出た時、母にストローでお水を飲ませてもらった時の美味しかった事は忘れられません。

まだまだ安静とのことで手足が管だらけのスパゲッティ状態で身動きがとれませんでした。

その時の様子を母が写真に撮ってくれていますが…お見せできるような状態ではないのでご想像にお任せします。

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私とほぼ同じ手術と思われるXジャパンのヨシキさん↑(私の画像ではないですよ。ヨシキさんのサイトから画像お借りしました)のこの術後の写真よりぐったりしているのと酸素マスクをして周りに医療器具が多かったです。

主人は診療を休めなかったので、無事手術が終わった旨、母が連絡をしました。母が私の術後のひどい姿をスマホのフェイスタイムで主人に実況していたのですがあまりの姿に主人もちょっとびっくりしたようです。術後の患者は見慣れていても身内がそんな姿になると身構えますよね。

まあ、無事終わってよかったです。

と気が抜けると猛烈な空腹が…。

病室に戻ってからしばらくするとなんと!食事が運ばれてきました!!

え?こんな状態で食べれるの?と思ったら、受け持ちの看護師さんが「ベットあげますね~、ステロイドと免疫抑制剤を飲んでおかないとだめなので先生から食事指示が出ました。温めなおしてきたので食べれるものだけ食べて下さいね」と首に装具を付けてベットをギャッジアップされました。

メニューは…この日は特別メニューのホワイトハンバーグでした。

美味しかったですが…一口食べると喉に激痛!そうです、頚部を切っているので嚥下が出来ないんです。よりによってハンバーグに普通ごはんの常食でした。

どう考えても食べれないって!せめてお粥にしてよ~と思いましたが、小林麻央さんの「三分粥事件」ではないですがせっかく用意された食事にクレームをつけるのもどうかと思い泣く泣くハンバーグを食べました。

3口くらいでギブアップ。珍しく美味しい病院食だったので残念でなりませんでした。食べ物への執着は病気になると強くなりますね(苦笑)

空腹も辛いですが、とにかく喉が渇くのが取れないのがしんどいです。食事後に薬を飲んでからベットが下げられましたが、母がいる間は水を飲ませてくれるのですが消灯後になると自分一人では水が飲めないので困りました。

とにかくフェンタが持続ポンプで流れているので、ポンプが「ヴィーン」と動くと麻酔が追加され眠気MAXになるので、寝てしまうと喉の渇きが忘れられるのでとにかく寝ることにしました。

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というわけで、オペ直後レポでした。

次回はオペ後の様子をお伝えします。できるだけ早めに連載を書けるよう頑張ります(苦笑)

同じオペを受けられる方の参考になれば幸いです。

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