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2017年7月 2日 (日)

膠原病と梅雨

私の持病である膠原病とステロイド関連の副作用についての記事になります。ご興味のある方はPCからですと「続きを読む」で折りたたんでおりますので開いてお読みください。(スマホからですと「続きを読む」が出ずにそのまま下に記事が続きます)

ご興味のない方はどうぞ飛ばして下さい。

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膠原病持ちには辛い季節がやってきました。

夏はもちろん辛いのですが地味に堪えるのがこの梅雨時期。

ジメジメした湿気と暑さ、クーラーの冷気がジャブのように効いてきます。療養中のためほとんど自宅から出ないんですが、でもこの湿気と気圧の変動が意外とキツイんです。

雨が降る日は特に関節や筋肉が痛みます。明日きっと雨が降るなぁと体の変調で分かるくらい気候に敏感になります。

私はリウマチもあるので、朝起きると関節がこわばって痛み起きるのに30分くらいかかります。午前中はだるさMAXで朝食時に飲んだステロイドが効くまで動けません。昼過ぎ位にようやく起き上がり何か用事が出来るという状態です。

体調の良い日にまとめて事務仕事等をしている状態です。痛さとダルさで何もできない日もあります。

除湿をしていても湿気が身体にまとわりつき余計に関節や筋痛を増長している気がします。

そして何より怖いのが食中毒。

膠原病の治療薬であるステロイドや免疫抑制剤はとにかく感染しやすいです。

私はここ最近、ステロイドと免疫抑制剤のMIX処方なのでほぼ毎日何かしら食あたりをしていて3キロ痩せました。食べるとすぐ下します。ちょっとしたダイエットです…。

だるい&食べれない&食あたりによるINOUTの狂いから、梅雨時期は起き上がるのも億劫です。かといって身体が痛いのでずっと横になっていても腰が痛かったりで辛い。

日光過敏症なので真夏の日差しや暑さも辛いですが、私は6月や7月が毎年体調を崩してステロイドが増えたりしています。血液検査も不安定。補体低下やCRPも上昇、蛋白尿が出たりと正直です。

よくご高齢の方が「雨降りだと節々が痛い」というアレと同じ感じと言ったらいいでしょうか。全身の筋肉と関節を取り外してどこかに置いておきたいくらいじわじわ痛みます。

ロキソニンや湿布があまり効かないので(そりゃ、最強の消炎剤のステロイドが効かないので当たり前と言えば当たり前なんですが)痛みに耐え安静にしているしかありません。

昔のようにリウマチだからと言って関節が曲がり切ったり等の外見的な変化は最近の医療技術の向上であまり見られなくなってきましたが、見た感じ膠原病患者は健常者と変わりません。

うちの医院は私が膠原病持ちなので口コミなのか患者さんも膠原病各種(膠原病はいろんな種類があって病名がいろいろある)を罹患している方が多いです。今は臨床を休んでいますが、毎年この時期はみなさんしんどいという声をよく聞きました。

私は職業柄、口腔ケアはバッチリなので大丈夫なのですが梅雨から夏にかけて膠原病患者は歯肉炎や歯周病の急性炎症が出やすくなりますので口腔内の清潔も保つようにして下さいね(と、一応歯科的な事も入れてみました)

「膠原病があって」「リウマチがあって」という方が近くにいたら、この時期はとても体調的にしんどいことをちょっと理解してもらえると助かります。

少しでも一般の方に膠原病の諸症状の啓発になれば幸いです。

同じ病気で闘病中の方、どうぞ無理をなさらずぼちぼち行きましょうね。

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