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2019年5月 5日 (日)

ステロイド性糖尿病になっちゃいました@服用10年目にて

私は持病の治療薬でステロイドを毎日服用しています。

一生治らない病気なので一生ステロイドとはお友達。毎日毎日雨の日も風の日も晴れの日もステロイドを服用してかれこれ10年。病気であることが「日常化」し過ぎてしまい、この身体の状態が「当たり前」になってしまってます。

一応医療関係者、病気になる前までは「ステロイド」というと「炎症を抑える特別なきつい薬」という認識はあってそこそこ炎症がある人に短期投与で使う薬というイメージがありましたが、慢性疾患でだらだら飲み始めるとステロイドのなんというか「特別感」がなんとなくなくなってしまっている今日この頃です(個人の感想です)。

そんなステロイドに慣れ切っていたところに訪れたのが「ステロイド性糖尿病」の診断。

先日、40も過ぎたしちょっとリッチな人間ドックに行った際の検査の結果、「ステロイド性糖尿病」と言われました。

ステロイド性糖尿病とは何ぞや?

ステロイドにはホルモン作用や抗炎症作用、免疫抑制作用などがありさまざまな治療法に活用されていますが、作用が強いためホルモンバランスを崩すことが原因となり、その結果さまざまな副作用もあります。

ステロイド糖尿病は長期にわたりそのステロイドを使用したことが原因で引き起こされます。原因は何かというと、ステロイドのホルモン作用により血糖値が上がり、糖尿病の症状を引き起こす原因と言われています。そしてまた、末梢神経のインスリン抵抗性の亢進や食欲の増進作用もステロイド糖尿病の原因となるといわれています。(ステロイド糖尿病について から引用)

教科書的に記載するとこんな感じですが、早い話、①ステロイドが血糖を下げるホルモンであるインスリンの働きを邪魔する②ステロイドにより膵臓のインスリン生産力が低下する からだそうです。

ステロイドを服用する人がすべてなるとは限らないのですが、結構高い割合でなるとのこと。症状は2型糖尿病と同じく異常なのどの渇きや疲れが取れにくかったり…などなど。

私自身ステロイド飲み始めは上記の副作用があることを知っていたので気にはしていたのですが、とくにルーティンの血液検査でもひっかからないので気に留めてはいませんでしたがちょっとリッチな人間ドックでたまたまOGTTという経口ブドウ糖負荷試験を受けた際にひっかかりました。

OGTTは「糖尿病疑い」の病名がついている人にしか行わない検査です。臨床現場でも面倒な検査なので今はあんまりしてないかな。空腹時に75gのブドウ糖をサイダーで溶かしたものを飲んでから30分おきに5回採血し血糖値の変化を見るものです。検査の結果空腹時血糖値:126mg/dL以上・OGTT 2時間値:200mg/dL以上となると糖尿病と診断されます。

私の場合は「境界型」と言われる糖尿病予備軍との診断。

検診の結果を田辺で診てもらっているかかりつけ医に見せたら「まあ10年もステロイド飲んでたらなってもおかしくないよね」とのこと。

地元のかかりつけ医の先生は総合内科的な診察をしていますが糖尿が専門。私の検査結果ではまだインスリンを使用したりまではいかないけれど将来的に糖尿病になるリスクはとても高いので糖尿病の生活指導をしていきましょうということになりました。

というわけで、人生初の栄養士さんによる栄養指導をうけてきました。

糖尿病栄養指導は次回の記事でお伝えします。

ステロイドを長期服用中の方は人間ドックのオプションでOGTTを追加されるのをおススメします。

闘病つらいですが一緒に乗り越えていきましょう☆

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