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2019年8月 4日 (日)

まさご歯科、インバウンドの波に飲まれる

まさご歯科にもとうとう遅ればせながらインバウンドの波がやってまいりました。

田辺は熊野古道のスタート地点ということもあり、意識高い系の欧州系の方々に人気の様子。

エベレストに行くのですか?と言うくらい巨大すぎるリュックサックを背負った異国の旅人をよくみかけます。(アジア系アメリカン系はあんまり見ない)

田辺に10数年住んでますが、いまだに熊野古道に行ったことがありません…というか地元民にとっては熊野古道流行ってるーというより山が身近になりすぎて特別感がないような、そんな感じです。(街を抜けた山道が全部熊野古道的な)

数年前には宇多田ヒカルさんも熊野古道に自分探しに来ていたらしいです。やはり意識高い系には何か共鳴するものがあるんでしょうねえ。私は特にシンパシーを感じないので凡人です(笑)

そんな熊野詣なインバウンドにお応えしてか田辺駅前に「熊野古道外国人案内所」的なものが出来た様子。主に英語での案内らしいです。タクシーのおじさんに聞くと外国の方が駅についたら結構立ち寄っているみたいです。

うちの医院…何を血迷ったのかホームページに英語案内なんかを掲載しております。

主人と私、英語しゃべれません(苦笑)

まあ挨拶日常会話的なものは「何言ってるか」分かる程度で実は喋れないです。手ぶり身振りで何とかなりますが。何人かは英語圏の外国の方は診察にお見えですがもうお馴染みさんなので日本語交じり英語でいけてます。英語ページを削除しようと思いつつそのままーになっております。

が、そんなほったらかしが仇になってしまいました。

駅前の外国人案内所の方が…

歯が痛い異邦人を送り込んでくるではないですか!!!(困)

しかも英語ではない言語圏の方たちを!!!(困る困る)

主人談によると先日、なんとスペイン人の方を送り込まれてしまいました…。

もちろんニホンゴワカリマセーンな上にエイゴモワカリマセーン「なんかよく分からないけどジェスチャーで歯が痛いらしいのでヨロシク☆ミ」みたいな感じで某所より連絡が来たそうです。しかも「今から行きます」で。(うちは完全予約制で飛込は基本外傷などの救急以外受けないです)

今まで超地元密着型喫茶店のおじさんにニホンゴワカリマセーンな若い金髪碧眼ロシア人オネエチャンを連れてこられたり(どこで知り合うの?)、日本語ではなく田辺弁を少し喋れるフィリピンパブのオネエチャン(アジアンな風貌でカタコトの田辺弁を操る)、どこか南米の暑い国からYOUは何しに田辺へ?(とても陽気)と疑問を感じる方などなど国際色豊かな当院ですが、スペインの方は初めて。

こんな感じでなぜか外国の方を紹介されることが多いので、高いお金をかけて通訳センターサービスに入っております。

もちろん誰もうちの医院にはスペイン語を喋れるスタッフはいませんので通訳センターに連絡して電話通訳を介して何とかかんとか診察をした模様。

診断は親知らずの炎症でした。

飛行機の気圧の関係や日本の殺人級の暑さ、熊野古道の過酷な山登りの疲れなどで急性炎症が出たんでしょう。熊野古道に来られる外国の方は親知らずは抜いてお見えになった方がベターかと思いますよ。

通訳サービス入っておいてよかったーとしみじみ感じた主人でありました。

なんとこの通訳サービス、ほぼ全世界の言語対応可能とのこと。SUGEEEEEEEEと思わずネットスラングを使いたくなる驚きです。(そんな言語対応、しかも専門用語に対応できるスタッフが24時間詰めていることに驚き)そりゃ高いわなぁと妙に納得した次第でございます。

世界にはいろんな言語があり、こんな片田舎にいろんな世界の人が来るって不思議です。

私の持病を10年診察してくれて先日アメリカへと留学した専門医の主治医は英語ペラペラで外国の方と楽しそうに診察していましたが、ペラペーラで診察できるのって憧れます…。

そんなこんなで、田辺のインバウンドの歯科の片翼を担う(?)まさご歯科でした。

本音・大変なのでもうあんまり他言語の刺客を送り込んでこないで下さい…(苦笑)

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