可愛い子には毒がある
ネコLOVEな私ですが、実はネコアレルギーだったりします(笑)ええ、家には5匹います。家にいると常に鼻水涙ズルズルですが可愛いからOKです。
鼻水涙ズルズルはティッシュ持参で済むのでまあいいんですが、困ることも。
そう、私、持病で免疫抑制中なのです。
ステロイドと免疫抑制剤なんて飲んでるのでケガをすると治らないんです…。しかもネコに引っかかれると余計に治らない。
ネコの爪はバイ菌だらけ。引っかかれると長引きます。野良猫なら分かるんですが、ブリーダーさんから直接の純血種もバイ菌がいるのが不思議です。こんな可愛いのにバイ菌だらけなんて(泣)
先日もこの子の爪切りの際に後ろ足でやられました。大型猫なのでキックハンパないです。普段は爪を立てない子でもイヤな事をされるとひっかくことがあります。
引っかかれた傷が膿む、創口が開く、痛いの3重苦で治るのに1か月かかりました。うちの医院から拝借した消毒やら軟膏やら表面麻酔やら抗生剤やらでなんとか治しました。うちが医院で良かったーなんて思いました。
意外と知られてないですが、ネコに引っかかれると重症化することがあります。特に小さい子で野良猫に触った場合。
主人が大学病院の病棟に勤務していたとき、小さい子が頚部リンパぱんぱんに腫れて口腔外科病床に入院してきたのですが何を調べても原因不明。小児科の先生にもコンサルを出して「白血病とか?」といろいろ調べてみても分からず。何気なく主人の当時の指導医S先生がその子供と話しているときに「ネコと遊んだ」と聞き出したそう。それで診断がついて無事治療が出来たそうです。S先生、神!
そう、その病名は「ネコひっかき症」。
マンガみたいな病名ですが本当にある病気です。
ネコに引っかかれたくらいで…と思うかもしれませんが引っかかれた際は(特に外にいる野良)きちんと消毒して下さいね。もし腫れが酷くなった場合は「ネコに引っかかれたくらいで…」と思わずすぐに内科へ行って下さい。その際は「ネコに引っかかれた」と医師にちゃんと伝えて下さいね。
可愛い子には毒があるとはよく言いますが、可愛いネコにも毒がある…。
でも、「こんな可愛い子たちに引っかかれて死ぬなら本望」と言うくらい溺愛している私でした☆←マネしないで気を付けてネコを飼って下さい。
« 【スタッフコラム】今週の担当:那須 | トップページ | 恐怖的矯正治療 »
「とりあえず診療日記」カテゴリの記事
- 梅雨近し(2025.05.24)
- 江川の推し地域猫(2025.05.17)
- 改めて歯間フロスを考察してみる(2025.05.10)
- 歯科衛生士、新ユニフォームお披露目(2025.05.03)
- 紀伊民放さん取材(2025.04.26)