雁渡り
今年は長雨でコスモスの開花がかなり遅れているそうですね。
そういえば毎年彼岸花の撮影で河原に行くときにコスモスも咲いていることが多いのですが見かけないなと思っていました。
この週末にやっと近くの土手で数輪コスモスが咲いているのを目にしました。実家の母がコスモスが好きでこの時期自宅でよく生けているのを思い出します。
10月8日から22日を二十四節気では「寒露」と言います。寒露は草木に冷たい露が降りる頃だとか。
二十四節気とは季節の移り変わりを表し15日間ごとに24に分けられている暦のことを言います。
たしかに朝夕は肌寒くなってきましたがまだ日中は30度近く。自宅のカレンダーには二十四節気が記載されているのですが「寒露」と書かれた文字を見てもまだピンときません。年々秋が来るのが遅くなり、来たと思ってもあっという間に冬になって秋を感じる期間が短くなってます。
ちなみに二十四節気をさらに3つに分けたものが七十二侯。
初候・次候・末候というのですが、寒露の初候は「鴻雁来(こうがんきたる)」と言います。
4月の七十二候の清明の次候「鴻雁北(こうがんかえる)」の対になっており、つばめなどの夏鳥が南へ帰るのと入れ違いに春に北へ帰った冬鳥が再びやってくる時期という意味です。
雁が渡ってくる頃に吹く北風を「雁渡し」と言い、この風が吹き出すと夏も去り空も青が冴えてくるので「青北風(あおきた)」と呼ばれます。
雁が列をなして飛んでいく姿が目に浮かびます。
空が高くなり、夕焼けを見ているとなんとなく秋の童謡が聞きたくなるそんな今日この頃です。
この週末はふらっとドライブがてら写活に出かけようかなと思っています。
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さて、緊急事態宣言解除となり久々に習っている茶道のお稽古が再開しました。
お菓子は一足早い秋です。
2カ月ほどお休みだったので「お点前覚えてなかったらどうしよう」と心配していたのですが、意外と身体が覚えていて頭で考えるより手が動きました。
気が付けば茶道を初めて12年。いつのまにか干支が回りました。
コロナや私が入院しているとき以外は毎週週1回~2回お稽古をつけてもらっています。何かを続けるという事はこの年になると難しくなるので「茶道だけは」と意識してお稽古に行くようにしていました。
お陰で季節のお花、お軸の由来、しつらえ、立ち居振る舞いなど多くのことを教わりました。
結婚して田辺に来てからなかなか着ることがなかった独身時代の趣味の着物も茶道で生かすことができています。
私の習っているお師匠さんはとても厳しい方で今までたくさん怒られました。何度も辞めようと思いました。なんでこんなに怒られないといけないの?茶道なんてもういいや…と折れそうになったことも多々。
でも今思うと覚えや理解の悪い私に毎週毎週何年も付き合って指導して下さり本当に感謝しかありません。
厳しく指導や怒るという事は嫌煙されがちな時代だからこそ、逆に怒ってもらえ注意してもらえるというのは本当にありがたいことです。
何事も繰り返し繰り返し同じことを練習する。飽きても同じことを繰り返して練習して身体で覚えこむ。
すごく地味ですが「反復する」を続ける、これが非常に難しい。
その大切さを教えて下さったのもお師匠さんでした。
仕事にも通じることです。
毎日同じことの繰り返しをいかに続けられるか。若いうちは同じことの繰り返しは退屈に感じ何かと目新しいことに興味がいきがちですが、ある程度の年齢になってくるとだんだんと責任が重くなり身動きが取れなくなります。そのなかでのいかに「反復」に耐えられかが試練なんだなと感じます。
何事も続けるということは本当に難しい。
茶道を通じて私が感じていることです。茶道を習っていて本当に良かった。
まだまだ修行の身ですが、これからも精進したいと思います。
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診療所です。
月替わりで診察室に季節の飾り物を飾っています。女性の患者様からご好評頂いています。
京都や奈良に旅行に行った際に買い求めることが多く和のものを中心に揃えてきました。
今年は11月用に紅葉の絵が描かれた京舞扇を購入しました。来月デビュー予定です。少しでも診察中に秋を感じていただければ幸いです。
季節の変わり目で体調を崩して腫れる方が多く、今週もかなり予約が込み合っております。スタッフ一同頑張りますのでよろしくお願いします。
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