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2022年2月 5日 (土)

口唇ヘルペス、増えてます。実は私も。

土手に水仙の花が咲き始めましたね。花が少ない時期に咲く水仙は凛として可憐です。

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2月4日は二十四節気の立春です。

ここ半年ほど二十四節気について調べて記載してきましたが、実は二十四節気において一年の始まりとされる日がこの立春なんです。

二十四節気は太陽の動きに基づいた暦で一年を四つの季節に分け、さらにそれぞれの季節を6つに分割(4×6=24…なので二十四節気)したものです。四季の最初が、立春、立夏、立秋、立冬。この4つは「四立(しりゅう)」と呼びます。立春の早朝には禅寺で「立春大吉」という厄払いのお札を門に貼る風習があり、地域によっては家の玄関に貼るご家庭もあるそうです。

ちなみに二十四節気をさらに細分化した七十二候では、1月30日から2月3日は「鶏始乳」 (にわとりはじめてとやにつく)。春の気配を感じたニワトリが鳥屋に入って卵を産む頃を言うそうです。今はニワトリが卵を産む時期?と言われてもピンときませんね。

2月4日から8日までを「東風解凍」(はるかぜこおりをとく)。暖かい春の風が冬の間の張りつめていた氷を溶かし始める頃だそうです。

この暦が作られたころはもうこの時期になると春の足音が聞こえていたんでしょうね。

暦の上では春ですが、まだまだ冬真っ最中です。防寒しっかりして寒さを乗り切りましょう!

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最近「口唇ヘルペス」の患者様が増えています。

あまり知られていないですが、口唇ヘルペスは口腔外科の診察範囲内です。(注意:一般歯科ではヘルペスの診療してないところもあります)

口唇ヘルペスは口の周りに水疱が出来たりチクチクピリピリと神経痛的な痛みが持続的に唇周りに出ます。そして一度かかると再発率が非常に高く治りが悪いです。

書くいう私も「口唇ヘルペス」で苦しんでいるひとりです。

もう12月半ばから再発しだして1月末は非常に悪化してピリピリを通り越してズキズキな自発痛、口が開けられなくなり食事が摂れない位でした。教科書に載っている「悪化した口唇ヘルペス」の写真そのものという感じです(口関係の症例写真は慣れない方が見ると気持ち悪く感じるのでコラムには載せないというのが私のポリシーでして。口唇ヘルペスがどんなビジュアルか気になる方は画像をググってみて下さい)

…ということで、口唇ヘルペスのおさらいを。

口唇ヘルペスは正式名称「単純性疱疹」と言います。「単純ヘルペスウイルス」に感染するとウイルスが体内で自己複製して増殖し伝染していきます。ヘルペスは皮膚接触や唾液で感染するので誰か家族で罹っていたらタオルや食器の使いまわしはNGです!

ヘルペスウイルスは一度感染すると完全に駆逐できる治療法が現在ありません。まず感染しないようにするのが一番です。

口唇ヘルペスの場合は一度ウイルスに感染してしまうと三叉神経節という神経の根元の細胞に潜伏感染を続け、下記のような事が起こると活性化して症状が出ます。いわゆる「免疫が落ちている」状態になると罹りやすいと言われてます。

☆ストレス、過労、寝不足、風邪 ←一番メジャーな原因

☆マスクによる擦過・刺激 ←NEW!コロナの時代ですね

☆生理前 ←生理が始まると治り始めることが多い

☆日焼けの後 ←意外と知られていませんが、過度の日光は万病のもと

☆歯科治療の後 ←これもあまり知られてない。歯科の治療は非常にストレスがかかることが多い

☆免疫抑制剤・ステロイド・抗がん剤を飲んでいる方 ←治らない、本当に治らない(私です)。薬で人工的に免疫いじってるから。

罹ってしまったら治療は?

抗ウイルス薬の軟膏を処方します。軽めのヘルペスや痛みのピークが過ぎた治りかけのヘルペスに有効で保険診療適用可です。うちではゾビラックス軟膏を処方してます。

ゾビラックス軟膏は…すごく苦くて不味いのと軟膏が固めで塗りにくいのが特徴。あと使ったことがある人しか分からないかと思いますが、塗った後は乾燥しやすく皮膚や唇がパキパキになります。大げさではなく乾燥しすぎて「唇周辺が粉ふきイモ、口角がモーゼの十戒」になります。口角だとヘルペスを治す治療をしているはずなのに治療薬の軟膏の副作用による乾燥で口角が切れてくるという二重苦に陥ります。

抗ウイルス薬の飲み薬もあります。対処療法でビタミンBを摂るのも良いですが…。

過度のストレスや過労が原因となりますのでゆっくり休んで栄養を摂って下さいね…と患者様には指導をします。

そう、教科書的にはこんな感じです。

…が、指導をする側の私も抗ウイルス薬を飲もうが軟膏を塗布しようが休息をとろうが栄養を摂ろうが、セオリー通りにしても何をしても全く治りません(泣)分かってはいるのですが痛みが強くて「何しても治らへんやん、どうやったら治るんよーー!」と心の中で叫んでおります。

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↑楽々清算のCMの横澤夏子さん的なこんな感じ(※あくまでもイメージです)

私のように免疫疾患に罹患していたり、免疫抑制剤やステロイド、抗がん剤など特殊な薬を飲んでいる方は特に治りません。長期戦とあきらめるしかないですね。

まあヘルペスは心身の免疫が元気にならないことにはいくら医学的に治療してもお約束通りには治らないという事です。

というわけで、口唇ヘルペス豆知識でした。ご参考までに。

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診療所です。

スタッフコラムで告知が入ってくると思いますが、2月からバレンタイン企画と2月はニャンニャンの月でネコグッズ強化月間になります。

大人気のフェリシモのネコ歯ブラシもやっと入荷しました。商品展示も可愛らしく変わっていますので待合の時間にご覧ください。

今週もかなり混みあっており予約が取りづらくなっております。スタッフ一同頑張りますのでよろしくお願いします。

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