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2022年9月24日 (土)

お彼岸

先日の台風、大変でしたね。和歌山県南部の太平洋沿いのアパートに住んでいる我が家も暴風雨で飛んでいきそうでした。

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飼っているネコが暴風雨のガタガタが怖くてルンバの基地に隠れこんでいました。私たち人間も怖かったです…。

せっかくの三連休が残念でしたが、お彼岸の三連休は気を取り直して気分転換したいと思います。

寒さ暑さも彼岸まで…今年は残暑が厳しかったですが、台風一過の後は少し季節が進んだ感じ。このままずっと暑かったらどうしようと思ってました。

お彼岸と言うと、もち米にあんこをくるんだ和菓子。

春のお彼岸は「ぼたもち」、秋のお彼岸は「おはぎ」と言います。それぞれ季節のお花から名づけられています。春の「牡丹餅」で収穫をもたらす山の神を迎えるためにお供えをし、秋は収穫を感謝して「お萩」をお供えします。

「ぼたもち」と「おはぎ」は名前だけでなく違いがいくつかあるそうです。

「ぼたもち」は牡丹の花を模しているため丸く大きく作り、あんは「こしあん」です。春の彼岸では冬を越した小豆を使うため皮が固く触感が悪いため皮を取り除いたこしあんで作ります。

「おはぎ」は萩の花を形どって作るため小ぶりで長めで、あんは「つぶあん」です。秋のお彼岸は小豆の収穫時期とほぼ同じなため瑞々しい豆をそのままあんにします。

私はつぶあんの方が好みなので「おはぎ」派です。

…と、もち米にあんこをくるんだお菓子はお彼岸の頃に食べられるものと思われがちですが実は夏も冬もあるんです、同商品。これも夏と冬の呼び方が違います。

夏は「夜船」と言います。

もち米とお米をまぜて炊いてつくるため、臼と杵で餅つきをしません。餅をつかずに作るので「つき知らず」となり、夜の船はいつ着いたか分からない「着き知らず」という洒落から「夜船」と呼ばれています。

冬は「北窓」。

これも「つき知らず」の派生で、北の窓からは月が見えない「月知らず」から「北窓」と言うそうです。

茶道を10年以上していると毎週和菓子屋に立ち寄るのですが、春秋のお彼岸の時期しかこのお菓子が並んでいるのを見たことがありませんでした。各季節ごとに同じ商品でも名前が変わる、風流と言うかそういった洒落を生活に取り入れるのは粋ですよね。

診療所の近くの和菓子屋まるぜんさんで「おはぎセット」を買ってきました。

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主人と一緒に季節の味を頂きます!

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先週こちらでも少しお伝えしましたが、6月より開始しました2023年度の新卒歯科衛生士の募集ですが、この度採用が決まりました!

採用予定人数に達しましたので近日中に「歯科衛生士」のリクルートをホームページより取り下げたいと思います(現在修正作業中)。

今年の新卒で入社した歯科衛生士の古里は早いもので半年になりました。

通常の業務は問題なくこなせるようになったので、9月中旬より本格的に歯周病治療の手技の指導を始めております。

「歯科衛生士」は歯周病治療のエキスパート。

歯周病に関しては「歯科医師の下」とはいえ、自分で診断をして治療計画を立てて自分自身の手技で患者様に直接治療が出来ます。ケアだけでなくキュアも出来るのは医療関係では特殊な資格なんですよ。

歯周病の本格的な治療を「SRP」と言います。

これが本当に難しい。

職人技と一緒で何度も何度も練習をして治療をする際の手の感触を身体で覚えて行くしかない手技です。逆に言うと「SRP」が出来ないと何のために歯科衛生士の資格を取ったのか、と言っても過言ではないくらい「歯科衛生士」にとっては大切な手技・テクニックになります。

新卒を預かると実は「きちんとSRPが出来る歯科衛生士に育てられるか」とプレッシャーがすごいんです。

学校では3~4年かけて一通り習っているとはいえ、技術に関してはほぼ真っ白な状態から身に着けさせるのは本当に大変ですが、センスが良い子は腕がめきめき上達しますので育てがいがあります。

まずは器具の取り扱いと手入れの仕方から教えます。治療に使う器具は刃先の鋭い刃物で一歩間違えれば患者様を傷つけてしまうため慎重に取り扱わないといけません。躓く子はここで躓いてしまいSRPに苦手意識がついてしまうのですが、古里は小器用ですぐにマスターできました。

今は模型を使いながら実際に使う歯周病治療の刃物がついた器具を歯周ポケットの中に入れて動かす練習を始めています。

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この練習模型は私の学生時代のものでかれこれ27歳くらいになるでしょうか。代々当院の歯科衛生士を指導する際に使ってきました。古里よりこの練習模型の方が年上だと気付いてビックリしました(笑)

「この子はSRPが上達するな」というのは姿勢でわかります。

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私が今まで育ててきた子を見ていると、施術の姿勢が安定している子は手技が伸びます。古里はとても施術姿勢が綺麗です。センスがあって飲み込みも早いので手技も上手になりそうです。

私がまだ臨床駆け出しの頃、先輩が私の手を取ってSRPの手技を教えてくれました。その先輩のお陰で今の私があります。卒業してもう25年以上経ちますが今でも交流のある尊敬する先輩です。

医療職はこうやって手に手を取って先輩から後輩に技術を繋いでいきます。

古里も数年後、後輩の手を取って教えていくことを繋げていってもらいたいです。古里さん大変だけど頑張ってね。応援しています。良い歯科衛生士になれるようサポートしていきます。

古里だけでなく、来年入社予定の歯科衛生士さんにも私なりに出来る限りのことを教えていけたらと思っています。

Iさん、来春入社を楽しみにしていますので、今は国家試験に向けて頑張って勉強して下さいね。スタッフ一同お待ちしております!

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診療所です。

物販を担当している津呂が販売棚をガラッと模様替えしてくれました。新製品も人気ですよ。

今月の企画品の歯ブラシのセットも順調に売れているようです。待合室でお待ちの際にご覧ください。

9月10月は祝祭日が多く予約が1カ月くらい先まで埋まってしまっている状態です。予約外でお見えになられた場合は2~3時間お待ち頂く可能性がございます。ご了承ください。

今週もスタッフ一同頑張りますのでよろしくお願いします。

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