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2023年6月

2023年6月25日 (日)

【スタッフコラム】今週の担当:古里

海鮮求めて

6月ももうすぐ終わりですね。

蒸し暑い日が続くのでみなさん熱中症には気を付けてください。

最近SNSで海鮮料理を見ていると関連キーワードに海鮮料理が次々に出てくるので無性に海鮮が食べたくなってしまい、先日友人と那智勝浦に行ってきました!

紀伊勝浦駅前の『bodai』さんでランチを食べました。

こちらの名物は中トロかつ定食らしいのですが、私は海鮮バラちらし丼を食べました。

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那智勝浦と言えばのマグロやサーモンなど具沢山でボリューミーでしたが、とても美味しかったです。

昼食後は勝浦漁港にあるにぎわい市場に行き、用意周到な友人がマグロを買うつもりでクーラーボックスを持って来ていたので私もマグロを買いました。大トロや中落ち、カマ、本マグロやビンチョウマグロなど種類が豊富で迷いました。

帰りには漁港近くにある『hers table』さんでデザートも食べました。ほんとうに食べてばかりです(笑)

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焼き菓子やシフォンサンド、タルトなどを販売しておりテイクアウトも可能だったので、家族にシフォンサンドとガトーショコラを買って帰りました。美味しいと好評でした!

また和歌山のご飯屋さん開拓していきたいです。

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今週のお花は紫陽花です。

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以上、古里のコメントでした。勝浦まで結構遠いので海鮮欲すごい!スイーツも美味しそう。私も食べるの大好きなので参考にします!

2023年6月24日 (土)

神戸の花と言えば紫陽花

先週は持病の専門病院通院のため神戸に行っていました。

神戸では街中で紫陽花が咲いているのをよく見かけます。なぜなら神戸市の花は「紫陽花」だからです。

神戸市制80周年と万国博開催を記念して市民アンケートでも最も人気のあった花が紫陽花だったことから1970年に制定され多く植樹されたそうです。元町や三宮の繁華街のマンホールには紫陽花が描かれているものもあります。

じめじめとしたこの時期に街中で咲く青の紫陽花は一服の清涼剤です。

神戸で紫陽花が有名なスポットは「神戸市立森林植物園」。神戸の小学生の遠足と言えばココの定番スポット。広大な敷地に約5万株の紫陽花が咲き誇ります。

六甲高山植物園や布引ハーブ園など六甲山周辺から再度山周辺はこの時期どこに行っても紫陽花が咲いています。須磨離宮公園もキレイですよ。

通院している病院の中庭にも色とりどりの紫陽花が咲いており、この時期入院していた時は毎朝紫陽花の咲き加減を確認したものでした。

紫陽花が咲く時期は生まれ育った神戸へ慕情を感じてしまいます。

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田辺に引っ越してからは毎年この時期に紫陽花で有名な救馬観音寺の紫陽花園に散策に行きます。紫陽花園は救馬観音さんの境内からさらに急な山道を歩いた先にあります。

今年は少し体力がなく救馬観音さんの境内までしか行けませんでした。境内までも駐車場からけっこうな勾配を歩いて行くので運動になります。

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境内までの道のりの景色を撮影しました。

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白いハートを発見。最近はインスタ映えを狙ってか御手洗場や手水桶に紫陽花の花が浮かべられています。水に浮かぶ紫陽花も風情があって良いですね。

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私は青系の紫陽花がが好きです。湿気を含んだ新緑に似合います。

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額紫陽花も凛とした高貴な品があって良いですね。

紫陽花寺として全国区になってきたらしく、御朱印帳も紫陽花が発売されていました。

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この時期は枚数限定で切り絵の紫陽花御朱印があるらしいですよ。

境内から臨む田辺市内の景色。

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救馬さんにはワンコと猫ちゃんがいるのですが、この日は観光客が多くどこかに隠れていませんでした。残念!

来年は体力をつけて紫陽花園まで散策に行けたらと思います。

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診療所です。

新卒歯科衛生士の稲住は7月からブラッシング指導や生活指導などの、いわゆる「保健指導」の教育をしていきます。お盆明けくらいからは歯周病治療の勉強を始められたらと思って指導要綱を作っています。

待合室の物販は夏らしい商品展開を元販売員の津呂が企画してくれています。待ち時間にお楽しみください。

今週もかなり混み合っておりご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、スタッフ一同頑張りますのでよろしくお願いします。

2023年6月18日 (日)

【スタッフコラム】今週の担当:早田

ライブ参戦

梅雨に入り、ジメジメとした蒸し暑い日が続きますね。

毎年この季節は、梅のお仕事でしばらく治療に来れない、とおっしゃられる患者様も多いです。みなさん忙しいシーズンだと思いますので、お身体には気をつけてくださいね。

さて、スタッフ古里さんの前回コラムとすごく内容が被るのですが、5月に、推している韓国アイドルグループ「TWICE」のライブに行ってきました!

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有名なので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、日本人メンバーを合わせた9人組のガールズグループです。

昔の私は、趣味でバンドをしていたくらい、ロック系バンドが好きだったので、ロックバンドのライブやフェスにはよく出かけていましたが、アイドルのライブに行くのは、初めてでした。

ロックバンドと参戦の仕方も違い、特にKPOPは掛け声が多かったり(しかも韓国語だったり)、素人な私はドキドキしていましたが、とっても楽しめました。

今回は広い野外スタジアムにも関わらず、肉眼でステージが見え、トロッコが目の前を通過するいい座席で、今年の運を使い果たした気がします。

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あいにく、ライブ中は結構な雨が降っており、レインコートを着ていてもずぶ濡れになりましたが、その雨さえもいい演出となり、エモくて。心に残るライブとなりました。

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(雨でいい感じの写真があまりないので、会場で並んだグッズのガチャガチャの写真を掲載させていただきます。)

そしてこうして留守にすることを、楽しんできてね。と送り出してくれる旦那さんにも改めて感謝をして、日々お家のことも頑張ろう!と思えた出来事でした。

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今週のお花は、先週の紫陽花が元気だったので、引き続きお世話をさせていただいてます。立派な紫陽花を長く楽しめるように、丁寧なお世話を続けたいです。

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以上、早田のコメントでした。ライブ楽しいですよね!ぜひぜひ楽しんでください!私は昔レミオロメンが好きで関西でライブがあるとほぼ行っていたのですが活動休止になって残念です。スピッツのライブ狙ってます。

2023年6月17日 (土)

瓔珞と如懿伝

最近週末ごとに雨続きだったので紫陽花で有名な救馬谷観音さんの紫陽花園にまだ行けていません。この土日は晴れのようなので体力があれば散策に行こうかなと思っています。

この時期は紫陽花のような目立つ花に目が行きがちですが半夏生も今さかりです。

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ドクダミの仲間ですが毒性はありません。水辺に咲きますが生育に適した場所が少なくなりあまり見かけなくなったそうです。

この梅雨時期から7月くらいに咲き葉の一部が白くなることから「半分化粧をしているみたい→半化粧→半夏生」となったと諸説ありますが言われています。

「内気」という花言葉が表すように何となく地味です。他には葉の裏が白いことから「内に秘めた思い」というのもあります。

写真は昨年救馬観音さんの紫陽花園に行った時に撮影した半夏生です。紫陽花園の一角に半夏生がたくさん群生している水辺がありますので行かれた方は見つけてみて下さい。

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最近中国の古装劇を見るのにハマっているのですが、やっと「如懿伝(にょいでん)」を完走しました。87話の超大作で大変でした。

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中国清時代の乾隆帝の後宮の物語です。

同時期に中国本土で放映され全く同じ時代の同じ人物を別目線で描いた作品に「瓔珞(えいらく)」があります。

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両作品とも日本が独自につけた副題「如懿伝 、紫禁城に散る宿命の王妃」「瓔珞、紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」がダサ過ぎです(苦笑)

どちらが史実に正しいのかというと諸説ありますが「如懿伝」の方が史実に近いそうです。ただ資料が少ない為どちらも史実を元にした創作劇です。

瓔珞は「明」で表現すると「如懿伝」は「陰」です。私的に「やられたらやり返す」な瓔珞の方がおススメです。

とにかく「如懿伝」は後半が言葉が悪いですが「やられてもなんかやり返さない」というか「胸糞悪い」ので観るのがしんどくなるかも。乾隆帝が現代でいうところの「カスDV男」過ぎて腹が立ちます。

如懿伝のヒロイン如懿を演じたジョウ・シュンさんが抑えた演技をされていて、辛いことがあっても表情があまり変わらず私は個人的にあまり感情移入しずらかったです。

物語は鬱展開ですが美術が非常に素晴らしく、少数民族の衣装が忠実に再現されています。

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モンゴルの女性の正装を初めて目にしたのですが髪型が個性的過ぎて一体どうなっているのか興味深いです。重たそう。

観た後にスカッと系が好きな方は「如懿伝」はしんどいかも。私も「はあ、やっと見終わった~」という感想です。ダンサーインザダーク系がお好きな方向け。

私はここ何作か見た中では「宮廷の諍い女」が一番おススメです。

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日本の大奥好きな方は絶対ハマります。お盆や正月などでヒマで観るものがない…というときにぜひ観て下さい。主演のスンリーさんは化粧映えするお顔立ちで話が進んで位が上がるたびに濃くなっていくメイクが見ものです。ほんとメイクってすごいなぁと感心します。

今は何でもネット配信で手軽に世界の物語がみれるのってすごいですよね。次は何を見ようかと物色中です。

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この6月末で新卒入社の歯科衛生士、稲住が3カ月になります。

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ということで、この3カ月を振り返ってどうだったかをレポートにまとめてもらいスタッフ達の前で発表してもらいました。

日々忙しいと業務に追われて自分を振り返る事がないと思うので、出来るだけカンファレンスという形でミーティングをするようにしています。働いて感じる疑問や自分の成長を文字に起こし発表する事で気付きや成長を感じてもらえたらと思います。

学生時代とは違い社会人になってどうだったか、実際に臨床現場に出て歯科衛生士として患者様と接し口腔内を触る事はどうなのか等、まとめてもらいました。

スタッフ達の協力のかいがあり稲住も基本的な業務をこなせるようになったため7月から定期健診担当デビューします。みなさん、よろしくお願いします。

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診療所です。

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本格的に暑くなる前に、待合室と診察室の業務用クーラーの掃除を業者にお願いしました。すべて部品を分解して中まで掃除してもらいキレイになりました。

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これで夏本番を清潔に迎えられそうです。

6月は歯の衛生週間という事で歯周病治療薬のコンクールの特売をしております。この時期だけオマケをつけておりますので買い置きにいかがでしょうか。人気なので少し期間を延長して特売を行っております。コンクールだけ購入もOKですのでぜひお買い求めください。

夏らしいクール系の物販も展示販売をスタートしました。待ち時間にお買い物もお楽しみください。

予約が混み合っております。当院は完全予約制になっておりますので必ずお電話にてお問合せ下さい。

現在、難しい親知らずの抜歯や良性腫瘍摘出手術など口腔外科でしか対応困難な治療を優先しております。継続した虫歯治療や入れ歯治療、小児歯科全般は対応困難なため近隣の一般歯科への受診をお願いしております。この時期は学校歯科検診で要治療用紙で受診したいというお問合せが増えますが虫歯の場合は同じく継続治療の予約が困難なためお近くの一般歯科へお願いしております。

地域の歯科医療の分業に何卒ご理解ご協力のほどお願い申し上げます。

今週もスタッフ一同頑張りますのでよろしくお願いします。

 

2023年6月11日 (日)

【スタッフコラム】今週の担当:津呂

紫陽花

 つい最近ゴールデンウィークが終わったかと思えば、早いもので6月。

今年もあと半分で終わりですね。

 先月、母の日に紫陽花をプレゼントしました。

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  コットンキャンディーという品種で、白からピンク色に花色が変化していく、テマリ咲きのアジサイです。

デンマークの会社が開発した品種だそうで、咲き始めは淡い緑から白色の花に変化し、次第にピンクを帯びていき、咲き進むと夏にはアンティークグリーンへ花色を変えていくそうです。

秋には花弁の先端に赤がまぶしたようなビンテージカラーになったりと、春から秋までの長い間グラデーションが楽しめるそうです。

 母は花が大好きで、実家の庭には四季折々の花を植えています。

その影響で、最近私の自宅にも少しずつ花や観葉植物が増えてきています。

 先日、御坊に珍しい種類の紫陽花が販売されている園芸店があると聞いて、行って来ました。

 店内は色鮮やかな紫陽花が沢山並んでいました。

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その中で私が選んだのはこちら。

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『粉雪』という品種。

白くて小さな花が可愛らしく、羽がヒラヒラ舞っているようなエアリー感が魅力的です。

 当院で働き始めてから、お花を生けさせて貰う機会が多くなり、意識的に色々な花を見るようになりました。

来院された患者様に喜んで貰えるように、これからもお花について勉強していきたいと思います。

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今週は、タイミングよく紫陽花を頂いたので、生けさせて頂きました。

梅雨のスッキリしないお天気が続いていますが、可愛く咲いている花を見ると元気が出ますね。

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以上、津呂のコメントでした。津呂さんのご実家はうちの自宅のご近所さんです。庭先は素敵なお花が植わっていますよ。先月はジャスミンが満開でした。人に見てもらえるとお花も生けがいがありますね!この機会にお花を勉強するのも良いかもです。

2023年6月10日 (土)

長雨の楽しみ

梅雨らしい雨続きの日ですね。私が一番好きな鉄線が見頃を迎えます。

鉄線は中国由来の物が花弁が6枚、日本に自生している物は花弁が8枚だそうです。鉄線と似ている花にクレマチスがありますね。似ているので見分けがつきにくいです。

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開業して2年目位の時に診療所の小庭でこの花を育てていました。蒸し暑くなる前に咲き凛とした存在感のある花です。ツルが強いので「甘い束縛」という花言葉があります。

民家の軒先でこの花が咲いているとつい足を止めてしまいます。しとしと降る梅雨の長雨の中に咲く紫陽花も良いですが、大輪の鉄線もぜひこの時期の楽しみに加えて下さい。

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先日、スタッフの津呂のお母様からスモモを頂きました。

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毎年この時期になると私の名前と同じ「いくみ」のスモモを頂きます。お気遣い嬉しいです。

紀州は果物の産地で梅や桃、スモモの栽培が盛んです。スモモは紀州に引っ越してくるまで食べたことがありませんでした。

田辺周辺のこの時期スーパーに行くと「スモモ」が販売されているのですが、「スモモ」ではなく「大石」や「ふらんこ」などという名称で販売されています。最初は「?」だったのですがスモモ品種の名前なんですね。ちなみに「いくみ」もスモモの品種です。地元色豊かですね。

初夏の甘酸っぱい味で元気が出ました。ありがとうございました!

患者様からも立派な胡蝶蘭を頂きました。

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受付に置いています。華やかでいいですね。

長く楽しめるようスタッフでお世話いたします。いつもお心遣いありがとうございます。

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診療所です。

新卒歯科衛生士の稲住の指導進捗です。先週から手用の歯石除去器具の扱いを行っています。

手用の器具を使うようになったらお手入れが大切。新人歯科衛生士の嫌い度No1ともいえる「シャープニング(器具研磨)」の指導を始めました。私が座学を教えてそれを元に古里が手技を教えることにしました。

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私の作った新人指導資料を使って古里が実技を教えている様子。昨年の今ごろ同じように古里に指導したことを今度は古里が後輩に教えています。

医療手用器具は刃物です。包丁と同じで使ったら研がないと切れ味が悪くなります。切れ味が悪い刃物で処置をすると効率が悪いのと歯肉を切ったりとトラブルの元なので一度使ったら必ずシャープニングを行って常に切れ味が良く整えておくお手入れがデフォ。

このシャープニング、一見簡単そうなのですがとても難しくどうしても苦手意識がつきやすい施術なんです。

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一度苦手意識がついてしまうと器具の手入れをしなくなってしまうので、ここは踏ん張ってシャープニングをマスターするしかありません。

最初は手入れのしやすい器具から指導を始めます。これをマスターしないと秋くらいから指導を始める予定の本格的な歯周病治療の器具のシャープニングはさらに手入れ方法が難しくなります。

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理屈が分かると「あ、そうか」と簡単なのですが、それを掴むまでが難しいです。昨年古里を指導した時も理屈が分かるまで大変そうでしたが、今は理解していて稲住にも昨年自分が分かりづらかったところを踏まえて教えてくれています。

先々あれもこれも教えてしまいたくなりますが、新人指導は医院のみんなでチームで行っています。誰か一人でもワンマンプレーをしてしまうとせっかく立てた指導計画が狂ってしまいます。古里はきちんと指導計画を守り稲住の面倒をみてくれているので安心して任せられます。

スタッフ全員の指導のかいもあり、稲住も出来ることが増えてきて歯科衛生士としての戦力になってきました。よかったです。

教えることで自分も成長します。何度もこちらで書いていますが、医療職はこうやって先輩から後輩に技術を教えていき繋いでいます。古里さん、自分自身の勉強だと思って大変ですが稲住さんの指導頑張って下さい!応援しています。

若いスタッフ達の成長を見守って頂けると幸いです。よろしくお願いします。

予約は相変わらず混みあっております。当院は完全予約制となっておりますので事前にお電話にてご予約お問合せのほどよろしくお願いいたします。

現在、難しい親知らずの抜歯や良性腫瘍摘出などの一般歯科では対応が難しい処置を中心に行っております。継続した虫歯や入れ歯の治療、小児歯科の診察は手が回らないため行っておりません。

学校の歯科検診で「虫歯アリ」で受診用紙をもらう時期になりました。当院も近所の高校の学校校医をしており虫歯の学生をcheckしてきました。治療必要な学生には学校を通じて受診を促す用紙が配布されます。

大変申し訳ないのですが上記にも書きましたように、当院は口腔外科専科で手術優先予約となっており、学校検診受診の診察対応が難しくなっております。要治療の用紙をもらった学童児童の治療に関してはお近くの一般歯科への受診をお願いしております。ご理解ご協力のほどお願いします。

今週もスタッフ一同頑張りますのでよろしくお願いします。

SLE治療薬 サフネロー1回目

膠原病の難病「全身性エリテマトーデス(略してSLE)」の新薬「サフネロー」の治療記録です。

興味のない方は飛ばして下さい。

「サフネロー」の治療に関する患者目線のSNSが少ないので私の治療記録を記載します。今後同じ治療を受ける方の参考になれば幸いです。

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「サフネローって薬があるんだけど」

膠原病免疫内科の主治医がパンフレットを渡してくれました。

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開業して2年目か3年目の夏でした。

主人と串本辺りにドライブに行った時の帰り道に海からの強い照り返しと日光に当たったあとにめまいと猛烈なだるさで動けなくなりました。今考えるとそれが発症だったと思います。ちょうど開業の疲れやストレスが溜まった時期でした。

田辺で入院し診断されたのが「全身性エリテマトーデス(略してSLE)」。治療はステロイド30mg/dayからスタートしました。

SLEとは、自分の身体が自分自身を敵とみなしてあらゆる臓器を攻撃をする複雑な自己免疫疾患で「特定疾患難病」に指定されています。ステロイドや免疫抑制剤で暴走してしまった自己免疫を抑え込むしか治療法がありません。薬の加減が難しい病気です。

私は以前大学病院で勤務していた際に血液免疫内科の病棟で白血病や免疫疾患の患者の口腔管理を担当しており、症例を通じて医師や看護師のみなさんと仲良くなりました。紀南には免疫内科の専門医がおらずどうしたものかと思っていましたが、その時のご縁で地元大学病院の膠原病免疫内科に転院が決まりそれからはずっと神戸で治療を受けています。

治療の甲斐もあって順調にステロイドを減量し、専門医の元でステロイドと免疫抑制剤、プラケニルを組み合わせた処方で治りはしないものの寛解までもっていき10年ほど安定した状態を保っていました。

処方は1日あたりステロイド3mg、免疫調整剤プラケニル1錠、免疫抑制剤プログラフ2錠が維持量になり何年か続け、もう病気自体に慣れてしまい「しんどい」のが当たり前というか「こんなもんだろう」という感じで生活していました。

そんなある日、治療前のような異様な体のだるさや関節の痛みを感じるようになってきました。肩こりのひどい版のような筋肉痛や雨の日などの気圧が低い日に感じるような頭痛もひどくなってきて何となく不調を感じていました。

年齢的に更年期かなと婦人科に行ってみたものの血液検査ではまだ更年期ではないと否定。そうしているうちに顔周りや首周りにひどい発疹が出現、赤く爛れたようになり外に出るのが恥ずかしいほどになってきました。それと同時期に口腔内にも潰瘍ができ口周りにもヘルペス様の水疱がが出来始め痛みで食事もままならなくなりました。

皮膚症状は主治医と皮膚科の先生と相談して各種ステロイドの軟膏を塗布、口はまぁ一応専門家なので診療所にある口腔内用ステロイドを塗ったり菌感染しないよう口腔ケアをしたりでなんとかなりましたが、だるさや関節の痛みは増していき日常生活を送るにも家事が精いっぱいにな状況になってきました。

10数年ぶりの再燃でした。

SLEというのは不思議な病気で経過が長くなってくると血液検査ではハッキリした変化がないのに身体の症状だけが多種にわたって出てくることがあります。

今までは症状が再燃するとステロイドを増量して~また少し良くなったらステロイドを減量して~…という治療法しかなかったのが、2021年の11月末にアストラゼネカ株式会社から「サフネロー」という名のSLEの新薬が発売されました。

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サフネローとは完全ヒト型モノクローナル抗体であり、I型インターフェロンα受容体のサブユニット1(IFNAR1)を標的とする新規の全身性エリテマトーデス(SLE)治療薬で、用量調整が不要な、4週間ごとに1回30分以上かけて投与する点滴静注製剤です日本で承認を取得した最初かつ唯一のI型インターフェロン受容体拮抗薬であり、治療が困難で、多くの場合患者さんを消耗させる複雑かつ不均一な疾患であるSLEの治療における大きな進歩を意味します。アストラゼネガ社記事より抜粋

まるで「エヴァンゲリオン初号機を説明する赤木リツコ博士のセリフ」のようななんか小難しい説明ですが、今までSLEは出てしまった症状に対して炎症を抑える対処療法的な消炎としてのステロイドしか治療法がなかったのが、病気の根本原因である暴走したI型インターフェロンに直接働きかけて暴走を抑えることのできる生物製剤…なんだそうです、主治医の説明を聞いた私の解釈では。

難しいので詳しい作用機序はみなさんの主治医に聞いて下さい。

長期にわたってステロイドを使用してもなかなか寛解に至らず再燃したSLE患者に適応する唯一の薬なんだそうです。

「長いこと安定していたのに症状が出てきたね。最近出た新しい薬があるんだけど…。ただ1カ月に1回点滴必須になるので治療を始めたらずっと月一診療で通ってもらわないといけなくなる。とりあえず1クール12回受けてみてどうなるか、かな。遠いし治療が始まったら通院が大変だと思うのでご主人と相談してみて」と主治医にパンフレットを渡されました。

私は新しい治療は積極的に受けたいタイプですが、意外と超保守派の主人は新しい治療はあまり好まないタイプ。もっとメジャーになってからはじめても良いのでは?と少々反対されましたが、実際に身体が辛く私的にはそんな悠長なことを言っていられないので治療を受けることにしました。

サフネロー点滴開始当日。血液検査は痛みがひどい関節の炎症数値が跳ね上がっていましたが他はいつも通り。

私の免疫内科の主治医はよく話を聞いてくれて疾患や治療に対する説明もきちんと患者と向き合ってくれるタイプです。内科医は特にカルテ用のパソコンとにらめっこばかりでろくに患者の顔すら見ない方も多いのでありがたいことです。

「じゃあ今日から始めるけど、点滴1時間くらいかかるかな。即効性はないんだけど効く人には効くから。とにかくコレは感染しやすいから気をつけてね」と言われました。

外来化学療法室に移動して点滴を受けることに。人によっては入院して初回受けるそうですが、私は外来で。点滴をする前に熱や血圧・血中酸素濃度の測定。病院によってはバイタルモニター監視下で点滴をするそうです。

サフネローは生物製剤なのでちょっと特殊な点滴です。

生物製剤とは、一般的な化学的合成を行って生成された薬剤ではなく生体から作られた蛋白質(抗体)をもとにした薬剤です。バイアルに入っている薬を生理食塩水で解いて作るのですが、溶解する際に泡立てたり溶解した製剤を輸液バックに急速に混入させると中の蛋白が凝集して微粒子を作ってしまいます。

この微粒子が異物として免疫反応を起こしてしまい、生物製剤の効果を半減させてしまうのでインラインフィルターをつけて点滴をします。

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生物製剤独特な点滴の組み方です。点滴の速度も速すぎると効果が半減するらしく滴下速度も看護師さんは合わせながら開始です。

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私の通っている病院は古く狭いので処置室のベットは極細(苦笑)。そんなに太っていない私でも横たわるとギリギリで寝がえりはもちろん動くと転びそうな幅の狭いベットで点滴開始です。カーテンで仕切られていますが隣のベットは超至近距離です。

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この量なら普通の点滴ならあっという間だなぁ、なんか大げさな点滴だなぁ…と思いつつ、退屈なので周りの処置や看護師の動きが気になります。

ここで処置をする患者さん達はみんなそれなりに重症な訳で。看護師さん同士が話している略語や内容も何となくわかってしまうのでみんな大変なんだなぁと感じつつ、自分もそんな患者さんの仲間入りなんだな…と複雑です。

薬液が入ってから何度も看護師が確認に来ます。私は薬剤が入って少しめまいというかクラクラしただけで大きな変化はありませんでした。

サフネロー終了後は50mlの生理食塩水を流して終了です。再度バイタルの確認です。

点滴終了後はアナフィラキシーショックの有無や体調変化の確認のため30分ほど休憩してから帰宅でした。

不思議なことに点滴をしてすぐにひどい肩こりのような筋肉の引っ張られるようなズキズキした鈍痛がすっと消えました。サフネローが急激に効くのかどうか分かりませんが不思議なことに肩こりがスッと消えました。

コレ、効くんじゃないの?と半信半疑でお会計に行くと、領収書も半信半疑の二度見でした。

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サフネロー点滴静注 1瓶 9,633点

1点=10円です。

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ハイプラーイス!!!(DoctorX の西田敏行さんがアキラさんに請求書をもらった時のリアクションで読んでください)

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サフネローの点滴この1瓶で9万6千円也です。その他治療費や飲み薬代は別途かかっています。

私の治療代は「特定疾患難病公費」なので1カ月窓口支払い上限金額は2万円までなのですが、ビックリです。

これが毎月。あの点滴が10万円近くかぁと思いつつ会計をしました。病気になるとお金がかかるものです。

専門病院が自宅の近くの方ならこれですぐ帰ってゆっくり…でしょうが、専門医が近隣におらず遠征してきている私はこれから帰宅です。

在来線、特急くろしおを乗り継いでだいたい3時間かかります。帰りの電車の中で少しふらつきとめまいがしました。特急くろしおが横揺れが酷い列車なので余計に酔いました。

今までは8週間に1回(だいたい2カ月に1回)専門病院通院だったのが4週間に1回(1カ月1回)になります。

1カ月に1回、少なくとも1年間この治療を続けないといけないのかぁ…と改めて自分が難病なんだなぁと再確認しました。

サフネローは最近承認された新薬の上、SLEのみの特効薬。検索しても製薬会社の新薬発売のニュース記事か専門医レベルの疫学的情報ばかりで実際患者の立場での臨床使用に関するものは見つけられませんでした。

さらにこのようにTwitterやインスタ、闘病ブログなどSNSに情報を発信する方となると本当に限られていて、わずか数人「闘病記録」を書かれている方を見つけて本当に参考になりました。

サフネローは点滴後に頭痛がする、ふらつきがあるなど記載があり心構えが出来ました。副作用や効果などはひとそれぞれですが同じ病気で同じ治療を受けた方の言葉はとても心強いものです。

今後、SLEでサフネローの点滴を開始する方に対して何か少しでもお役に立てればと思い記録を残したいと思います。同じ病で闘病中の方、ぼちぼちがんばりましょうね。

次の記事は「サフネロー1回目、その後」(ちょっと大変だったので注意喚起で「その後」を特記します)と6月に下旬にサフネロー点滴の2回目があるのでまたまとめたいと思います。

ご参考になれば幸いです。

2023年6月 4日 (日)

【スタッフコラム】今週の担当:寺尾

エビとカニの水族館

近畿地方も梅雨入りが発表され、雨が続きましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?気圧・気温の変化やジメジメした日が続きますが体調崩さぬようお気をつけください。

すごく時差があるのですが4月後半にすさみ町へ行って来ました。

まずは腹ごしらえということでカフェで筍と鶏ひき肉のボロネーゼをいただきました。

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とてもおいしく、海を見ながらのランチはリフレッシュできました。

その後エビとカニの水族館へ向かいました。

名前の通りエビとカニの展示だけなのかなと勝手に思っていたのですが、入ってすぐにウツボの水槽がありエビやカニはもちろん、クマノミなどの魚やヒトデ、ウーパールーパー、ウミガメ、ペンギン、クラゲなどいろいろな海の生き物たちがいました。

ほとんどカメラで撮影したので、スマホで撮影した写真はペンギンの後ろ姿と触れ合えるゾーンにいたタカアシガニです。

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なんだかハサミで挟まれそうでタカアシガニと触れ合えませんでしたが、お子さん方には大人気でした。

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いろいろな生き物たちに癒されました。

今週はいくみ先生からいただいた茶花を生けました。

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たくさんの季節のお花をいただき、その中のあじさいを見て「もう6月なんだなぁ」と実感しました。

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以上、寺尾のコメントでした。えびかに水族館、私たちもドライブがてらよく行きます!隣に道の駅が併設されており地元のお土産も購入できますよ!おススメですのでぜひ行ってみて下さい!

2023年6月 3日 (土)

梅雨入り

6月になりました。つい最近年明けを迎えたような気がしたのにもう2023年も半分が過ぎてしまいました。うかうかしているとまたすぐ次のお正月が来そうです(苦笑)

ニュースで5月29日に関西では梅雨入りしたとの事。昨年より16日も早い梅雨入りなんだとか。

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自宅に「救馬観音」さんのあじさい曼荼羅園の開園のお知らせのハガキが届きました。救馬観音さんは田辺では有名な紫陽花のお寺です。我が家は田辺に引っ越してきてから毎年この時期に拝観に行っています。

今年は紫陽花の開花が早いようで、先日茶道教室に行った際に床に柏葉紫陽花が飾ってありました。

私が昨年まで12年ほど毎週水曜日に通っていた茶道教室の先生の玄関の入り口にも柏葉紫陽花が植わっていました。気まぐれな柏葉紫陽花で咲く年と咲かない年がありました。「今年は咲きましたね」「今年は咲かないですね」とこの時期話したものでした。

柏葉紫陽花をみると今は亡き恩師の先生を思い出します。

生前はお世話になりましたと思い出しながら自分なりではありますが茶道に精進したいと思います。

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関東地域のゲリラ的カオス看板で有名な「きぬた歯科」さん。

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このたびカプセルトイで看板を模したものが販売される模様です(笑)ちょっと欲しい…

「きぬた歯科」で検索すると「きぬた歯科Wiki」まであり、拝見したら2022年5月時点で300箇所に看板を設置しているとの事。

看板以外にも品川駅ジャックなどありとあらゆる広告展開をされています。

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「きぬた歯科」さんは歯科医院の顔出し広告の先駆けパイオニアで、院長が車を走らせてここに設置したいと感じた所に設置しているんだそう。

東海道新幹線で名古屋周辺を走行中によく田んぼの真ん中で見かける謎の「727」の看板(727はずっとパチンコ屋と思っていたらコスメ会社でした)の隣に設置しているものは、もはやもう院長の顔だけという(笑)

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広告費用は今までの概算でフェラーリ5台分(2億円くらい?)で採算度外視のようです。

広告の絵コンテはすべて院長が手掛けているらしく、パワーポイントで作った20年前のスライド風味な、Windows黎明期のダサめな感じがシュールで非常に味わい深いデザインです。逆に広告デザインに関わっていると危険すぎて真似出来ないデザインです。

院長曰くこの看板掲載は趣味とロマンなんだそうで。同業他社の私はこの突き抜けた遊び感覚、嫌いではないです。むしろ好きです(笑)ただ、自分の旦那がもし田辺でするとなると…ちょっと恥ずかしいですね(苦笑)

「きぬた歯科」さんは他社の広告とコラボしていることがあるらしく、クスっとしました。

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もう広告で遊んでいる感じが楽しいです。

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真面目な話をするとこのように目に留まるという事は広告としては成功を意味します。

情報過多な現在、このようにインパクトがないと記憶に残りません。院長の趣味がいろいろバズって広告として成功を収めているのは結果的に集患に繋がっているようでそれはそれで良いのでは?と私は個人的に思います。

あ、別に「きぬた歯科」さんの回し者ではありません(笑)

同業者としてすごい広告戦略だなぁと感心しております。これからも「きぬた歯科」さん、面白い広告作り期待しています!頑張って下さい!!(画像はすべてネットからお借りしました)

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診療所です。

新卒歯科衛生士の稲住です。機械を使った歯石除去や歯面研磨が出来るようになってきたので、新卒歯科衛生士の第二関門である手用器具を使った歯石除去の練習を開始しました。

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この手用器具は扱いが難しく奥が深いです。勉強系の座学は私で担当して先輩歯科衛生士の古里が日々の臨床を指導します。

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もち方の練習、動かし方をスタッフの口を使って練習してから患者様に施術開始します。

古里は私が直接指導をしたのですが稲住を教えている姿を見て「成長したな」としみじみ感じます。人を教えることは自分も復習になります。稲住の指導大変ですが頑張って下さい。

若いスタッフが水を吸い込むように成長していく姿を見るのは嬉しいものです。古里と稲住、二人の歯科衛生士としての成長を見守っていきたいと思います。

予約は相変わらず込み合っております。当院は完全予約制になっておりますので必ずご来院前にはお電話にてお問合せをお願いしております。現在、親知らずの難しい抜歯や良性腫瘍摘出などの口腔外科手術の予約をメインで行っており、継続した虫歯治療や小児歯科、入れ歯治療の受付を行っておりません。近隣の一般歯科への受診をお願いしております。ご理解ご協力よろしくお願いします。

今週もスタッフ一同頑張りますのでよろしくお願いします。

 

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