膠原病の夏・日本の夏@2019年
私の持病である膠原病全身性エリテマトーデス(略してSLE)の記事です。興味のない方は飛ばして下さい。
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毎年夏に書いている「膠原病の夏・日本の夏(金鳥の夏の蚊取り線香風のキャッチタイトルです)」シリーズの2019年バージョンです。
今年も暑い夏がやってまいりました。膠原病の大敵である夏、今年もどう過ごそうかと悩ましい限りです。
なぜ膠原病が夏が天敵かと申しますと、日光過敏症を発症している方が多く日中出歩くと病状が悪化し易い、全身が炎症を起こしているので平熱が高めなので普通の人よりなんか暑苦しい、治療薬のステロイドの影響で発汗しやすい、クーラーの風は直接あたると関節痛・筋肉痛が悪化する…などなど考えられることがいっぱい。
夏は上記理由からとにかくしんどい!!
ただリアルでは子供ではないので「夏しんどいのー」なんてなかなか言えませんが(苦笑)膠原病って何?高い山に登ったらなる病気?くらいの認識の方が多いのでいちいち「こういう理由で夏がダメなんです」と説明するのも面倒なので夏が苦手でも暑くても身内以外の前では我慢して乗り切ってます。
ただ自衛策をとっておかないと病状が悪化してしまう夏。毎年夏との戦い方を研究しております。
夏の間、全く外に出ないという生活は出来ませんので外出先でいかに日光に当たらないかが一番悩ましい所。お洒落とは程遠い格好になってしまいますが命には代えられないので防御ディフェンスをいかに頑張るかがカギになります。
まずはフェイスマスク。田辺が車がないと生活が出来ないので主に出かける際は車。車は侮るなかれ、UV100%カットの窓ガラスだから大丈夫というわけではなく日光の眩しさで病状が悪化します。私が一番初めにSLEの発症引き金だったのが車中の直射日光でした。いかに車中で殺人光線を浴びないかに命を懸けております(笑)
最近日よけグッズも充実してきて、今年はテニス用のフェイスガードを使っております。通常のフェイスガードは息苦しいですがテニス用は鼻の所に針金が入っており通気性が良いのでおススメです。
商品名はその名も「ヤケーヌ」。欲しい方はアフィではないので楽天でググってみて下さい。
こめかみの所までガードしてくれるので安心。そして目からの光線カットにはサングラス。こちらもマラソン用の軽いものを今年は使ってます。そして手には忍者の手甲のようなアームガードとフル装備です。対向車があるときは…正直二度見されます(笑)恥ずかしいです、はい。
タリバンの兵士のようなフルガード。怪しさMAXですが悪くなりたくないので背に腹は代えられません。
毎年書いてますが、夏だけイスラム教の女性の格好をしたいです。個人的にはブルカなるものがいいなーなんて思います。
日焼け止めクリームも必須ですが、私は肌が弱く日焼け止めを塗ると余計に肌が爛れてしまうので使うとしても赤ちゃん用を薄く塗ってUVの粉を軽くはたく程度なので物理的に顔は日光遮断しかできないのでいかに素肌を出さないか日夜研究しております。
…と今年の夏はそんな感じで田辺では過ごしていますが、今年感じたことは
カーディガンが売ってない!
ノースリーブが流行っているのか、あまりカーディガンを羽織っている人がいないby都会(大阪、神戸にて)
毎年この時期になると流行のカーディガンを買ってひと夏過ごすのですが今年は都会でカーディガンを探すもほとんど売ってないという異常事態。街ゆく女性の人達も羽織物は使わず肌露出率が非常に高いです。ノースリーブで涼しげでお洒落です。
膠原病持ちには夏の間カーディガンは必須。日光からの殺人光線の遮断やクーラーからの殺人冷気の遮断など武装装具のひとつで重要な夏の持参品です。去年まではカーディガンがまあまあ流行っていたので武装していても目立たなかったのですが、今年はカーディガンを羽織っているとモサイです。なんか野暮ったいというか暑苦しい事この上ない感じで恥ずかしかったです。
病気はしていても女ごころで少しはお洒落というか小奇麗にしたいものですがこの夏は諦めて女性を捨てています…。
そんな夏の外出が辛い時に、さらに辛い追い打ちをかけるのが特定疾患難病の更新手続きが毎年8月。
市役所に書類を取りに行ったり、病院に医師の診断書を書いてもらいに行ったり、保健所に行ったりと手続きで外出しないといけないことが多々。これが地味にキツイです。なんで毎年真夏?せめて10月とかにしてよ、殺す気か!!!と怒りさえ感じます。来週命からがら市役所と病院に行く予定です。憂鬱です。
ステロイドで汗が噴き出すと止まらないし、体温が高いのでクーラーがない所にいるとすぐ熱中症になってしまうので夏はクーラーのついたカーテン締め切りの自宅にこもるのが一番。
極力用事以外は命を考えて安全に過ごしたいと思います。年々命の危険を感じるようになった夏の到来。みなさんもバテないよう無理せずやり過ごして下さいね。
同じ病気の方がコチラをご覧になることが多いので私の今年の夏について書いてみました。参考になれば幸いです。