SLE治療薬サフネロー 18回目 ベルソムラの悪夢
膠原病の難病「全身性エリテマトーデス(略してSLE)」の新薬「サフネロー」点滴の治療記録です。
興味のない方は飛ばして下さい。
「サフネロー」の治療に関する患者目線のSNSが少ないので私の治療記録を記載します。今後同じ治療を受ける方の参考になれば幸いです。
過去の記事は SLE通院日記・サフネロー というカテゴリーを作っていますのでそちらに記事が入っています。
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※2024年11月に受けたサフネローの事を書いております。
早いものでサフネローの点滴を受けるのも18回目となりました。
恒例の今回の大阪駅のダイキンの大チョピ君は?
この日はなんと!21℃でした。大チョピ君の温度計を見る習慣をつけるようになったら今年の夏場のここは中東か?ドバイか?(実は新大阪)のような高温多湿を思い出すと身震いしそうです。今回は薄手の長袖にカーディガンでも十分な感じでした。
いつもこの大チョピ君を撮影する頃は専門病院の受診を終えて昼飯も食べずにダッシュで電車に乗り込む前でヘロヘロです。最後の力を振り絞って撮影しています。
本日のお品書きは①採血採尿②眼科③免疫内科④サフネロー点滴です。
今日は、今日は!受診科が少ない!もしかしたら病院終わるの早いかも…!!お昼ご飯、三宮の駅前で何食べようかな☆とワクテカしておりましたが、そうは問屋が卸さないのが専門病院です。
では採血採尿をして眼科スタート。
いつもの2か月に一度の免疫調整剤プラケニルの副作用チェック。私はSLEの病状で目がドライアイすぎてパッサパッサ。保湿の目薬を差しても差してもアリ地獄のような眼球砂漠には全く追い付かず乾燥で傷だらけで痛いです。本日も先生の眼球確認でも「もーめっちゃ乾いて傷!」で保湿頑張れとのことでした。もうこれ以上保湿できないくらい目薬を浴びるようにさしてるんですがどうしたらいいですか?保湿アイクリーム欲しいです。
なんてことは心の中に閉まっておき眼科はスムーズに終了。めっちゃ早いやーん!と足取りも軽く免疫内科へ。
免疫内科の待合室から人が溢れて廊下に古いタイプのカウンターで食べるお好み焼き屋さんで座るような赤い丸椅子が並べられて顔見知りの免疫患者さんたちが座っている…なんか嫌な予感。
あ、忘れていた。今日は主治医、遅れて夏休みをとるから休みで代診だった…。
そういえば先月主治医に「来月休みでレゴランド行こうかなー。僕いないから他の先生に当日の点滴オーダーだけ入れてもらってね☆」と言われていたんだ。
一昔前なら休みの先生がいる場合その日に外来がない先生が代わりに診ていたりしていたのですが、最近は世知辛く医師のマンパワー不足で恐ろしいことに主治医といつも並行して2診で診ている先生が自分の受け持ち患者プラス私の主治医の患者も診るという恐ろしい展開になっているようです。その結果が廊下からはみ出す患者たちというわけでした。
私の予約時間は9時30分~10時の間。今9時30分です。診察順を知らせるモニターにはずらりと診察番号が並び「9時予約の診察中です」と表示が出ています。
採血を要する科は血をとってから検査結果が出るまでだいたい1時間ほどかかります。なのでみんな採血室が開く8時15分頃にダッシュで血を抜きに来て待合室で待つのですが、免疫内科は付き添いでついてきている方も多く患者+付き添いが一人二人でただでさえ待ち人が多い。しかも慣れない付き添いで若い男性だとソファーにドカッと座って足を開いてスマホを見たりで貴重な席が余計に取られてしまって大ヒンシュク(本人はもちろん気づかない)。
あー…これは待つな、とテンションダダ下がりです。
案の定診察室に呼ばれたのは予約から1時間過ぎでした。
代診の先生はマイペースで「主治医の〇〇先生が休みで代わりに私が診ますが体調はいかがでしょうか、何かおかわりは…」と非常に細かく聞いてきます。今回はまぁ特に変わりないし、チラ見した電子カルテのモニターに主治医からの申し送りで「問題なければ処方do(処方前回と同じという意味)サフネロー点滴オーダーお願いします」と書いてあるのでそんな細かく丁寧に聞いてくれなくて大丈夫だよ、先生巻かないとめっちゃ待合室混んでるよ…とこちらが焦ります。
これ実は「めちゃ混みの時の施術者の心理あるある」なんですが、混んできて待ちカルテがたくさんあればあるほど「あー、もうええねんや」と諦めというか悟りの境地に入ってしまい逆にもう焦っても仕方ない、ゆっくり診ようと達観してしまうんです。めっちゃ巻いてほしいという後ろに控えている看護師さんのイライラ視線ももう入ってきません。だって先生悟っているから。
菩薩のような女医さんの丁寧な聞き取りに「風邪ひいたみたいでのどが痛い」と伝えると「風邪!のどが痛い?ならサフネローは感染しやすいから来週に変更しましょう」と私が和歌山から3時間かけて来ている事情を知らないので点滴来週回しになりそうなのを必死に事情を説得して何とか今日点滴オーダー入れてもらいました。
嗚呼、事情を分かってくれているいつもの主治医が神に見えます。
そしてやっとのことで点滴へ。ここでも待って処置室の顔なじみの看護師さんに「まさごさん、最近点滴の時間遅いねー」と心配されつつサフネロー開始。隣のベットの患者さんが何やらご立腹で医師と言い合いをしているなぁ…と聞きながら滴下を眺めてました。この感じだと今日も昼飯抜きダッシュで新大阪だなぁと思いつつ。
今日は主治医だったら聞こうと思っていたことがありました。
私はSLEの副作用から不眠が酷くて眠剤を処方してもらってます。その中でここ何年か前から処方されているのがベルソムラ。
主人も男性更年期の不眠でベルソムラを処方されており「なんかコレ飲み始めてから追いかけられる夢や受験会場に遅れて泣きそうなん、オペで血まみれとか悪夢見てあかんわー」とのこと。
私は悪夢は見たことなかったんですが、主人にそんなことを聞いたらプラセボなのかそれから変な悪夢を見るようになりました。
もしかして副作用?
調べてみるとベルソムラは比較的新しい薬で依存性が少なく最近不眠の方によく処方される眠剤で
有効成分スボレキサントは、脳の覚醒に必要なオレキシンの働きを抑えて自然な睡眠を促しますが、レム睡眠を増やす作用もあります。そのため、レム睡眠が増えて悪夢や異常な夢などの、夢に関する副作用が出やすいのです。薬の辞典から参照
レム睡眠が増えるイコール夢を見る回数の増加に伴って、悪夢を見る確率も高くなるのです。悪夢を見るメカニズムは、完全には解明されていませんが、不安やストレスなどの辛い感情に反応した夢を見やすいとされています。悪夢によって起きてしまうと、再入眠しても浅い睡眠になりやすく、悪夢を見やすいともいわれています。これは悪夢の悪循環。余計に寝られなくなります。
だからと言って勝手に服用を止めると頭痛など離脱症状がでるのできちんと主治医に伝えて処方を変えてもらいましょう。
夢くらいゆっくり良いものを見たいものです。ネットの口コミも悪夢悪夢と散々なベルソムラ。製薬会社さんぜひ改善してください。私も悪夢が続くようなら来月相談してみます。
そんな感じで今回も結局駆け込み大チョピ君撮影でした。お昼ご飯くらいは食べたいです…。通院つらい。
次回のお品書きは①採血採尿②神経内科③免疫内科④サフネロー点滴です。
毎回4週間に1回なのですが4週後がまだ11月中で同月内だと保険適用がダメみたいで、次回は5週後になります。
この1週間延期がサフネローの効果が切れてきてしんどくなりがちなので憂鬱です。
そんな感じで今回の通院でした。
また次回もレポートします。同じ病気・薬の治療中で闘病中の方の何か参考になれば幸いです。